今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

きれいなオークションものPEN-FT

2013年07月18日 22時35分00秒 | インポート

Img_231133 ここ数日は関東地方は猛暑から開放されていましたが、今日は気温が上がりましたよ。私も暑いので、「今なに」をお休みしようかと思うのですが、毎日、大勢の方がクリックしてくださっているのでそうもいきませんね。でも。今回のPEN-FTは程度が良いので、UPすることは無いかも知れません。で、ショッピングモールに買い物に出かけたついでに、ガチャポンをやってしまいました。最初に出たのはCanon FD300 F2.8 SSCでした。当時は買えませんでした。レンズだけでは仕方が無いので、もう一回っと。・・今度はCanon F-1+FD85 F1.2SSC。このレンズも買えなかった。旧F-1は当時、治具でゴシゴシ使っていたっけ。現在私が所有しているのはNew F-1だけです。FTbとは全く格が違うカメラで、入手した時は嬉しかったな。ミニチュアは黒のモールドなので、F-1の黒味が出ていなくて残念です。隣りの書店を覗いたら、PENのムック本にミニチュアが付録で付いていましたね。買わないけど。

Img_2308511 では本題。このPEN-FTは26万代で、オークションで入手されたそうです。事前のチェックで、メカも良さそうですし、外観もきれいです。とかくオークションものはと言われますが、こんなに良い個体もあるのですね。オーナーさんは、PENは初心者さんと見えて、若い方と思いますが、非常に細かなところをご指摘になっています。私としても、極力、良いコンディションとするべく努力をするのですが、半世紀近く前の精密機械であるということもご理解を頂きたいと思います。

Img_230942 すでに分解洗浄をして組立に掛かっています。この個体は、26万代にも関わらず、途中で露出メーターを基板別体タイプに交換をされていました。SSでの処置でしょう。その他の分解はありませんでした。

Img_2313311 間が開きました。では再開します。基本的には素晴らしいコンディションの個体ですが、何故か油の拡散が多くて、ダイカストのフィルム面にも広がっています。シャッターの作動を見ると、チタン幕の動きがスムーズで無い。原因は、地板とチタン幕の間にどこからか油が付着しているためでした。下側はすでに拭き取ってしまいました。これを脱脂しておきます。

Img_231414 油分を脱脂したチタン幕。シャッターユニットは、磨耗は殆ど無い、メインスプリングは改良後の長いタイプ。

Img_231551 付属の38mmmもあまり使用された形跡はありませんが、長期の放置でレンズのコーティングが劣化して曇っています。清掃をしますが、コーティングは剥離してしまいます。

Img_231655 暑いので、しばらく特に問題ない作業は割愛か短縮でUPします。ロックの利かなかったセルフタイマーユニットを修正して確実にロックするようにしてあります。オーナーさんはペン初心者さんと思いますが、オークション物としては、非常に素晴らしい個体を入手されましたね。ビギナーズラックと言うのでしょうか?

http://www6.ocn.ne.jp/~tomys800/


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