今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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コニカⅢAのメンテナンスの巻

2020年08月03日 13時20分00秒 | ブログ

コニカⅢAが来ていましたけどね。一眼レフが主流になる直前まで日本の技術者が考えた最高の高級カメラなんでしょうか。すでにO/Hを受けているようで、大きな問題ないようですが、最初のシャッターが少し粘るようです。今回は羽根の清掃などの軽整備で復活すればと思います。そこで、レンズを分離するためにイモネジを緩める必要がありますが、すでにスリ割りの片方が折れている状態で緩めることが出来ません。たぶんM1.2だと思うんですけど、初期の三光PEN でもM1.4ですからね。

何とか手を尽くしてイモネジの分離に成功しました。この個体にはヘキサノン50mmf1.8が付いていて重い・・

 

 

シャッターはSEIKOSHA MXLで、非常にきれいです。清掃注油とシャツター羽根の洗浄をしておきます。

 

トップカバー上部にへこみがあるので修正希望とのことでしたが・・50付近が僅かに歪んでいますが、この程度で裏から叩くと返って状態を悪くしてしまう危険がありますから軽く押す程度にしておきます。メッキは定評があるようですが、現在では当時と同じクロームメッキは出来ないですね。

ファインダーのプリズムが怪しく光っています。特許の三重幕補色鏡の黄色像と紫色像を合致させる方式だそうです。側面に光漏れのようなものがあるとのことですが・・

 

プリズムは分離された形跡はなく、墨塗りの剥離もありません。プリズムの製法上の問題でしょうね。パララックス自動補正付。

 

大きなプリズムが使われてレンズも含めてカメラが重くなるわけです。

 

 

フィルムカウンターの透明窓がかなり汚れて曇っています。

 

 

スッキリきれいになりました。下のカニ目ネジはカウンター部分の押えだけではなくトップカバーの取付も兼ねています。

 

ダブルストロークの巻上げレバーは大きく操作感は良好です。ライトバリューリングがあるのがこの頃の流行でしょうか。

 

 

発売は1958年(昭和33年)だそうで、その割にはメッキやレンズのバルサム切れなどの無くシッカリとしています。作りの良い製品は長持ちするということでしょう。

 

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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