にゃんこな日々

ネコ風ライフをつらつらと・・・

【本】『ハナシがちがう!』

2006年11月10日 | BOOK
『ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺』/田中啓文
金髪で鶏冠頭で、何度も警察のやっかいになるという不良少年、星祭竜二を見るにみかねた高校の元担任教師が彼をひっぱっていったのは、なんと上方落語の大看板で大酒呑みの笑酔亭梅寿の家。竜二に残された道は噺家になるしかない。そんな無茶な発想で無理やり弟子入りさせられた竜二が、どつかれ貶され過ごす内弟子修行の日々の中で次々遭遇する怪事件。
すべての事件に上方落語の古典作品のタイトルがついていて、うまくその噺とリンクしている。上方落語好き、あるいは私のようにそんなに落語に詳しくはないけれど、興味があるっていう人間には最高に面白い作品です。この作品読んですごく落語が聞きたくなりました。出来れば生で聞きたい。生まれてこの方寄席っていうとこには行ったことないんですよねぇ。行ってみたいなぁ。落語会ってこの演目やりますよっいうの最初からわかるんでしょうか?わかるならこの作品に登場した演目が聞きたい。『たちきり線香』これ特に聞きたいんですよ。『らくだ』これはいろんな映画や舞台で使われてますよね。『時うどん』これ、この作品読んで初めて知ったんですが、『時そば』「今何時だい?」ってやつ、上方落語ではうどんなんですねぇ。『平林』これは昔何度がテレビで聞いたことあって、好きな噺なんですよね「たいらばやしかひらりんか?いちはちじゅうのも~くもく」(笑)。『住吉駕籠』『子は鎹』「かすがい」ってこんな字なんですねぇ。『千両みかん』。
どれでもいいから生で聞きたい!
この作品の続編も出てまして、『ハナシにならん!』こちらは本日図書館で予約しました。
とにかく関西人で、落語好き、あるいは興味がある人はぜひぜひ!お薦めの作品ですよ。