東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

半年を振り返って。

2024年05月30日 23時26分57秒 | 通常練習
お世話になっております。
4年470ヘルムスの安藤です。
僕が書くからにはお察しの通り、真面目で堅苦しい内容になるかと思いますが、ご容赦ください。

5/23~26にかけて、江ノ島オリンピックウィークが開催されました。三日間で計7R、土日の二日間でも4R行うことができ、とてもいいレース経験となりました。計82艇が出るビッグフリート、各艇反省も収穫も多く得ることができました。運営の皆さん、ありがとうございました。
トラックトラックによるレースの経過の可視化、景品つき豪華レセプションなど、普段のフリートレースとは違うことばかりで、楽しかったです。特にトラックトラックがあるのがとてもありがたく、陸に帰った後に反省がすごくしやすいですね。普段のコース練習でも欲しいレベルです。

さて、470チームの詳しい結果は以下の通りです(土日のみ)。詳しめのリザルトは、写真を添付するのでご参照ください。

4829 澤田・西間 55-54-68-DNF
4791 安藤・山本 24-44-19-DNF
4692 成相・秋田 UFD-47-64-DNF
4579 北村・槇枝 27-50-RET-DNF
4452 松本・五熊 62-64-55-DNF



僕は金曜日のレースには参加できず土日のみの参加となりました。春インから引き続き名艇4791に乗らせてもらって、六大学戦でも組んだ山本と出場しました。

今回のレースのコンセプトとしては、春インや六大学戦を通して見えた課題や反省に対して、すぐに解決はできないまでもどこまでアプローチできるか、ということを目的としていました。具体的にはスタート、スピードとコースへの意識配分のメリハリ、1上レグ後半でのコース選択や外への出し方、リーチングレグの対艇・対マークを考えたコース選択、ランニングレグでのスピードと対艇コース取りの両立などです。それぞれのレグの間、「今はこれを意識するぞ」と思い出しながら走らせてました。

結果としては、できたこともあり、できなかったこともあり、という感じです。自分としてはスピードとコースのメリハリ、1上レグ後半でのコース展開、リーチング・下レグでの対艇コース選択は課題を残しつつも改善できたのかなという気はしています。しかし、スタートに関しては並ぶ位置、フリーウォーターの確保、加速、どれをとってもまだまだで、第一線に居続けることができておらず、かつ1上レグ前半〜中盤でのコース展開にも課題が多く残っています。

また、長期的な大きな課題としてボートハンドリング(特にスタート前)やボートスピードやドライブ・ピンチングの使い分けなどもあり、練習してもしきれないなあ、という感じです。
関東個人戦まで時間もない中ですが、なんとか精一杯練習の効率をあげ、ミーティングの効率をあげ、あと一歩二歩ジャンプアップできるよう、励んでいこうと思います。

さて、春インと六大学戦が終わり、各大学の半年の練習が結果となって見えてきました。僕個人としては、チームとして、また部として掲げている目標に対して足りていないものばかりが目について焦る気持ちもあり、またこれまでの練習を冷静に見つめ返すいい機会でもあると思っています。春インと六大学戦が終わってから、各学年でも各チームでもmtgを開き、個人面談もして、色々と話をしながら振り返ってきました。個人的には、一日を通した練習でのメリハリや効率化、陸での時間の使い方などには反省がとても残ります。


艇内・艇間でのコミュニケーションをどれだけ取れてきたか、海の上での知見の最大化に向けて何をしてきたか。

一本一本のコース練で、どれだけ春インを想定して自分の課題を見つけようとしたか。

数少ない南風強風での走りで、どれだけ自分の課題に向き合って、それを克服しようとしたか。

陸上でも海上でも、自分とペアとチームの成長の最大値を出せるようにどれだけ考えてきたか。

自分たちが掲げている目標をどれだけ意識して、そこに達するための現状とのギャップをどれだけ明確化して埋めようとしてきたか。


そういった細かい意識の積み重ねが、全体として大きな反省としてのしかかってきています。唯一の救いは、これが秋インではないことです。自分が引退するときに反省ばかりが思い浮かぶような引退は、僕たちが半年前に望んだものではありません。
11月、僕たちがヨット部として今年掲げた目標は”Serious Fun”。真剣で真摯に、楽しむことです。真剣に楽しんだ先にあるものを、見ないままでは終われません。
どうか今後の練習でも夏合宿でも、今の気持ちを忘れずに臨んでいきたいものです。


チームは今、代替わり直後と同じくらい、大事な局面を迎えています。

明日が引退の日ではないことに感謝しつつ、これからも励んでまいります。


四年 安藤

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