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2015年12月31日 | Weblog

 今年もあとわずか数時間となりました。

まだ、明日からの購読申し込みを受付ております。

ためしよみは新年1月5日より配達いたします。

 

 来年も宜しくお願い致します。

 


今日の筆洗

2015年12月31日 | Weblog

 暮れも押し迫った、この時期に風邪などで体調を崩す方が増えるような気がする▼関連する話がある。ユードモニック・ハピネスなる言葉を聞いた。「利他性幸福」とでもいうのか。人の幸せは、この「利他性幸福」と「快楽主義的幸福」の二つに分類でき、前者は他人を助けることによって感じる幸福という▼ここからが興味深い。最近の研究によると、人を助けることに幸福を覚える人は、ウイルス抗体値が高いのだそうだ。少し前の雑誌「三田評論」の座談会の中で、坪田一男・慶応大学医学部教授がおっしゃっていた▼理由はウイルス感染と関係がある。人を助けるためには、人の輪の中に入らねばならぬ。その場合、一番のリスクとなるのは感染症で、それを防ぐため「利他性幸福」の人は抗体値が高くなるらしい。神様は粋なお方で、人のためにと働く人に幸せを感じさせ、その上、ご褒美も出すようなのだ▼実例として紹介している話が面白い。坪田さんの友人の内科医は年末ぎりぎりまで診察する。患者がどんなにゴホンゴホンしても自分は風邪をひかないのだが、すべての診療を終えて、「さあ、お酒を飲むぞ」と自分のことを考えた途端に風邪をひいてしまうそうだ▼予防法はいつも人のためにか。実は小欄も風邪をひいている。人のためにが、足らないらしい。良いお年を。風邪など、おめしにならぬよう。


今日の筆洗

2015年12月30日 | Weblog

 仕事納めも過ぎると町ではぐっと年末の匂いが濃くなる▼門松を飾ったお宅も増えてきた。なるほど。苦につながる、「九立て」の二十九日を避けて、その前日に飾ったか。こういうことが今もきちんと守られているのが微笑(ほほえ)ましい。ちょっと落ち着きもする▼通勤電車はすいているが、駅には大きな荷物を携えた方が大勢いらっしゃる。帰省ラッシュが始まった。「家族が一人増えたので、実家の家族に見せたい」。テレビのインタビューで若いお母さんが答えていた。それだけのニュースにホッとする。正直にいえば、ちょっと目を潤ませたりもする▼超少子化や独居世帯という言葉がもはや大きな話題にさえならぬ時代にあってもちゃんと帰省ラッシュが起きている。故郷へ帰りたい、親に会いたいという心のラッシュが起きている▼この時期に思い出す、古い広告がある。「思い立った日が、父の日、母の日になる。」(JR九州)。コピーライターの赤石正人さんの作品で、続きがある。年に一回、四、五日帰省するとして、十年で四、五十日。<十年で一緒に過ごす時間がたった二カ月…>。旅行鞄(かばん)を探したくなる▼帰る場所がある。会える人がいる。限られた幸せを堪能していただきたい。<叱らるゝ人うらやましとしの暮>一茶。思い立っても、父の日、母の日とはならない人もいる。お気をつけて、帰省の旅を。