別世界 八木山不動尊

今回の休日は、3連休という人が多かったと思います。

いつも秋の連休を利用して、横浜の息子達の所へ行っているので、

「今度の3連休、来るの?」

と、息子からも連絡がありました。

残念ながら私は2連休だったので、どこへも出掛ける事なく、ゆるゆる過ごしました。

日曜日に近くに用事があったので、初めて「八木山不動尊」へ行ってみました。

我が家から車で約10分位のところにありながら、その存在を今まで全く知りませんでした。

用事で行きたかった場所が、たまたま「八木山不動尊の近く」という事だった関係で、ちょっと覗いてみたと言う訳です。

今は既に閉鎖してしまった割烹2軒の間の細い道を行くと、すぐに「八木山の滝」がありました。

知らない人は、通り過ぎてしまうのではないかと思われる程の、細い脇道の先です。

住宅街の一角にありながら、そこは全くの別世界でした。

滝の音が絶え間なく、辺りに響き渡ります。

奥には、竹林があります。

階段を進むと、八木山不動尊があります。

ちょっと鎌倉を連想させる風景です。

私も主人も、その住宅街の一角の別世界に感動しました。

我が家の近くに、滝の音が絶え間なく聞こえ、うっそうとした木々に囲まれた、こんなに荘厳な場所があるなんて、初めて知りました。

なんでもその昔、この辺り一帯が猛火に遭い、焼山と化した時に、この滝の水で、獣たちが傷を癒したという、言い伝えがあるそうです。

滝の水に打たれると、肌が白くなるとか、眼病に効くという事で、昭和初期には、沢山の人々が滝に打たれに来たそうです。

今では、辺りにあった割烹に店閉まいしてしまい、ひっそりとしていますが、賑わいを無くしたその辺りは、尚一層、厳かな雰囲気が漂っていました。

そこは、住宅が建ち並んでいるにもかかわらず、最近になって「土砂災害警戒区域」に指定され、新たに家を建てる事が出来なくなってしまったようですが、

「ここに住んだら、毎朝、滝の音と小鳥の声に目覚めるのかも・・・。」

と思うと、住んでみたい気分になってしまいました。