遅れて来たペンマニアさんからもう一台。最近多いよねミノルタ・レポのブラックです。流石に良いコンディションの個体を探してこられると思いましたが、よく観察すると分解歴はありますね。
レポは前面のネジが痛んでいると目立ちますね。ニッパーのようなもので銜えられています。なんと乱暴な・・
一見、緑色のネジロックはオリジナルと見えますが調整ネジの塗料は別物です。メーターネジなどの具合から、セレンが不良で他の個体から移植された可能性があります。
レポのモルトはどうしてもこうなっちゃいますね。しかし、軽症な方です。
レンズはPENのように曇ることは少ないですね。チリが混入しています。
たぶん、シャッター羽根が貼り付いて分解をされていますね。距離リングのイモネジ3本がすべてスリ割りの片方が折られています。あ~、分解できない。
分解出来ないと仕事にならないので裏技で分離しました。見事に折られています。なんでこんなに力を入れるのかな? ドライバーのビット幅を合わせていないのでしょう。しかし、長いイモネジだなぁ、測ってみるとM1.4X5mm P0.3 尖り先ですかね。PENも初期はM1.4を使っていましたが中期からM1.7になったのです。どちらにしても5mmは手持ちに無いなぁ・・
カバーの錆が進んでいます。シボ革も例によって外周剥がれ。補修をしておきます。
レポはファインダーの対物レンズにもコーティングがしてあって、それが劣化しているものが殆どですね。
カバーはファイバーペンで錆落とし。ファインダーのピンセット部分にもシボ革を貼りますので、シボ革はファインダーを取り付けた後に貼ります。ゴム系接着剤で溶けるので注意が必要。
アンダーカバーは微妙に歪がありますよね。アルミなので簡単にへこみます。修正をしておきます。
巻き戻しボタンにはフェルトのダストカバーを入っているはずですが欠落していますので製作して取り付けておきます。
取りあえず完成。距離リングはイモネジを調達次第取り付けます。
梨地クロームボディーからイモネジを調達したのですけどね。あら、表面処理が違うんですね。ユニクロと黒クロメートなのか?メーカーさんは細かなところまで考えているんですね。今回は、このまま使用することにします。
http://www.tomys800.sakura.ne.jp/