「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【奥多摩】峰谷川坊主谷坊主小屋沢

2006-08-05 21:23:42 | 

 先週に引き続き、峰谷通いです。坊主谷は満腹になるほど滝の数が多く、つめも藪こぎがまったく無いお奨めの沢です。特に、上流部にもこれでもかと滝が現れ、「そんなにサービスしなくてもいいよ、滝の少ない他の沢に分けてあげたら?」といいたくなるほどです。今回もシャワーを浴びまくり、暑い日なのに、沢の中では寒くなってくるほどでした。

【日 程】2006年8月5日(土)日帰り
【沢 名】峰谷川坊主谷坊主小屋沢
【メンバ】単独
【天 候】晴れ
【コース】峰谷バス停(8:30)→入渓(9:00)→登山道(13:00)→六ツ石山→水根バス停(16:10)
【参 考】①奥多摩・大菩薩・高尾の谷123ルート(山と渓谷社)
     ②奥多摩の尾根と沢(奥多摩山岳会編、東京新聞出版局)

午前中1本だけの奥多摩駅から峰谷まで入るバスは先週と異なりほぼ満席。途中、水根バス停で数名のグループが降りる。水根沢谷はこのところ入る人が多いようだ。終点の峰谷バス停で10名ほどが下車する。三沢まで舗装道路を歩き、左へ未舗装の林道に入る。歩き始めは涼しく感じたが、先週と異なりムワッとした暑さを感じる。早く沢に入りたくて、林道上から茂窪谷との出合が見えたところで、踏み跡を見つけて沢に下る。

流水が狭まった小滝でシャワーを浴びていきなりびしょ濡れとなる。初めにびしょ濡れになってしまったほうが、涼しいし、思い切りが良くなるのでそのあとの滝登りにも良い連鎖があると思う。このあと林道の橋の下をくぐって行く。ガイドブックではこの先で入渓するようだ。堰堤を二つ越えて行く。乾いた岩の上に濡れた跡を見る。先行者がいるようだ。釣り師は多いらしいが、そうで無ければ良いが・・・。

最初のゴルジュが現れる。このゴルジュはガイドブックでは巻くようになっている。最初の滝はシャワーを激しく浴びながら頑張れば登れそうだったが、先も長いので巻くことにした。巻き終えて見るとゴルジュ出口の滝が難しそうで、巻いて正解だった。このあと、幅広の滝やハーフドーム形の滝など楽しく登れる。ガイドブックでは「巻く」となっていた7mの滝も含めすべて直登可能。ナメ滝やナメ床も美しく、嬉しくなってくる。乾いた岩の上の濡れ跡は依然として見られるが、追いつけないところを見ると釣り師ではなく、単独行の沢登りと見られる。

大岩がはさまった滝を水を浴びて登ると8m+8mの2段の滝が現れる。1段目だけ左から小さくまいて落口に立つ。2段目は水線沿いは困難だが、左手の安全な乾いたところを登る。直登とは言い難いが直登気分になれる。しかし滝はこれで終わらず、その上にさらに直登困難な滝があった。これは左から小さく巻いて沢床に戻ろうとしたが、ロープを持って来てなかったので下れずに、大きく巻く事になった。このとき眺めたところ、この滝場は全部で4~5段の連瀑といえた。

滝があまりに多く、このあたりから無我の境地になって登っていく。気がつくと大きなわさび田跡に来ていた。「あれ、まてよ」とガイドブックを確認すると中ノ谷に入ってしまったようだ。戻って右俣に入る。こんな二俣を見逃すとは・・。こちらにもわさび田跡が見られるが、きれいで楽しく登れる滝も次々と現れる。しかしだんだん疲れてきて登り方がぞんざいになってくる。勿体無いことだが。

シダノ沢を分け、さらに左に急な窪状を分ける。ガレ状になって水は時々消えるが、また現れたりする。つめが水場になっているから最後まで水は枯れないかも知れない。ガラス容器や缶などのごみが見られ、前方にコンクリートの人工物が見えるなぁと思ったら、それが登山道脇の水場だった。ゴミはこの水場で親切に水が飲めるように置いた容器が、大雨の時など下に転がり落ちて行ったものだろう。2個ほど拾っておいた。

このまま峰谷に下るとバスの便が悪いので、鷹ノ巣の避難小屋に向かう。避難小屋の前で大の字になって寝ている人がいた。先行者はこの人のようだ。同じバスで来てさっさと歩いて行った人がいたようだが、多分そうだろう。小屋からは鷹ノ巣山は巻いていく。濡れたものを着替えてないこともあって、涼しくて気持ちいい。気持ちがいいので石尾根縦走路を六ツ石山まで歩く。この時期はマルバダケブキの花がとても多い。また、アサギマダラも見られた。六ツ石山から水根バス停に下ったが、下るにつれ暑くなって大汗をかきながらバス停に着いた。

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