東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

敗北

2022年06月30日 22時53分25秒 | レース反省

お世話になっております。4年スナイプリーダーの大根田です。

先週末に行われた関東個人戦について振り返らせていただきます。

詳細なチームのリザルトは西尾が上げてくれているので、そちらを参照ください。

 

私のブログでは自艇の反省をしようと思います。

結果は31位。

惜しくもなんともない平凡な結果で終わりました。

 

出艇した直後の滑りは西尾艇と比較しても負けていない走りができていた。

ボートスピードに関しては文句なかったと思う。

敗因はメンタルでした。強風の個人戦という環境の中でいつもやっていたことができない。そんなレースでした。

 

20knot近い強風の中、安全志向になりすぎていた。安全にボートスピードで勝負して行けばいける、そんな空気が自艇の中で生まれてしまった。

その結果、普段通りのスタート前のルーティンを怠り、圧倒的な下有利の中上からスタートし、スタートした時点でほぼ敗北が決まったようなものでした。

ヨットレースをせずに負けてしまった。

そこに気づいた時にはもう遅かった。

1R決着で私たちの個人戦は終わりました。

 

個人戦が終わり、時間が経てばたつほど、敗北の実感が湧いてきます。自ペアのメンタルの弱さが情けなく感じられます。

こんな負け方は2度と許されません。

 

幸いなことに私たちにはまだ秋の団体戦が残っています。

団体戦ではチーム全員がこんな失敗をしない。保守的にならずにチャレンジャーであることを忘れないチーム。そんなチームづくりも意識していきたいと思います。

 

レースで負けた身としてはあまり語れることはないので短いですが、今回のブログはここらへんで終わろうと思います。

 

最後になりますが、今回サポートに来てくださった戸沢さん、天木さん、大橋さん、下重さん、智貴さん、古橋さんありがとうございました。

 

まずは今週末の関東スナイプで同じような失敗をしないようにしていきたいと思います。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

 

スナイプリーダー兼副将 大根田智也


一番到着!?(スナイプ関東個戦)

2022年06月30日 10時49分28秒 | レース反省

お世話になっております。

スナイプスキッパー3年の西尾拓大です。

 

先週末に開催されました関東スナイプ個人戦の報告をします。

 

成績は以下の通りです。

 

計1R  全84艇

31308 西尾/山村 7位 (全日本個人選手権出場)

31494 古山/大根田 31位

30736 大野/柳澤 44位

30418 中静/青木 49位

30785 千田/神田 50位

30072 今川/佐藤 DNC

 

詳しいリザルトはこちらをご覧ください↓

https://sd254a156085413e3.jimcontent.com/download/version/1656229252/module/14000778788/name/2022年関東学生ヨット個人選手権大会スナイプ級_最終成績表.pdf

 

おかげさまで僕らのペアは、全日本個人戦への出場権を獲得することができました。

(全日本個人戦は9月の頭に蒲郡で開催されます)

このような成績を挙げることができたのもたくさんの方々のご協力があったからこそと感じています。日頃から現役のことを思い練習環境を整えて下さっている、LB会の皆様、監督チームの皆様、また現役の活動を応援してくださる保護者の皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございます。

 

今回は天候に恵まれず1レースのみの大会となりました。自然相手の難しさを改めて実感させられました。そんな難しい中、なんとかレースを成立させてくれた運営や学連の皆様、ありがとうございます。

 

個人戦ということで、どうしてもチーム全体というよりかは個人の成績をできるだけ発揮できるよう考え、動いていました。もしかすると、みんなには少し迷惑をかけてしまったかもしれません、すみません。その分、全日本個戦でたくさん吸収して、チームに恩返しできたらなあと思います。

 

では、この辺でレースの振り返りをしたいところですが、荒れ狂う波と暴風への対応に追われていたので、大した話はできないです…。スタート、動作などなど課題が山積みです…

ただ、今回感じたのは一番到着(レース海面に一番早く着くこと)の良さですね。

(もうちょっと、かっちょいい言い方募集しています…)

 

確かに今までも一番出艇は部全体で取り組んできました。朝早くからスロープに船を並べて、D旗(出艇しても良いという合図)を待ち構えるのは、もう恒例の雰囲気になりつつあります。(見出しの写真が出艇時のものです)そこの一場面を切り出せば、強豪校と対して変わりません。

