ご常連さんからペトリF2という珍しいカメラが来ました。ファインダーの清掃をご希望ですのでカバーを分離して見ます。巻上げレバーの戻りもゆっくりですね。
距離計はオーソドックスな設計で、この頃のペトリは作りは良いようです。しかし、後で距離計の調整では手こずりますが・・
各レンズとミラーのカビと汚れがひどい状態で接眼からも二重像は良く見えません。ハーフミラーは中央部分■が金コート。対物レンズ後にフレーム枠ガラスがありますが、この頃のメッキはまず拭けません。しかし、すごい汚れなのでメッキ部分を残して拭き上げをすることにしました。
フレーム枠ガラスと対物レンズの間にカビ汚れがありますので分離して清掃をします。こちらも蒸着のフレームは残して拭き上げをします。
まぁ、何とかきれいになって接眼からの見えも良くなりました。問題は無限調整で、調整個所では殆ど変化が無く微調整が出来ないのには閉口しました。
製造は意外に古く1957年とのことですね。距離表示がftで、ペトリは輸出が多かったと思いますから里帰り機ですね。シャッターはコパルのMXVでレンズはOrikkor 45cm f2付となっています。この頃のペトリはしっかりとした作りです。