4357のヘルムスマンで470チームリーダーの来間です。
OBの先輩方にはこの度のご声援および新艇購入、大変お世話になりました。ありがとうございました。
春インカレのレース結果について報告させていただきます。
最終結果は470級は8位、スナイプ級は予選敗退となりました。
470級決勝レースの個人のリザルトを載せておきます。
詳細については関東学生ヨット連盟のホームページにアップされているのでそちらを参照ください。
http://www.geocities.jp/gakurenyacht/result.htm
4357 来間/川口 16 9 19 9 16 28
4175 松木・山中/高橋 3 OCS 26 15 24 33
4096 近藤/武尾 15 16 18 29 22 31
ということで自省の意味での今レースの感想、部員向けにレースに関連した部全体の今後の課題について書きます。
まず始めに個人的な事からですが、今回のレースで大きな手応えを感じる事ができたのがスタートとオーバーパワーのボートスピードです。予選では2年生クルーに対する遠慮もあり消極的なスタートもありましたが、決勝レースでは全レースでトップスタートを決める事ができました。自艇の上下に入れる船をよく選ぶ、十分なルームの確保のための艇のコントロール、15秒前からは積極的に勝負に出る、といった基本を忠実に守った上でのトップスタートだったので自分の中に確かな成功の感触も残り大きな自信となりました。今後の練習でも毎レース正確にトップスタートを決め、この感覚をより確実なものにしていきたいと思います。逆にスタートにおいて不足している部分としては、僕自身とにかくスタートラインまでの距離が読めてないので自艇周辺のラインがが大きくへこんでいる場合に大きく出遅れるおそれがあるので、単純にラインを読む練習だけでなく、多数の船でラインがよく見えない中でおおよそのラインの場所を把握するといった訓練も必要です。
ボートスピードは1.5ピンダウンの強風下では関東トップ5に入っています。新艇マジックなのかセッティングなのか自分の感覚が良くなったのかはよくわかりませんがスタート後の競り合いとかスピード勝負の展開ではずいぶん楽でした。セッティングは記録しておきました。正直なところこのスタートとスピードなら全レース一上シングルで回るのに十分です。それにも関わらず一上で順位を落としているのは、ファーストタックからのレース展開に課題と反省が山積みなのでクルーと十分に話し合って改善していく必要があります。
去年度に比べてマーク際やランなどの接近戦もいくぶん上達しました。落ち着いて周囲の状況を観察するようになり、ある程度展開を予測できるようになってきたと思います。それだけにジャイブやリーチングでのサーフィングからのベアとか、操船技術の正確さに不安が残るので普段の動作連から超正確にこなしていくのが大事です。
昨年度から継続する課題のブロードリーチの走りとサーフィングテクニック、うねりの海面でのフルパワーのボートスピード、流し込みフィニッシュでの展開にはやはり実力不足を感じました。フリーと走りは今後のクルーとの練習次第ですが、フィニッシュは普段のマーク練習に組み込んだ方がよいと思います。一応展開を考えるようにしていても、2下でフィニッシュラインまでの角度やラインがどちらに傾いてるかなどの情報を掴みきれてなく、とっさの判断ミスで順位を落とす事が多々ありました。
新たに浮上した課題はインシデント時の状況の正確な記憶、自分の感情のコントロールでしょう。
自艇はシリーズを通して5つのインシデントに関与し、1件は抗議され、残りは抗議しました。内1件は審問となりました。明らかなRRS違反はキッチリ抗議すべきだし自艇はRRSを遵守すべきですが、実際のプロテスト沙汰は結構際どいのが多いです。そういうのに巻き込まれた時に自分がペナルティーターンを履行する必要があるのか否か、審問になったら勝てるのかどうか、瞬時に判断できないとダメです。そのためにも周囲の状況を正確に把握し記憶しておく事とRRSをよく理解しておく事は大切です。これは僕に限らずむしろ残りの2艇にこそ意識が足りてないように思います。去年経験しましたが全日では抗議に容赦がありません。潰せるところで潰しておこうという気迫みたいなのを感じます恐
感情のコントロール。今までは自分よりレベルが高いクルーとレースに出ていたからか、今年はクルーを自分が引っ張りあげていくという意識がまだ全然足りてなかったようです。クルーワークにミスがあればつい言葉も汚くなってしまったし、コース面でも心から信頼していたかというとそうではありませんでした。僕は室伏さんのように1人で良い成績をとれるような優れたセーラーではないので、今期もクルーとは対等の立場で、互いに尊敬し合い、2人で協力して勝利できるような船にしたいと思っていました。にもかかわらず(もしかしたら)クルーに嫌な思いをさせてしまったことに大きく反省しています。・・・でももうちょっと上手くなってね笑
