東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

はるいん。

2009年05月07日 22時14分32秒 | Weblog
4357のヘルムスマンで470チームリーダーの来間です。

OBの先輩方にはこの度のご声援および新艇購入、大変お世話になりました。ありがとうございました。
春インカレのレース結果について報告させていただきます。

最終結果は470級は8位、スナイプ級は予選敗退となりました。

470級決勝レースの個人のリザルトを載せておきます。
詳細については関東学生ヨット連盟のホームページにアップされているのでそちらを参照ください。
http://www.geocities.jp/gakurenyacht/result.htm

4357 来間/川口     16 9 19  9 16 28
4175 松木・山中/高橋  3 OCS 26 15 24 33
4096 近藤/武尾     15 16 18 29 22 31



ということで自省の意味での今レースの感想、部員向けにレースに関連した部全体の今後の課題について書きます。

 まず始めに個人的な事からですが、今回のレースで大きな手応えを感じる事ができたのがスタートとオーバーパワーのボートスピードです。予選では2年生クルーに対する遠慮もあり消極的なスタートもありましたが、決勝レースでは全レースでトップスタートを決める事ができました。自艇の上下に入れる船をよく選ぶ、十分なルームの確保のための艇のコントロール、15秒前からは積極的に勝負に出る、といった基本を忠実に守った上でのトップスタートだったので自分の中に確かな成功の感触も残り大きな自信となりました。今後の練習でも毎レース正確にトップスタートを決め、この感覚をより確実なものにしていきたいと思います。逆にスタートにおいて不足している部分としては、僕自身とにかくスタートラインまでの距離が読めてないので自艇周辺のラインがが大きくへこんでいる場合に大きく出遅れるおそれがあるので、単純にラインを読む練習だけでなく、多数の船でラインがよく見えない中でおおよそのラインの場所を把握するといった訓練も必要です。
ボートスピードは1.5ピンダウンの強風下では関東トップ5に入っています。新艇マジックなのかセッティングなのか自分の感覚が良くなったのかはよくわかりませんがスタート後の競り合いとかスピード勝負の展開ではずいぶん楽でした。セッティングは記録しておきました。正直なところこのスタートとスピードなら全レース一上シングルで回るのに十分です。それにも関わらず一上で順位を落としているのは、ファーストタックからのレース展開に課題と反省が山積みなのでクルーと十分に話し合って改善していく必要があります。
 
 去年度に比べてマーク際やランなどの接近戦もいくぶん上達しました。落ち着いて周囲の状況を観察するようになり、ある程度展開を予測できるようになってきたと思います。それだけにジャイブやリーチングでのサーフィングからのベアとか、操船技術の正確さに不安が残るので普段の動作連から超正確にこなしていくのが大事です。
 
 昨年度から継続する課題のブロードリーチの走りとサーフィングテクニック、うねりの海面でのフルパワーのボートスピード、流し込みフィニッシュでの展開にはやはり実力不足を感じました。フリーと走りは今後のクルーとの練習次第ですが、フィニッシュは普段のマーク練習に組み込んだ方がよいと思います。一応展開を考えるようにしていても、2下でフィニッシュラインまでの角度やラインがどちらに傾いてるかなどの情報を掴みきれてなく、とっさの判断ミスで順位を落とす事が多々ありました。

 新たに浮上した課題はインシデント時の状況の正確な記憶、自分の感情のコントロールでしょう。
自艇はシリーズを通して5つのインシデントに関与し、1件は抗議され、残りは抗議しました。内1件は審問となりました。明らかなRRS違反はキッチリ抗議すべきだし自艇はRRSを遵守すべきですが、実際のプロテスト沙汰は結構際どいのが多いです。そういうのに巻き込まれた時に自分がペナルティーターンを履行する必要があるのか否か、審問になったら勝てるのかどうか、瞬時に判断できないとダメです。そのためにも周囲の状況を正確に把握し記憶しておく事とRRSをよく理解しておく事は大切です。これは僕に限らずむしろ残りの2艇にこそ意識が足りてないように思います。去年経験しましたが全日では抗議に容赦がありません。潰せるところで潰しておこうという気迫みたいなのを感じます恐
 感情のコントロール。今までは自分よりレベルが高いクルーとレースに出ていたからか、今年はクルーを自分が引っ張りあげていくという意識がまだ全然足りてなかったようです。クルーワークにミスがあればつい言葉も汚くなってしまったし、コース面でも心から信頼していたかというとそうではありませんでした。僕は室伏さんのように1人で良い成績をとれるような優れたセーラーではないので、今期もクルーとは対等の立場で、互いに尊敬し合い、2人で協力して勝利できるような船にしたいと思っていました。にもかかわらず(もしかしたら)クルーに嫌な思いをさせてしまったことに大きく反省しています。・・・でももうちょっと上手くなってね笑


