PEN-Sですけどね。当時はカメラは時計と並んで貴重品で、カメラに名前を書く人が多くいました。マジックで書かれているバスなんですけど、各種溶剤を使っても薄くはなっても消えません。
何度も分解を受けていて、巻き戻しダイヤル下の真鍮ネジは頭が磨滅してネジを外さなくともトップカバーが外れるという・・柔らかな真鍮ネジということもありますが、カバーが浮いた状態でネジだけに頼って締めて行くのでネジ頭とカバーのネジ孔に負担が掛かるのです。
分解した方の技量が分かります。ネジの緩み止めを溶かさないからスリ割りを壊しても緩まないのです。
数日前にカミさんが買って来た最中(もなか)を食べたのですが、皮とあんこが別々になっていて食べる時に皮に挟んで食べるというもの。このデミはへこみがあるので部品取り機から外装カバー(もなか)を交換せよとのことです。
巻き上げレバーが本体カバーと接触をしています。当初は巻き上げレバーか軸の曲がりを考えましたがそうではないようです。
デミは嫌いではないのですが、気が重いのはこれです。モルトの劣化だけではなく、下地の塗装まで侵されているのです。この部分の清掃で半日工数が掛かります。
部品取り機から外装カバーを移植して、問題が無いか様子を見ます。
原因は↙の部分の摩耗と思われます。部品取り機でも同じ状態ですのでデミの持病かも知れません。
PENと比較して豪華だよなぁと思うのがストラップです。付属品のストラップにかなりコストを掛けています。彫刻文字に色入れまで・・
巻き上げレバーは何とか修正しました。メーターも正常作動で欠点のない個体となりました。