OCNブログからgooブログに移行してすでに15年ほどになるようですが、今回、gooブログも閉鎖となるようです。他のブログに引き継ぐかも含めて検討しなければなりません。で、ローライ35系に戻りますが、シンガポールのローライ35ブラック(アルミ)#3314XXXの不具合個所を書き出しているところですが、まぁ、よくここまであるものだという感じ。・メーター不動・巻上げ固着・レンズ汚れ・絞り同調せず・ヘリコイドグリス抜け・ファインダー汚れ・トップ横ネジ欠品・カウンター進まず(戻らず)・シャッター低速止まり・巻き戻しダイヤルゴリ・レリーズボタン低い・電池接点腐食など多岐にわたっています。
長期に不動状態のためかメーター針の動きが渋いですがCdsも含めて生きてはいます。回路の修復をします。
スプールギヤ関係の動きが固着気味でしたので分解清掃をして分解清掃の済んだファインダーを取り付けます。チャージギヤの清掃とスローガバナーのメンテナンスもしておきます。
これだけ状態がよろしくないのに不思議に沈胴の摺動は良品の範囲でしたが、念のため分解調整をしておきます。
前玉の汚れが激しいです。慎重に汚れを浮かして傷を付けないように清掃します。
絞りダイヤルと絞り機構は完全に固定連動はしていませんので、絞り機構の動きが悪いと連動が不正確になります。その他、シャッターのメンテナンスをしておきます。
沈胴チューブを挿入してフィルムレールを取り付けます。次に底部リンケージ関係の清掃をします。
前玉の清掃とヘリコイドグリスを塗布して取り付け。∞調整をして距離リングを取り付けます。
カウンターダイヤルが粘って回転がスムーズでない個体が多いですが、駒数プレートを接着している両面テープの糊が溶け溶け出して、本体の側面に接触していることが原因の場合もあります。
ローライ35はレリーズボタンは誤操作をしないように深めに設計されていますが、シャッターの切れる位置調整は一般的なネジ式ではなく、レリーズピンにワッシャーを入れることで調整します。この個体の場合、1枚追加して組みます。
側面のM1.4ネジが1本欠品していましたので純正ネジで追加します。
その他、シャッター/絞りダイヤル前面ブレートのキズを研磨して外観清掃で完成。