さて、チームリーダーとしてチーム全体でのレースの反省をしておくと、第一チーム全体のまとまりがなさすぎです。僕について来いてくるよう散々言ったにもかかわらず、です。セッティングにしてもコースにしてもレース中シェアしたい情報は山ほどあるのに(少なくとも僕と高橋には)みんなが近くに集まってくれないことには教える事ができません。早稲田とか強豪はスタートのインターバルでも空いた時間があれば3艇でヒョイヒョイと走りにいって帰ってくるのに東大は船を集めるところから始めなくちゃいけなくてそれも無理。初めてレースに出る人とか470に慣れてない人がふらふらどっか行ってしまうのは何考えてなのかさっぱりわからん。
レースの反省はこの辺りで終わりですが、ちょっと思うところがあるのでついでに書いておきます。
みんなのブログを読んでいると、今期の葉山合宿の反省として、練習時間が少なかった、新歓に時間を割かれたり疲れたりして乗れる時間が少なかった、整備が行き届いてなくてトラブルと書いている人が多いんですが、僕はちょっと見方が違ってて、みんなただ練習が下手なんじゃないかと思います。
これはあくまで僕個人の考え方ですが、例えば調子の悪いスピンハリでスピンアップを30回グダグダやるよりかは、イケイケに整備したスピンハリで5回正確にスピンアップをした方がよっぽど練習になるんじゃないかと思います。また体調が悪くてぼーっとした頭で乗るよりは、一日寝て翌日クリアな頭で乗れるんならそのほうがよっぽどためになる練習ができると思います。新歓だって頑張ったんだからいいじゃないですか。それより練習に対する意識が低すぎ。適当に合わせたセッティングで乗る、微風でもスプレッダー回さない、ボロボロのジブ、マーキングなし、延々ひっかかるオートフック、開かないパロットビーク、なんも考えてなさげに延々回るマーク、のんびり走り出しにと書き出してみると馬鹿らしい事ばっかですがどれも延々注意し続けてるのにみんなが直さないことばっかです。今のみんなの一日練習は僕の本気の半日練習とどっこいな気がします。こう言うとなんかすごく偉そうな感じになってしまってもちろんそんなつもりは無いんですが、要は何が言いたかったかって言うと、時間を朝から晩まで水のように使って練習するのが全てじゃなくてもっと工夫して準備して限られた時間の中でスマートに練習することも大切なんじゃないかなと思いました。そしてこれは今後八景で練習していく上でよーく意識してください。
春葉山もついに終わりまして、最後になりましたが新2年生の2人は下働きとかお疲れさまでした。そして新3年生のみんなは部の中心となって働いてくれてありがとう。同期の3人には運営を任せっぱなしで自由気ままにやらせてもらいました。そして新1年生は御入部おめでとうございます。ようこそヨット部へ。
今年も勝つよー!
4年 来間雄介
OBの先輩方にはこの度のご声援および新艇購入、大変お世話になりました。ありがとうございました。
春インカレのレース結果について報告させていただきます。
最終結果は470級は8位、スナイプ級は予選敗退となりました。
470級決勝レースの個人のリザルトを載せておきます。
詳細については関東学生ヨット連盟のホームページにアップされているのでそちらを参照ください。
http://www.geocities.jp/gakurenyacht/result.htm
4357 来間/川口 16 9 19 9 16 28
4175 松木・山中/高橋 3 OCS 26 15 24 33
4096 近藤/武尾 15 16 18 29 22 31
ということで自省の意味での今レースの感想、部員向けにレースに関連した部全体の今後の課題について書きます。
まず始めに個人的な事からですが、今回のレースで大きな手応えを感じる事ができたのがスタートとオーバーパワーのボートスピードです。予選では2年生クルーに対する遠慮もあり消極的なスタートもありましたが、決勝レースでは全レースでトップスタートを決める事ができました。自艇の上下に入れる船をよく選ぶ、十分なルームの確保のための艇のコントロール、15秒前からは積極的に勝負に出る、といった基本を忠実に守った上でのトップスタートだったので自分の中に確かな成功の感触も残り大きな自信となりました。今後の練習でも毎レース正確にトップスタートを決め、この感覚をより確実なものにしていきたいと思います。逆にスタートにおいて不足している部分としては、僕自身とにかくスタートラインまでの距離が読めてないので自艇周辺のラインがが大きくへこんでいる場合に大きく出遅れるおそれがあるので、単純にラインを読む練習だけでなく、多数の船でラインがよく見えない中でおおよそのラインの場所を把握するといった訓練も必要です。
ボートスピードは1.5ピンダウンの強風下では関東トップ5に入っています。新艇マジックなのかセッティングなのか自分の感覚が良くなったのかはよくわかりませんがスタート後の競り合いとかスピード勝負の展開ではずいぶん楽でした。セッティングは記録しておきました。正直なところこのスタートとスピードなら全レース一上シングルで回るのに十分です。それにも関わらず一上で順位を落としているのは、ファーストタックからのレース展開に課題と反省が山積みなのでクルーと十分に話し合って改善していく必要があります。