 さて、チームリーダーとしてチーム全体でのレースの反省をしておくと、第一チーム全体のまとまりがなさすぎです。僕について来いてくるよう散々言ったにもかかわらず、です。セッティングにしてもコースにしてもレース中シェアしたい情報は山ほどあるのに(少なくとも僕と高橋には)みんなが近くに集まってくれないことには教える事ができません。早稲田とか強豪はスタートのインターバルでも空いた時間があれば3艇でヒョイヒョイと走りにいって帰ってくるのに東大は船を集めるところから始めなくちゃいけなくてそれも無理。初めてレースに出る人とか470に慣れてない人がふらふらどっか行ってしまうのは何考えてなのかさっぱりわからん。



 レースの反省はこの辺りで終わりですが、ちょっと思うところがあるのでついでに書いておきます。
みんなのブログを読んでいると、今期の葉山合宿の反省として、練習時間が少なかった、新歓に時間を割かれたり疲れたりして乗れる時間が少なかった、整備が行き届いてなくてトラブルと書いている人が多いんですが、僕はちょっと見方が違ってて、みんなただ練習が下手なんじゃないかと思います。
 これはあくまで僕個人の考え方ですが、例えば調子の悪いスピンハリでスピンアップを30回グダグダやるよりかは、イケイケに整備したスピンハリで5回正確にスピンアップをした方がよっぽど練習になるんじゃないかと思います。また体調が悪くてぼーっとした頭で乗るよりは、一日寝て翌日クリアな頭で乗れるんならそのほうがよっぽどためになる練習ができると思います。新歓だって頑張ったんだからいいじゃないですか。それより練習に対する意識が低すぎ。適当に合わせたセッティングで乗る、微風でもスプレッダー回さない、ボロボロのジブ、マーキングなし、延々ひっかかるオートフック、開かないパロットビーク、なんも考えてなさげに延々回るマーク、のんびり走り出しにと書き出してみると馬鹿らしい事ばっかですがどれも延々注意し続けてるのにみんなが直さないことばっかです。今のみんなの一日練習は僕の本気の半日練習とどっこいな気がします。こう言うとなんかすごく偉そうな感じになってしまってもちろんそんなつもりは無いんですが、要は何が言いたかったかって言うと、時間を朝から晩まで水のように使って練習するのが全てじゃなくてもっと工夫して準備して限られた時間の中でスマートに練習することも大切なんじゃないかなと思いました。そしてこれは今後八景で練習していく上でよーく意識してください。


 春葉山もついに終わりまして、最後になりましたが新2年生の2人は下働きとかお疲れさまでした。そして新3年生のみんなは部の中心となって働いてくれてありがとう。同期の3人には運営を任せっぱなしで自由気ままにやらせてもらいました。そして新1年生は御入部おめでとうございます。ようこそヨット部へ。




 今年も勝つよー!



4年 来間雄介

春イン反省

2009年05月07日 21時28分07秒 | Weblog
先日春インカレが終了しました。その反省。

まず自分が春インにむけて心がけていたこと
①レースの雰囲気がどんなものか実際につかむ
②無駄なタックを打たない
③スタート時及びレース中に周囲をよく見て積極的に声を出していく

このうちできた部分は少なかったように思います。
レースの雰囲気に慣れてなくてテンパったり、スタートミスると絶望的なぐらい艇団の後ろに置いてかれて焦って無駄なタックを繰り返したり。。
スタート中は比較的まわり見れたと思うんですけど、なかなか声も出なくて気合いで負けてた。セーリング中も、コースを考えて海面見だすとヒールトリムおろそかになってクローズ走りにくかったりなどなど、

課題としては
船のスピード・海面の様子・他艇の様子どれかひとつに集中しすぎてあとがおろそかになるのではなく、全てのことに気を遣えるように、普段のセーリング中から意識することと、
順位のなかなか落ちないコースをシンプルに引くこと。

コースはうまく行ったのは4R目の1上ぐらいで、一回艇団の後ろに来るとセオリー忘れて迷走してたりとか、シングルで下マーク回ってるのに2上で博打的コース引いたりとか。。
ヨットはやっちゃだめなことやった人から負けていく競技だって先輩方が言ってた意味がよくわかりました。

とにかく圧倒的にレース経験とか足りないんで、動作練集中するのはもちろんのこと、これからはいろいろなレースに出て武者修行していきたいと思います。
決勝出たかったなぁ。

