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Maurizio Vescovo & Andra Vaidilaite - WDC World Championship Professional Latin 2014 - Final Chacha

2016年12月31日 | Weblog

今年最後のダンスはマウリツィオのチャチャで。今年もお世話になりました。

来年も宜しくお願いします。

Maurizio Vescovo & Andra Vaidilaite - WDC World Championship Professional Latin 2014 - Final Chacha


今日の筆洗

2016年12月31日 | Weblog

 古川柳の<大三十日(おおみそか)ここを仕切ってこう攻めて>。こんな言い訳し、あるいはこう強気にとは、なんのことかといえば、掛け取りとの「攻防戦」のことである▼かつて大みそかといえば借金の返済日。きれいに払い、あるいは待ってもらい、無事に年を越せるかどうかは大問題。その分、新年を迎えることができた喜びの大きさは、大みそかの翌日が正月にすぎぬとありがたがらぬ現在のわれわれには想像も及ばぬほどだろう▼この歳末の光景にはほっともする。帰省ラッシュである。年の瀬に東京から地元へ帰省する人びとの波。さっきも小さなトランクをガラガラとひっぱっているこざっぱりとした青年を駅前で見かけた。うれしくなる▼帰る場所がある。待つ人がいる。帰る故郷も親も失った身になって、それが何ごとにもかえられぬ幸せの光景であることにやっと気がつくものだ▼<ふるさとへ向かう最終に乗れる人は急ぎなさいとやさしいやさしい声の駅長が街なかに叫ぶ>。中島みゆきさんの「ホームにて」。「乗れる人」という表現が切ない。乗れる人がいる。乗れない人もいる。駅長気取りで乗れるのならば、帰りなされと帰省を迷っている人の背中をそっと押してあげたい▼さて小欄も今年は、これにて幕。<用もなく銭もなき身の師走かな>永井荷風。用もなき身は東京でお帰りを待つとする。良いお年を。

 
 

 槇原敬之 ホームにて 本人歌唱 CD音源 ♠


今日の筆洗

2016年12月30日 | Weblog

 福島の浜通りに住む詩人・みうらひろこさん(74)の詩集『渚(なぎさ)の午後』に、「遅すぎた約束」という詩がある。<約束を果たせなかった事で/心を病んだ人達を知っている…>。そんな重い言葉で始まる詩だ▼あの津波が引いた後、がれきが山となった沿岸部で生存者を捜し歩いた消防団員らは、あちらこちらから助けを求める声がするのを、確かに聞いた▼だが、闇が迫り、余震がくり返し襲ってきた。「明日朝一番に助けに来るからな」「きっと、きっと助けに来るからな」と約束し、引き揚げるしかなかった▼みうらさんは、うたう。<その約束を果たせなかった事を/悔んで悔んで胸を掻(か)きむしった日々に/しだいに心が蝕(むしば)んでしまったという/救助に向うはずの翌日は/(原発が)メルトダウンで爆発の危険があるからと/全町避難、まるで石持て追われるように…>▼この子も、あるいはあの日、助けを求め声を上げていたのだろうか。原発事故で今なお立ち入りが制限される大熊町の沿岸部で、七歳で行方不明になっていた木村汐凪(ゆうな)さんの遺骨が、見つかったという。五年九カ月を経て果たされた「遅すぎた約束」だ▼みうらさんは<約束を果たせなかった事で/心を病んでしまった人達よ/あなた達は悪くない/あなた達は決して悪くない>と、語り掛けている。そういう人たちの心を癒やす、時の流れであってほしい。