少し間が空きました。ローライフレックス3.5Fというやつですけど、1台のつもりで始めましたら合計3台ありまして、この個体が3台目です。メンテナンスなのでUPの予定が無かったのですが間が空きましたので簡単に書きます。3.5Fは最も完成されたモデルとのことで何種類かのタイプがあるようです。今回の中でも絞りダイヤルのロック機構が有るタイプと無いタイプがありました。
作動で一番気が付くのが巻上げの重さやゴリツキですね。クランク軸受け部を分離して清掃とグリス入れ替えをすると軽く作動するようになります。
フィルムの巻上げギヤはダイカスト孔に直接嵌っているのでグリスが切れた状態で作動をすると回転部の摩耗が進んでいます。
後から露出計を付けるとすると誰が考えても受光部はネームブレット下になりますわな。そこからフォーカシングダイヤルまで配線を引いています。フードは取り外し式でスクリーンもワンタッチで跳ね上げが出来ます。
スクリーンも簡単に脱着できます。この個体はスプリットが付いていてピント調整が楽ですね。
シャッターの外周がギヤになっていて、シャッターダイヤルギヤと直接連動して動きます。
フォーカシングダイヤル奥に見えるレバーと露出計ユニットのレバーが連動して追針式の針を動かしています。
巻上げレバーの動きを制御するこの片はベークライトに見えますが違うのかな? 厚みは0.5mmなので汎用の基板用ベーク板では厚いので代用は出来ないですかね。
3台目の個体は過去にいじられていてオリジナルでない部品や欠落している部品もあるようです。二重露光セットリングがクルクル回転してしまいます。レバーを分離して点検をすると、リング固定用のピンがありません。このピンは差し込まれているだけですので、知らずに分解をすると落としてしまいます。
中華製らしい純正タイプの社外品も存在していて供給されました。すでにフィルムインジケーターが取り去られていたので、メクラ用のグロメットを製作して接着しました。しかし、元々の社外カバーとは取付けネジの規格(M1.7)が違い使えないのでM2ネジを加工してカバーを留めました。露出計を本体に留めるM2ネジのネジ穴もそのままでは小さくピンバイスで広げて修正してあります。元のカバーはB-17の銃座に見えませんか? まぁ、これで完成です。