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今日の筆洗

2020年12月01日 | Weblog
 若い娘さんにはこの人と決めた男性がいる。男性もこの娘さんと一緒になりたい。ところが男性の家族に借金問題があったとかでなかなか進展しない▼映画『男はつらいよ』の新作が一本、できそうな状況かもしれぬ。気の短い寅さんならやきもきし、男の方をきっとしかる。「思っているだけで何もしないじゃな、愛していないのと同じなんだよ。愛しているんだったら、態度で示せよ」(『寅次郎の青春』)▼乱暴な書き出しはわびるとして秋篠宮さまの長女眞子さまと小室圭さんの結婚の話である。二十日の記者会見で秋篠宮さまは「本人たちが本当にそういう気持ちであれば、親としてはそれを尊重するべきだ」とおっしゃった。以前は結婚を少々心配する言葉もあったが、今回は二人の気持ちを尊重し、結婚を認める考えを示している▼となると残る関門は世間か。どうも日本人にはまるで自分の娘の結婚のように心配しているところもあるのだが、これを安心させたい▼大きなお世話と承知で小室さんに助言するならやはり寅の「愛しているんだったら、態度で示せよ」である。いかに好いているか幸せにしたいと考えているかを堂々と語ったらよい▼われわれの好いた惚(ほ)れたとはわけが違い、話はそう単純ではないだろうが、好き合う二人の結婚を邪魔立てするほど国民は野暮(やぼ)ではない。「できるか、青年!」である。