いやぁ、まだ頭痛がしています。今日も暑かったですが、作業の都合で午前中に届いたPEN-S3.5 #1282XXを早めにやってしまおうと根を詰めたのですが、私はエアコンがあまり好きではなく、我慢が出来るうちは扇風機で暑さをしのいで一時はエアコンを入れていたのですが、気が付いてみると気分が悪く頭痛がしています。「あつ、熱中症だ」と気が付いた時は遅いです。まぁ、なんとか回復して来ましたが若くはないので気を付けないと・・皆さんもご注意くださいね。
で、こんなのがまだあるんですね。ちょっと梨地メッキが曇り気味ですけど、使用感の少ない非常にきれいな個体です。
この個体は未分解だと思いますよ。カニ目ネジも痛みがありませんね。
距離リングのイモネジも緩められた形跡がありません。
当然、シャッターも未分解ですがシャッター幕が開いたままで止まります。
では、洗浄をして組み立てていきます。部品の表面処理も酸化がありませんね。
さっさとオーバーホールを終えたシャッターユニットを組み込みます。じつは、この辺りから体調が悪くなっています。
休みもそこそこに頑張って駒数ガラスとファインダーレンズの接着をしました。この個体の梨地メッキは曇り気味ですけど、このような個体を他にも見ます。保管状態が悪いのか? いえ、巻き戻しダイヤルの落し込み部を見て頂くと光っていますね。ここは梨地を打っていないところなのです。ということは梨地の粒度が荒いことが原因のように感じます。粒度は決められていると思いますし、検査課ではメッキ上がりの限度見本も作ってあるはずと思うんですけどね。
明らかに手触りがザラザラとして梨地が荒いのは間違いありません。メッキ厚も薄いのかも知れません。
PENには珍しくレンズの状態は最高です。あえて分解清掃をしてもコーティングを悪くするだけですので前後の清掃だけにしておきます。
私ね。初めてPENを見た時に、ファインダーガラスの内側で巻上げと同時に動く何かにすごくメカを感じたんですよね。子供の頃のからくり玩具のようにすごいメカがあるんだろうなぁって。単にチャージレバーの先端が寸法的に隠せずにファインダーから見えているだけなんですけどね。
で、考えていたのは、この部分に日の丸扇子を取付けたら左右に振って可愛いのではないかなぁ・・やってませんけどね。
と言うことで、外観やレンズ・メカ共、現在では最高の状態の個体だと思います。後期型の仕様変更されたシャッター搭載機よりよっぽど良いです。私も欲しいくらいの個体でした。1965年10月製造。
http://www.tomys800.sakura.ne.jp/
オーナーです。
シャッターの不調は気が付いていませんでした。
レンズの状態はいかがでしたでしょうか?
レンズは最高です。あれは分解清掃してはいけないレンズです。