東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

春インを終えて

2009年05月11日 05時54分53秒 | Weblog
主将の山中です。グロッキーな週末はもうこりごり。

生気を取り戻したところでまずはレースの反省を。

自分の春の最大の反省はスナイプを決勝に連れていけなかったこと。数字としては響いているクルーの経験不足や3番艇の実力はもはや想定されてたことで、決勝ラインに届かなかった誤算の大部分は自分にあった。

クルーをフォローしきれない技術不足(スタートのビジョン、フリーのコース)はもちろんだが、何より大きかったのは来間も述べた「感情のコントロール」だと思う。自分の想定と異なる展開を迎えたときでも、常にボートスピードを保ち順位を落とさないための選択肢をとり続ける、という当たり前のことにほとんど成功していなかった。正直心理状態はレース経験不足に苦しんだ去年の春より悪かった。原因は一つではないが、ペアや艇が固定されていないことやそれに伴いビジョンが不明瞭なままレースに備えることの難しさ、そして情けないがそれを想定できていなかったヨットに対する認識の甘さだと思う。これは一シリーズの一個人反省でもあるが、長い目で見て東大ヨット部が両級で躍進するにはのひとつの教訓にもなった。おおげさじゃないす。

一方決勝で出た470は課題が明確に浮かび上がった。一言で言えば「練習不足、470力不足」。具体的には
・フリーの技術全般。ベスト・スピードを引き出す、もっと低いレベルでは艇を安定させるための走らせ方が出来ていなかった。リーチングでのブローの処理で、スナイプと比してメイントリムよりベアアングルが大事になる470の走らせ方に適応しきれていなかった。
・そのフリーの余裕の無さから、スナイプであれば持てる他艇への視野が持てなかった。フリーの上しあい、マークの内側争い、フィニッシュマークに向けた上し落としの判断など。
が大きい。
・クローズに関しては、オーバー・コンディションでのコントロール・ロープ裁き。他艇とスピードを比較できた練習時間が非常に少なく、セールシェイプに確信が持てなかった(今回順位変動にはあまり関わらなかったが…)

スタート~一上は完成からは程遠いにせよ「危なっかしい」点はあまり無く、基本的に一上での順位をフリーのスピードや動作で落とすというパターンであった。「スピンに慣れる」が課題として明確なので、どんどん乗って秋までには乗りこなせるようにしたい。

レース外のことは…自分の反省も組織の反省も明確なりにたくさんある。つらつら書くといくらでも書けてしまう。過程を抜きに結論だけ言うと、
・ここ数年タブー視されていた「体育会化」は、もはや今のチームが勝つために不可欠。シメます。
・コーチだけでなく鳥居監督始めとするLB会とは、きちんとコミュニケーションを取り合うことが不可欠。
・みんな、就活でたくさん休んでごめん。War is over.

具体的な練習方法や役割分担、夏以降のプラン等など中身については今週平日中に部内で詰めて新たにスタートをきろうと思う。

最後になりましたが、ご声援のみならず新艇購入始めご支援いただいているOBの皆様、ありがとうございました。全日本入賞に向けて「より濃く」練習に励んでまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。