しかし、「一番出艇=一番到着」とならないのが、スナイプの現実でした。というのも、出艇したらすぐに自校のレスキュー艇に曳航してもらうのですが、東大のスナイプは40馬力の疾風をレスキュー艇として使用し、他大学は70馬力や200馬力のレスキュー艇を使っています。普通列車と特急ぐらいの違いはあります笑。少し盛ってますが…確かに疾風に愛着はあるのですが、この時だけは恨みたくなります。一番で出艇したとしても、レース海面に着く頃には下から数えた方が早いなんてことが多いです。

 

でも、今回は疾風を新入生練習で使えないこともあり、馬力のあるレスキューを大会期間だけチャーターしました。おかげで一番出艇、一番到着が可能になり、誰よりも早くレース海面につけました!

これにはレスキューメンバーの迅速なサポートも大きかったです。ありがとうございます。レース海面に早く着けば着くほど、レースに必要な風や潮の情報を得られるし、今回のような経験したことのない波に少しでも慣れることもできます。まさに良いことずくめでした。

 

これからも一番出艇、一番到着の基本姿勢を大切にしていきたいです。

 

せっかくなんで、自艇の話もしたいと思います。もう少しお付き合いください。

 

きっと、顔にも出てるとは思うんですけど、最近やけにヨットに乗ってて楽しい自分がいます。言葉では表現しにくいのですが、新たな感覚を学び初めている気がします。

 

ある帆走練習の時から、ただ真っ直ぐ走らせるんじゃなくて、いろんなとこをいじってみようってなって、手当たり次第いじる、みたいな日がありました。常識にとらわれず、理屈はほっといて、とにかくどうなるかみたいな実験をしまくりました。すると、バング1cm引くだけで、テンションをちょっと入れるだけで、ピンを半回転するだけで、ビックリするほど感覚が変わって、例えば、船のバウらへんがちょっと重なった、前に進むパワーが強くなった、船がちょっと浮く感じ、船が氷の上を滑る感じとか、正しいかどうかも良くわかないけど、なんかこう感覚が変わったみたいな…

 

きちんとした文章じゃなくてもそれをペアでとにかく言語化してみると、びっくりなほどお互いの感覚が一致して、「あー!それそれ!」みたいに盛り上がり…

 

スキッパーとクルーでは座っている位置や見ている視点とかが全く違うから、感覚は違うのかなと今まで思っていましたが、案外分かり合えたことが衝撃的でした。それからは、今こんな感じだからここをちょっと引いてみようとか、お互いに走りに関して提案することが多くなり、ちょっとばかり二人で船を走らせている!っていう気がします。

お互い思っていることが、「ぼやき」で終わるんじゃなくて、共有できる時ってやっぱり楽しいですね。僕のたどたどしい日本語を理解してくれる、くれはさんに感謝しています!これからもよろしくお願いします。

 

よく小松さんが「ヨットは二人で走らせるんだー」って一見当たり前のことをおっしゃるんですけど(二人っていうのはもちろんディンギーの場合で、クルーザーだともっと5, 6人になるのかな)、これって案外難しい…どうしてもスキッパーはスピード担当、クルーはコース担当みたいにお互いの仕事を分業化して、あんまりお互いのことに干渉しなくなったり、あるいはちょっと他人事になったりしてしまう気がします。

でも、本当に「二人で」船を操るってどういうことなんだろうって思うし、なんかそれぞれがバラバラに動くってのも違うなあと。奥が深いですね…

 

もっともっといろんなことを試して、「ヨットを二人で走らせる」ことを考え続けて、今の何倍も上手くなって秋には暴れ回りたいです。

 

最後に、今週末は多くのLBの方がいらっしゃって、支えてくれました。

戸沢さん、大橋さん、ともたかさん、下重さん、村上さん、ありがとうございました。また荒波の中、レスキューに乗ってくれたマネージャーのみんな、ありがとうございます。

 

今週末は470の関東個戦が行われます。引き続き応援のほどよろしくお願い致します!!

 

西尾拓大

まさにfinishする時の写真です。

(写真は羽田様に撮って頂きました。いつもありがとうございます。)