「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【北アルプス】八方尾根から不帰キレット、白馬三山、栂池へ

2014-08-06 23:56:34 | 山小屋泊

                  不帰2峰北峰下から毛勝三山の展望

【日 程】2014年8月2日(土)夜~8月6日(水)夜行バス3泊
【山 域】北アルプス
【山 名】唐松岳、不帰2峰南峰、不帰2峰北峰、不帰1峰、天狗の頭、白馬鑓ケ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華岳、乗鞍岳
【メンバ】本人、妻
【天 候】3日曇り、4日小雨のち曇り、5日小雨、強風、6日小雨のち曇り
【コース】
3日:八方リフト終点(7:00)→唐松山荘(12:30)泊
4日:唐松山荘(7:30)→不帰1峰(11:30)→天狗山荘(15:00)泊
5日:天狗山荘(7:00)→杓子岳(10:00)→白馬岳(13:00)→白馬山荘(13:30)泊
6日:白馬山荘(5:50)→白馬大池(9:00)→栂池自然園前(12:30)

竹橋の毎日新聞社前から出発する夜行バスを利用して八方尾根スキー場のバス停に早朝4時に着きました。明るくなってくると朝焼けの白馬三山が見えました。天気は期待できると思ったのですが、ゴンドラとリフト2本を乗り継いで行くうちにガスが出てきて展望が無くなりました。展望が無いので咲いている花々の方に注目が行きます。今回は全体を通して天気が悪く展望に恵まれませんでしたが、花の種類がとても多いコースで楽しめました。展望が悪い中でも、八方池では白馬三山や不帰嶮が綺麗に見える瞬間がありました。しかし写真としては青空が足りないのが残念でした。唐松山荘に着くとすっかりガスの中で展望は何もありません。唐松岳に登る気が起きず、そのまま唐松山荘に入って食堂で本を読んで時間をつぶしました。唐松山荘は本館のほか宿泊料の安い北館があり、北館を選びましたが、本館より人の出入りが少なくて落ち着けて良かったと思います。

翌4日は期待に反して時々小雨も降る天気で、出発を遅らせましたが回復の兆しがありません。唐松岳山頂から不帰嶮を見ながら下って行くのを楽しみにしていたのですが残念でした。何も見えない中、不帰2峰北峰までは岩場も無く淡々と進みます。北峰手前にグリーン・パトロールの方が休んでいて、ここから鎖場が始まると教えてくれました。その通り、北峰直下からいきなり悪場が始まります。ちょうど下から登って来る人もいて、かなり緊張しているのが伝わって来ました。頂上直下の連続する鎖場を過ぎると道はやや穏やかになり、やがて前方と左側の展望が開け、前方は不帰1峰と天狗の頭がガスの上に浮かび上がり、左には毛勝三山が見えました。(写真)わずかな展望でしたが、この日初めてなので感激しました。この日も翌日も翌々日も尾根の東側はガスに隠れて全く見えず、西側は時々晴れるという状態でした。先へ進むと剣・立山も見えて来ましたが、頂上付近は雲に覆われていました。はしごが出てくると第二の連続する岩場になります。慎重に下り、振り返ってみると迫力のある岩場でした。不帰嶮はここと不帰2峰北峰の間がすべてと言っても良く、あとはさしたる悪場はありません。ただし不帰キレットから「天狗の大下り」と言われる斜面を逆に登るのがきつかった。この日泊まった天狗山荘は池や雪渓や花に囲まれて、水場もある最高のロケーションにあります。食事もとても評判ですが、私たちは自炊です。しかし自炊の場所もいったん外に出るとはいえ、棟続きで売店もあって居心地が良くて使いやすい所です。そのうえ宿泊客が比較的少なく余裕があり、総合的に最高ランクの山小屋といえます。

翌5日はガスと小雨の上に強風でした。白馬鑓ケ岳へは直登しましたが出会う人も無く、やめて下ろうかと思うほどでした。白馬鑓ケ岳から下って巻き道との分岐に出たころから登って来る人とのすれ違いが多くなりました。杓子岳を越え、村営の白馬小屋に立ち寄って昼食を食べて一息つきました。ここは尾根から少し下った場所で風が無くて穏やかでした。この日は白馬大池まで行きたかったのですが、白馬岳に向うと再び風雨が強まり、白馬山頂までであきらめて戻り、白馬山荘に泊まることにしました。白馬山荘は日本最大の山小屋とのことで建物が三つに分かれており、西側の3階建ての3階の部屋をあてがわれました。部屋は小さく分けられており、カーテンさえあれば個室みたいになるのですが・・。別の建物は洒落たレストランになっており、例えば素泊まりにしておいて、レストランで夕食も朝食も食べる手もあるかと思いました。レストランでビールを飲んでのんびりしていると、ここが歩いてしか来られない山の上とは思えないくらいです。

翌6日は頑張って小屋を早出しました。この日は風はおさまり、雨もはじめのうちだけでしたが、ガスはなかなか晴れません。ようやく白馬大池が見えるあたりで西の雪倉岳、朝日岳方面が見えてきました。白馬大池から白馬乗鞍岳を越えて雪渓を過ぎると岩がごろごろして濡れて滑りやすい下りで苦労しました。天狗原湿原の木道に出てほっとしますが、そこからも泥で滑りやすくてうんざりする下りでした。栂池自然園前に出て、靴にこびり付いた泥を洗い流し、ロープウエイとゴンドラを乗り継いで下ると麓は晴れて暑く、山の上だけ天気が悪かったのだとわかりました。食事をして足湯に入り、バスで長野駅に出ました。

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
毎年恒例の… (山ちゃん)
2014-08-19 07:51:37
北ア縦走してきたんですね(⌒~⌒)でも天気はイマイチだったんですね(>_<)それでも無事に成功おめでとうございます!(b^ー°)
天気は (たぬきせんべい)
2014-08-22 00:05:12
コメント有難うございます。
天気はイマイチというより最悪でした(笑)
でも去年の薬師、立山縦走よりはマシかな。
私たち北アルプスは遠いので、前々から計画するため天気を選べないのは仕方ないです。
山ちゃん今年は剱岳北方稜線の制覇、おめでとうございます。

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