「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【八ヶ岳】県界尾根から赤岳、権現岳

2016-09-03 20:46:32 | 山小屋泊

            大天狗付近(赤岳頂上山荘と赤岳天望荘が見える)


【日 程】2016年9月1日(木)~3日(土)午後発2泊
【山 域】八ヶ岳
【山 名】赤岳、権現岳、三ッ頭、前三ッ頭、天女山
【メンバ】本人、妻
【天 候】2日晴れ、3日曇りのち晴れ
【参 考】山と高原地図32八ケ岳(昭文社)
【コース】
1日:野辺山高原民宿泊
2日:県界尾根登山口(6:40)→防火線の頭(7:30)→小天狗(8:50)→大天狗(10:30)→赤岳頂上山荘(12:50)泊
3日:赤岳頂上山荘(6:00)→キレット小屋(8:00-40)→権現岳(11:00)→前三ッ頭(13:00-20)→天女山(16:00)→甲斐大泉駅(17:00)

1日午後の電車に乗って、その日は八ヶ岳の東麓、野辺山駅に近い民宿に泊まり、2日は県界尾根を登って赤岳頂上山荘に泊まり、3日はキレットを通って権現岳に登り、三ッ頭を経て天女山に下りました。
ちょうど一年前、天気に恵まれず展望も無い中、赤岳鉱泉と赤岳天望荘に泊まって硫黄岳、横岳、赤岳を登りましたが http://blog.goo.ne.jp/tanuki_senbei/d/20150908、今回は良い天気でした。
8月末までの仕事が終わって、フリーになったばかりで、前日まで計画も準備も無く、急遽、行き先を決め、宿を予約し、それから山支度とドタバタして出発しました。行き先は上高地、日光、南アルプスと迷っているうちに時間が過ぎ、最後はバスを使わずに麓まで行けるのが決め手になって、八ヶ岳を東麓から登ることにしました。
八ヶ岳南部は過去たぶん5回訪れていますが、アプローチはいずれも美濃戸口からで、東麓へは真教寺尾根を一度下ったことがあるだけです。
麓の宿から全部歩くつもりだったのですが、宿のご主人が親切にも登山口のゲート手前まで車で送ってくれました。
早朝は良く晴れて八ヶ岳はもちろん南アルプスや富士山も見えます。舗装道路が終わると悪路になり、タクシーだと嫌がられたかも知れません。ゲートの扉を開けて中に入り、登山口まで行くと車が二台停まっていました。
登山口からは深い笹薮が続きます。朝露に濡れるので雨具のズボンを履いて行きました。「防火線の頭」を過ぎても笹薮は続き、小天狗で清里方面からの道を合わせます。
小天狗で朝食を取っていると、清里方面から単独の方が登って来ました。小天狗のすぐ先に展望が開ける場所があって赤岳頂上山荘や赤岳天望荘も見えてテンションが上がります。
ここから展望の良い道が続くのかと思ったのですが、また展望の無い樹林帯が延々と続きます。大天狗の少し先でようやく赤岳頂上山荘や赤岳天望荘を見上げる場所がありました。(写真)
大天狗の先から傾斜がきつくなり、最初の鎖場が出てきてからは、岩場また岩場の連続になります。岩場は細く真っ直ぐなので、特に後続のために落石には注意しなければなりません。普通、岩場は緊張感があって疲労はあまり感じないのですが、ここはあまりに連続するため疲れました。
樹林帯はなかなか切れず、赤岳天望荘がすぐそこに見えてくるまで展望がなかなか開けないコースでした。赤岳天望荘から頂上へ向かう登山者を横目に見て最後まで急な傾斜が続きました。
頂上では早朝より少し雲が出てきたものの良い展望を楽しめました。午後は周辺の山々が雲に覆われる中、赤岳あたりだけ雲が無く、夕日も楽しめるかと思ったのですが、夕刻になって突然ガスが出てきました。ブロッケン現象が見られて楽しめたのは良かったのですが、夕日はまったくダメでした。
赤岳頂上山荘は赤岳天望荘と違って風呂はありませんが、食堂は宙に浮いているみたいに展望が素晴しいです。この展望の良い場所で、食事の支度が始まる前まで自由に過ごせるのはうれしいことです。この日は比較的空いており、チェックイン順に寝る場所を選ばせてくれました。
翌朝は薄いガスが残る中での日の出でした。キレットへは岩場の下りが続きます。途中、雲間から差す日の光が綺麗で、いくらか展望もありましたが、その後すっかり曇ってしまいました。キレット小屋の前で、弁当の朝食とし、少し下った水場で水を補給しました。
キレットから権現岳へは距離は長いが岩場はあまりありません。ただし、終わり近くに出てくる長い梯子は疲れます。頂上直前の分岐から権現小屋に寄りましたが、風の強い場所にある古ぼけた小さい小屋でした。
分岐に戻って、山頂に向かいます。岩峰になっている不安定な頂上で記念写真を撮るのも注意がいります。残念ながら、ガスで展望がありませんでした。
下って行ってなだらかな頂きの三ッ頭へ登り返し、三角点がある前三ッ頭まで下って昼食休憩している時に雲が切れ始め、青空が見えて来ました。あとは下るだけですが、笹薮の中の急下降が長く、疲れた脚にこたえました。
駐車場のある天女山に出て、さらに甲斐大泉まで歩きました。ショートカットの山道を行きますが、八ヶ岳高原ラインとの交差点からは長い車道歩きでした。

 

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