探墓巡礼顕彰会-墓碑調査・研究プロジェクト-

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久志本家の墓

2011-04-24 23:07:00 | 会員の調査報告
会員のカネコです。
最近も相変わらずまとまった調査ができていませんが、今日は家の近所の調査をして来ました。
自宅から自転車で10分程の横浜市鶴見区駒岡の常倫寺。
ここには旗本久志本家の墓があります。

久志本家はもともと本姓は度会氏で伊勢神宮の神職家でした。
徳川家康の侍医となり江戸に下った後、式部家、内蔵家、左京家の3家に分かれ、左京亮常勝がこの駒岡近辺を知行し、父常倫の菩提寺として建立したのがこの常倫寺となります。
本堂裏山の墓地の中腹部に歴代の墓が並んでいます。
墓碑は9基あり、中央に常勝[従五位下前左京亮度會常勝 神儀 齢昌院殿秋光貞圓大姉 靈位]、常倫[常倫寺殿 照光院殿 神儀]の墓が並んでいます。



この常勝の墓碑の台石は徳川綱吉から拝領した庭石であると言われています。

他にも[仙友堂度會常甫居士][度會常俊居士 覺靈]と刻まれた墓碑がありましたが、これは元々神職家の故か独特な銘となっていました。

数多い旗本家の中でも元神職家という変わった出自を持つ久志本家はその墓碑も独特なものでありました。墓碑からその家の特性が分かる一例であると思います。
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