これは今日(5/26)の北日本新聞1面のトップ記事見出し。昨日の衆院厚生労働委員会で与党が強行可決したことを報じたものです。野党が「長時間労働や過労死を助長する」として反対し、その問題点の解決策が十分に議論されずに可決されたことが問題です。世論も今国会での成立は「必要ない」と考える人か68.4%もいるというのに乱暴な国会運営と言えるのではないでしょうか。
法案の問題点は、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の創設をはじめ、一定休息時間を設ける「勤務間インターバル制度」の導入でも企業に努力義務を課すだけで効果が期待できないことなどがあります。また、残業時間の上限を法定化するとしているものの、一日単位での労働時間の上限が設定されていないことによる繁忙時の過密労働が懸念されることなども問題として残るようです。
同新聞の6面でも法案を懸念する内容の記事が載っていました。過労死遺族らでつくる「全国過労死を考える家族の会」のメンバーが落胆した様子も報じていました。将来世代の労働環境が心配です。(土)
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