それから、春葉山全体を通じた個人の反省を言うと、
練習量が少なかった
これに限ります。
春葉山中盤に肘をケガしてずっと乗れない日が続いてました。部全体にも迷惑かけたし、自分ももっと練習したかった。まだ治ってないんで、早く完全に治して思いっきり練習できるようにしていきたいと思います。


最後に部全体のこれからの課題を。
僕は部の課題は戦力の底上げに尽きると思います。あまりにもレースメンバーとその他のメンバーの間にヨット力の差がありすぎるってこともそうだし、
メンバーが足らなくて新1年生の力をすぐに借りていかなきゃダメってこともそう。
幸い今年の新勧はうまく行ってて戦力は数的には確保できそうです。
これからはいかに1年の教育と自分の練習を両立させていくか。今までより練習時間が少なくなるぶん、いかに普段の練習から海面のこと・船全体のこと・動作のことに意識を集中させていけるかがポイントになってきます。
八景では1年が練習している間にレーザーに乗る機会ももらえるようなので、
この機会にスキッパーの立場からヒール・ヘルム・スピードとかに集中してみて、クルーワークに応用させていきたいと思っています。

2年 小山慧

春イン回顧~早野

2009年05月07日 20時25分19秒 | Weblog
春インは自分にとって初めてのレースだった。昨年の秋インカレが終わって新体制になり、クルーとしてもう一度基礎練習を積み重ねてきた。他の大学がほとんどいない真冬の八景島で練習してきたし、練習中はそれまでと違ってコースやスピンダウンのタイミングを決めたりとかといった主体的な行動もしてきた。3月4月は、同期を失いながら、怪我や体調不良に見舞われながらも練習してきた。中高水泳部だった自分は、入部してすぐ試合に出ることが当たり前だったため、大学でこの部に入部してからいつまでたっても試合を体験できないことに苛立たしさを感じてしまっていたし、どの練習が試合のどの場面につながるのかを結局分からないまま練習していた。セーリングという競技の性質上仕方のないことではあるが、その違和感が結局予選当日まで残ることになってしまった。春インまでの2か月で、ひととおりレースというものを見据えた練習、たとえば後々ミートする船との位置取りや、目の前のブローだけでなくその先まで見据えたコース取りなど、をしたいと思っていたが、なかなか難しく、練習でほとんど身につけることはできなかった。それならば本番でレースを学ぼう、という気持ちで春インを迎えた。結果を恐れずにスタートで思いきり出ることに留まらず、考えなしに他艇団に合わせてタックすることや、他艇を全く見ない状態でスピントリムをすることはやめようと決めていた。しかしながら、予選は強風のため一日目の予選レースがなく、2日目の予選にスナイプで出場することになってしまった。初めてのレースの上りレグでは、それまで練習したことのないような広い海面で、遠くてほとんど見えない蛍光イエローのマークを探しながらタックしていくことになった。大会本番でこうした不慣れなことがあると、それまで大会で学ぼうと思っていたことができず、結局あまり多くのことは学べなかった。スナイプのレースで学べたことは、下りレグで結構艇ごとにスピード差があることや、下マークで大勢の船にすべてラップして内側をとれることなどであり、本来学びたかったこととはずれてしまった。予選第4レースでジブを破きリタイアしたことも影響して、スナイプは予選敗退。決勝2日間のうち1日は470級で出る予定がくずれ、東北戦に続きまたしても470級でレースに出る機会を得られなかった。今夏は多くのレースに出る方針ということで、練習した470級である程度の余裕をもって、レースでしか学べないことを学んで成長していきたい。

合宿所に新入生が顔を出すようになり、いよいよ自分も2年生として活動していくことになる。1年生の間に何を学んできたかを考えると、後輩に説明できるほどのレベルであるとは思えない。まだまだ佃昭二「ディンギー・セイリング」を読んでも知らないことが多く、勉強不足である。春イン時期の練習日の夜のミーティングでも、先輩同士が話している内容は結局ほとんど理解できておらず、ミーティングの時間を無駄にしていると感じている。2時間以上にも及ぶミーティングは今のところ苦痛でしかない。早く分かるようになりたいと思う。しかしながら、無理にわかったふりをしていても意味はない。学んだことを発現するのはテストの解答用紙の上ではなく、海の上である。それもとっさに判断・実行しなければならないのがヨットである。ヨットの理論的・戦略的な部分は、自分の頭で考え、とっさの行動につなげられるようになるまで愚直に思考を重ねていかなければならない。人に教えることは最大の勉強であるというが、次の1年に教えることを通じて自分なりに考えていきたい。

