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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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二眼レフは大変なのだの巻

2024年03月04日 21時59分59秒 | ブログ

ローライフレックスの作業が長引いていましてブログの更新が進みません。二眼レフのメンテナンスはローテクではありますが、どの個体も基本的に古いですから色々なところに手を入れなくてはならず工数が掛かるのです。現在はローライフレックス3.5Eを2台並行で作業をしています。2.8Fのようなてんこ盛りの機種もありますが、私としてはこの3.5Eや3.5F辺りが好ましいと思っています。比較的古いですから2台供巻き上げ系の潤滑不足により巻き上げが非常に重くなっています。巻き上げギヤ関係を分離して古いグリスの清掃と新しいグリスの入れ替えをします。

しっかりとした革ケースに入れると巻き上げクランクだけケースの外に出ますが、するとクランクが押されて長い間に独特な曲がりが伸びてしまうのです。すると本体のセット孔に収まりにくくなりますね。これを直すわけですが、正確な材質も不明ですので下手をすると折ってしまう危険もあるので、ブレスで慎重に力を掛けていきます。

さすがにミラーの外周が腐食気味です。清掃をして再使用とします。

 

 

3.5Fになるとスクリーンは交換式となって近代的になりますが、3.5Eは古典的な設計です。ガラスのスクリーンを取り外して洗浄します。

 

テイクレンズはカビが発生しています。シャッター羽根の前後にカビが発生しやすいですね。

 

この頃はシボ革は本革が使われていますが、確かに質感はビニールレザーより趣があって良いと思いますが、問題は何度も接着を重ねられていると革がバリバリに硬化をしてしまって再接着が非常に厄介です。私は面倒でも接着剤部分をペーパーヤスリで削り落としてから接着するようにしていますが、それも手間が増える要因です。

こちらは2台目の個体ですが、なんとミラーが割れていましたので新品をおごっています。

 

こちらもレンズのカビが盛大です。ビューレンズをすべて分解して清掃します。

 

カビは一番奥のレンズの内側でした。

 

 

この個体はローライキンのカウンターノブがついていました。例によって途中から送りがミスをします。

 

すべて分解洗浄をして組み立てていきます。

 

 

組立を終わったノブを本体に取り付けてシボ革を貼ります。

 

 

とりあえず1台は完成。もう1台は少し問題があるので継続で作業をします。UP予定がありませんのでしたので簡単にしておきます。

 

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