去年度に比べてマーク際やランなどの接近戦もいくぶん上達しました。落ち着いて周囲の状況を観察するようになり、ある程度展開を予測できるようになってきたと思います。それだけにジャイブやリーチングでのサーフィングからのベアとか、操船技術の正確さに不安が残るので普段の動作連から超正確にこなしていくのが大事です。
昨年度から継続する課題のブロードリーチの走りとサーフィングテクニック、うねりの海面でのフルパワーのボートスピード、流し込みフィニッシュでの展開にはやはり実力不足を感じました。フリーと走りは今後のクルーとの練習次第ですが、フィニッシュは普段のマーク練習に組み込んだ方がよいと思います。一応展開を考えるようにしていても、2下でフィニッシュラインまでの角度やラインがどちらに傾いてるかなどの情報を掴みきれてなく、とっさの判断ミスで順位を落とす事が多々ありました。
新たに浮上した課題はインシデント時の状況の正確な記憶、自分の感情のコントロールでしょう。
自艇はシリーズを通して5つのインシデントに関与し、1件は抗議され、残りは抗議しました。内1件は審問となりました。明らかなRRS違反はキッチリ抗議すべきだし自艇はRRSを遵守すべきですが、実際のプロテスト沙汰は結構際どいのが多いです。そういうのに巻き込まれた時に自分がペナルティーターンを履行する必要があるのか否か、審問になったら勝てるのかどうか、瞬時に判断できないとダメです。そのためにも周囲の状況を正確に把握し記憶しておく事とRRSをよく理解しておく事は大切です。これは僕に限らずむしろ残りの2艇にこそ意識が足りてないように思います。去年経験しましたが全日では抗議に容赦がありません。潰せるところで潰しておこうという気迫みたいなのを感じます恐
感情のコントロール。今までは自分よりレベルが高いクルーとレースに出ていたからか、今年はクルーを自分が引っ張りあげていくという意識がまだ全然足りてなかったようです。クルーワークにミスがあればつい言葉も汚くなってしまったし、コース面でも心から信頼していたかというとそうではありませんでした。僕は室伏さんのように1人で良い成績をとれるような優れたセーラーではないので、今期もクルーとは対等の立場で、互いに尊敬し合い、2人で協力して勝利できるような船にしたいと思っていました。にもかかわらず(もしかしたら)クルーに嫌な思いをさせてしまったことに大きく反省しています。・・・でももうちょっと上手くなってね笑
さて、チームリーダーとしてチーム全体でのレースの反省をしておくと、第一チーム全体のまとまりがなさすぎです。僕について来いてくるよう散々言ったにもかかわらず、です。セッティングにしてもコースにしてもレース中シェアしたい情報は山ほどあるのに(少なくとも僕と高橋には)みんなが近くに集まってくれないことには教える事ができません。早稲田とか強豪はスタートのインターバルでも空いた時間があれば3艇でヒョイヒョイと走りにいって帰ってくるのに東大は船を集めるところから始めなくちゃいけなくてそれも無理。初めてレースに出る人とか470に慣れてない人がふらふらどっか行ってしまうのは何考えてなのかさっぱりわからん。
レースの反省はこの辺りで終わりですが、ちょっと思うところがあるのでついでに書いておきます。
みんなのブログを読んでいると、今期の葉山合宿の反省として、練習時間が少なかった、新歓に時間を割かれたり疲れたりして乗れる時間が少なかった、整備が行き届いてなくてトラブルと書いている人が多いんですが、僕はちょっと見方が違ってて、みんなただ練習が下手なんじゃないかと思います。
これはあくまで僕個人の考え方ですが、例えば調子の悪いスピンハリでスピンアップを30回グダグダやるよりかは、イケイケに整備したスピンハリで5回正確にスピンアップをした方がよっぽど練習になるんじゃないかと思います。また体調が悪くてぼーっとした頭で乗るよりは、一日寝て翌日クリアな頭で乗れるんならそのほうがよっぽどためになる練習ができると思います。新歓だって頑張ったんだからいいじゃないですか。それより練習に対する意識が低すぎ。適当に合わせたセッティングで乗る、微風でもスプレッダー回さない、ボロボロのジブ、マーキングなし、延々ひっかかるオートフック、開かないパロットビーク、なんも考えてなさげに延々回るマーク、のんびり走り出しにと書き出してみると馬鹿らしい事ばっかですがどれも延々注意し続けてるのにみんなが直さないことばっかです。今のみんなの一日練習は僕の本気の半日練習とどっこいな気がします。こう言うとなんかすごく偉そうな感じになってしまってもちろんそんなつもりは無いんですが、要は何が言いたかったかって言うと、時間を朝から晩まで水のように使って練習するのが全てじゃなくてもっと工夫して準備して限られた時間の中でスマートに練習することも大切なんじゃないかなと思いました。そしてこれは今後八景で練習していく上でよーく意識してください。
春葉山もついに終わりまして、最後になりましたが新2年生の2人は下働きとかお疲れさまでした。そして新3年生のみんなは部の中心となって働いてくれてありがとう。同期の3人には運営を任せっぱなしで自由気ままにやらせてもらいました。そして新1年生は御入部おめでとうございます。ようこそヨット部へ。
今年も勝つよー!
4年 来間雄介