新歓期を通じて、部活とサークルとの理念的な違いを自分なりに検討した結果、運動会○○部、と名乗っている以上、やはり勝利を追求してこそ価値があると思う。全国的にレベルの高い関東の海で勝利を目指し、全国につなげていかねばならない。テントで何度も新入生に対して言ったことは、自分自身をも再度納得させる効果があった。セーリングは思考のスポーツである。しかし、長期の合宿でこのことを忘れ、刺激と行動を無感情につなげる機械的なセーリングをしがちであった。まだまだ思考が足りない。陸でも海でも、体を動かしながら思考を重ねなければならない。他のスポーツはともかく、このセーリングというスポーツは抜群の筋力や体力を必要とせず、代わりに他の力を必要とするものだと信じている。このスポーツを1日何時間もかけてやっている以上、その特性に合わせた練習をしていきたいと思う。新1年生のクルー教育のためしばらくは練習できる時間が短くなるため、春葉山よりも時間を無駄にできなくなる。1年練習を続けた結果、出艇から着艇までずっとマーク練についていけるだけのヨット体力はついてきた。これからは体力切れを気にすることなく、他の要素に思考を振り分けて練習をより有意義にしていきたい。

春インを終えて

2009年05月07日 17時17分02秒 | Weblog
3年の宇田川です。

繰り返し書かれていますが、今年の春葉山は効率が悪かったと思います。
葉山にいた時間は長かったのに、練習できた時間は短い。
吹きすぎてて出れないことが多かったのもありますが、人が少ないときにグダってしまうことが多かったと思います。
あと、沈が多すぎて淡青がそのケアにかかりっきりになってしまうとか、出艇前に整備してる船があるとか。

インカレでの個人の反省としては、
スタートで前にいたのに、1上までにどんどん抜かれてしまった
 ⇒順位を落とすどころか、艇団にからめなかった
なんでクローズが超遅いのか分からず、クルーにも分からず、「分からない」ままで4R終わってしまい、
そのまま予選敗退してインカレまで終わってしまったことが悔しいです。
レースに出たのに得たものが少なく、何のために練習してきたのかという感じでした。
レース直後はせめて予選が2日間とも実施されて470でも出れてたら、もう少し前からスナイプで練習していれば、という思いが残るばかりでしたが、過ぎたことなんで。次にもっといい走りができるようにします。

スキッパーでインカレ出たのは初めてで、その前に他大のコース練に混ざったのも初だったんですが、意外とルールを平気で無視してくる船が多いことに気付きました。ジュリーに吹かれてびっくりしてたら抗議し忘れてしまったんですが、経験のためにも抗議しとけばよかったと思います。

自分の課題は
・もっと周りに気を配って、色々試行錯誤しながら乗ること。
いつまでも教えてもらってばかりいられる立場じゃないので。
・懸垂ができるようになること。

部の課題としては
・部全体をよくするために、個々人がもっと考えること。で、気付いた人はそれを全体に伝えること
今回、レースに備えてしておくべきことがレース前日に溜っていて、しかもそれを予選1日目の前、2日目の前と二度手間でやるハメになってしまった。これはほんの一例で、宙ぶらりんで投げ出されて誰に聞けばいいのか分からないままなことが多い気がした。
あと、この半年間、淡青は石川に任せっきりだったけど、自分達でやっていかないと。

時間は少なく、すべきことは多いですが、春インの悔しさを晴らせるよう上手くなりたいです!
お疲れ様でした。

春インカレ

2009年05月07日 10時02分26秒 | Weblog
春はやまお疲れ様でした

今年の春合宿は、川口も書いていたけど練習量が少なかった印象があります。
それぞれの予定のあうことが少なくて、ずっと艇数の少ない練習が続いて
いたし、クルー不足も多くレースを想定した配艇での練習もあまりでき
ませんでした。

これから練習日が減るけれど、みんなの言うとおり時間をどううまく使うかを
真剣に考えたいと思います。

レースについては、
まず、動作ができていない部分が多くて、特に下りレグで私の動作のぎこちな
さのせいで損するところが多かったです。
それから、周りをみる余裕の少ないせいで、最低限やらなきゃいけなかった
内側争いに勝てませんでした。

自分がまだレースに出れるレベルに達していないなと実感したし、そのせいで
一緒に乗ってもらった慧さんはレースならではの楽しさを感じられなかったん
じゃないかな・・

今後の課題は、
動作を完璧に! 練習のうちから頭を使って他艇を出し抜く方法を考える! 
ランニングの走りかたを考える!

平日は、トレーニング、勉強にもっと時間を有効利用して励む!

春は決勝を見ているだけで悔しい思いをしたので、秋までに3倍頭を使って
うまくなれるように頑張ります。

3年 田島