東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

本日も生憎の天気模様で

2024年06月28日 11時18分05秒 | 通常練習
お世話になっております。
3年470スキッパーの北村湧です。

先週末は関東個人選手権が行われました。結果としては、470チームは一艇も全日本への切符を掴むことができませんでした。

2日目は風が不安定だったものの、中風での南風で計5レースを行いました。
梅雨前線が近づき風の傾向が変わる予想もしていましたが、結果としてはここ1ヶ月よく練習してきたような南風のコンディション。
春インと秋インの中間点であって、夏の練習を迎える前の実力をはかるには充分すぎる大会でした。

気になったので、各校の470上位3艇の合計点を計算しました。


1日大 5-17-22 計44
2早稲田 17-21-24 計62
3慶應 32-32-49 計113
4中央 42-47-64 計153
5明治 42-61-69 計172
6明海 48-107-109 計264
7横国 64-87-142 計293
8東大 106-112-132 計330
9立教 78-160-169 計407

現状では8位、全日本ボーダーラインギリギリということになります。
もっと良い所にいれるはずだとも思えますし、順当なようにも思えます。


個人的には29に槇枝と乗って良い感触で走れていた分、悔しさが残ります。


この1ヶ月、個戦で上位陣と戦うには一上でもっと前を走らないと話しにならないと思い、クローズでの走らせ方から見直しました。

細かな風の変化に対してメインをイチカチニカチ動かして、メインセールがずっと正解の形を出せるように。見かけの風をイメージして風を流しつつ角度をどこまで取れるかを試しました。リフトを感じた時、ヘダーを感じた時にどう走らせれば他艇に勝てるのか、負けないのか。これまでのクローズをいかに漫然に走っていたか。
メインシートの引きに拘る期間を経た結果、コース練では意識をあまり向けなくてもそれなりのメインセールの形を外さないようになったと思います。
実際、コース練では前を走れることが増えました。


個戦後のミーティングで工藤さんから、「まだ基本が出来ていない」とお話がありました。再現性のある動作、そして小松さんが常々おっしゃるように、「メインとジブで走るヨット、いつだってメインとジブに綺麗に風を流してあげる」。そういった誰でも理解できるような当たり前のことの精度の差が、全個ペアとそれ以外との差のように感じました。

スタートやストラテジー、タクティクスの失敗はレースが終わった後に振り返り易く、反省に上がりがちです。
課題だし順位に大きく影響しますが、それでも「メインとジブを合わせてどれだけ綺麗に走れてたか」という指標を忘れずにいきたいです。

周りに囚われず風に対するベストを出すことについて話しましたが、一方で、もっと広い視野で周りの艇を見る大切さも感じました。

特に、スタートに関して。初日の上ピン付近で下に置く艇の選び方、綺麗にスタートできなそうな時にどう切り抜けられるか。
混雑した場所でもスタート後にフレッシュ掴める艇の身のこなし方。2日目、長時間APの後の北風微風でのボヤッとた雰囲気でのスタートの中でのラインの形成のされ方、最終レース気合いが入ってラインを上がる艇団と、安全にいきたい艇団のウェイティングの高さの違い。

有利エンドや潮だけでなく、レースのレベルや艇の事情やクセなど多くの要素で決まるスタートを常に成功させるために、海面を、人を、もっと観察してイメージしようと思います。


今回の大会では上位陣との壁を1つ2つ感じましたが、それは同時に伸び代でもあります。
実りある夏を過ごして秋のインカレで花咲かせられるように頑張ります。


3年 北村湧




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