にゃんこな日々

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【映画】『サルカール 1票の革命』

2020年01月04日 | MOVIE
『サルカール 1票の革命』Sarkar(2018年/印タミル)
監督:A.R.ムルガダース。
出演:ヴィジャイ。キールティ・スレーシュ。ヴァララクシュミ・サラトクマール。ラーダー・ラヴィ。

米国在住でいくつもの企業を倒産に追い込み大富豪となっているGLのCEOのスンダルが、故郷タミルナードゥ州議会選挙への投票のためにチェンナイに一時帰国する。彼の目的は投票すること。そして投票が終ればすぐまたアメリカへと戻る予定だったが、なんと何者かが彼に成りすまし投票を終えていた。不正投票によって無くなった自分の1票を取り戻すべく司法に訴えるが、その過程で明らかになる政治家たちの腐敗。スンダルの行動は自らの1票を取り戻すだけではなくなっていく。

最初大富豪で、プレイボーイで・・・なんて出てきたものだから、軽い気持ちで見ていた。するとまず自分の1票が何者かによって不正に使われているということから始まり、腐りきった政治の数々が明らかになっていく過程で、なんなんだ!無茶苦茶硬派な映画じゃないか!と観ている気持ちに力が入る。インドの貧困とか、政治の腐敗とか、日本よりもひどいんだろうとは思う。だけど、この映画インド映画特集だけで上映なんてもったいない。ぜひ一般公開して、選挙の1票を無駄にしている人たちに見て欲しい。民主主義、市民一人ひとりがたった一日力を持つことが出来る日。それが選挙で、その1票はたかが1票では絶対にない。その力を使わずに政治に文句を言う権利なんてない!こんなにも熱く1票の重さを訴えかける映画ってないよ。そしてラストにまた彼は言う。野党のいない政治はダメだと。歌って踊ってガンガンアクションシーンもあってという超娯楽映画で、ここまでのメッセージ入れこんでくるって、やはりインド映画はすごい。私はこの映画に誓う!もう二度と選挙権を無駄にはしない!

-2020.1.4 神戸国際松竹(インディアンムービーウィーク)


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