アーベントロートがシベリウスの第2交響曲を振った録音を聴いてゐる。1951年、ライプツィッヒ放送響との放送録音のやうである。終楽章のテンポがやや速すぎるといふ不満はあるが、第1楽章の重厚で奥行きを感じさせ、なおかつ全体をドラマティックに盛り上げるあたりはさすがだと思ふ。 . . . 本文を読む
ベートーヴェンのスプリング・ソナタの名演は数多くあるが、シゲティとシュナーベルの二人の演奏ほどこの曲の持つ優しく雅やかな雰囲気がうまく表現された演奏はない。スプリングの伸縮幅も大きく、その伸び縮みする様が心地よく伝わってくる。 . . . 本文を読む