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たまびと日記

『何でも載せちゃうガラクタブログ』

玉川上水の流れに沿って 16

2013-02-22 | 玉川上水
『拝島上水橋』 からは、北側にしか遊歩道が無いので、交番の前を通り、橋を渡ってまた川沿いに歩きます。


上水の向こうには、昭和の森ゴルフコース という名のゴルフ場の緑が続いています。
このゴルフ場は、戦後、進駐してきたアメリカ軍のために作られた施設でしたが、今は普通のパブリックとして使用されています。


『美堀橋』 の手前にある 『宮沢橋』 は、今では渡ることができない古い橋です。


自動車など通るはずもない時代に出来た橋は、荷車や人が渡るための橋で、今は昔を語る貴重な財産となっています。


『美堀橋』 の先に、玉川上水が暗渠になった部分があります。


今はゴルフ場になっている場所に、戦時中は飛行機の滑走路がありました。
その滑走路を延長するために上水にフタをしたのですが、終戦になりアメリカ軍が進駐し、滑走路の延長は実現しなかったようです。
今は遊歩道として整備され、散歩する人に親しまれています。


下流側の暗渠が終わった部分です。


『松中橋』 のたもとに、分水口が2つ並んでいます。
向かって右が 柴崎分水 の取り入れ口、左が 砂川分水 の取り入れ口です。


砂川分水 は江戸時代初めの明暦3年に開削されたそうですから、ほんとうに古い分水ですね。


この小さな掘割りが砂川分水ですが、撮影時、水が流れている様子はありませんでした。


『松中橋』 からは、川の右にも左にも遊歩道がありますが、そう遠くないところに、西武拝島線の 『西武立川』 駅があるので、電車に乗るのもOKです。


玉川上水の流れに沿って 15

2013-02-21 | 玉川上水
玉川上水の流れに沿って歩こう を始めてから何年経ったのでしょう。
前回は2009年5月ですから、中途で放り出してから、そろそろ4年も過ぎてしまうのですね。(汗)

前回の終わりは 『拝島駅』 だったので、今回はここから歩き始めます。


駅のすぐ前に、米軍横田基地への引き込み線の線路があります。
航空機燃料を運ぶタンク車が走るための線路です。


その隣に並んで架かっている 『平和橋』 から下流を見ると、昔の拝島宿に向かう 拝島分水 の取り入れ口が見えます。


『平和橋』 は渡らずに、川の南側を歩きます。
少し歩くと左岸に、西砂川に向かう 殿ヶ谷分水 の取り入れ口が、昔のままに残っているのが見えます。


小さな 『つつじ橋』 の下を多摩川からの助水が流れています。


流れていないことのほうが多いので、こんな風にゴウゴウと流れているのに出会えたのはラッキーでした。


その隣に、昔、木の橋が架かっていた跡が残っています。
隣に 『こはけ橋』 というコンクリート製の橋が出来たので、石組みだけが淋しく残されています。


『こはけ橋』 から上流を見ると、木橋の跡と、勢いよく玉川上水に流れ込む助水の白い水が見えます。


下流を見ると 西部拝島線 の鉄橋が見えます。


川の南側を歩き続けると、すぐに交番の赤い屋根が見えてきます。
左側が 『拝島上水橋』 ですが、交番の前を横切り、右にある 上水公園 に寄ります。


トイレがあるので、ここで休憩しましょう。


雑木林だけの静かな公園です。


玉川上水の植物

2012-09-25 | 玉川上水
『暑さ寒さも彼岸まで』 の慣用句通り、お彼岸を過ぎたら急激に寒くなりました。

9月21日、今年最後の蝉を見ました。
この日は元気に鳴いていましたが、今はいずこに。


玉川上水の岸辺に咲く ツユクサ(露草) の花。




ツルボ(蔓穂)


玉川上水の岸辺に群生する カラスノゴマ(烏の胡麻)


近付いて見ると、なかなか可愛い花です。


ツリガネニンジン(釣鐘人参)


センニンソウ(仙人草)


ヤブラン(藪蘭)


キハギ(木萩)




ワレモコウ(吾木香)


小鳥の写真も撮りました。
ヤマガラ です。


玉川上水の植物

2012-09-10 | 玉川上水


白い花は センニンソウ(仙人草)、真ん中が赤い小さな花は ヘクソカズラ(屁糞蔓) です。
どちらも蔓性の植物ですから、お互いに絡み合って咲いているように見えました。


ゴンズイ(権萃) という木には、赤い果実ができていました。
黒い種子が顔を出している様子は、まるで 妖怪一つ目小僧 です。


羽村の堰 3

2012-05-05 | 玉川上水
羽村市郷土博物館 に着く頃には、雨はドシャブリ状態でしたが、縄文時代の土器や昔の家具、農具などを見るのが大好きな孫なので、しばらく雨宿りがてら見学に時間を費やせそうです。

野外にある茅葺きの 旧下田家住宅 にも行きました。
孫が管理人の男性に話しかけられ 「どうぞお上がり下さい」 と言われたら、どんどん上がってしまったので、私たちも囲炉裏端にお邪魔して、いろいろ長話をいたしました。
茅葺き屋根の住宅の仕組みとか、昔の羽村(はむら)、小作(おざく)、河辺(かべ)あたりの話とか、おじいさんとおばあさんだから出来る会話をしてしまいました。
住宅がビッシリと建ち並ぶ今の風景からは、畑ばっかりの昔の青梅線沿線を想像するのは、若い人には難しいだろうと思います。


2010年4月15日に、山梨の笛吹川で 牛枠(うしわく) という治水の仕組みを見たことを載せました。
その時に、kanさんから 「羽村の郷土博物館の近くにも牛枠があるので見てください」 とコメントをいただきました。

「羽村に行ったら必ず見よう」 とずっと思っていたので、川原を探しました。
りっぱな説明板もあり、牛枠はすぐに見つかりました。


川の流れの勢いを弱めるために、丸太を組み、石の重しを付けた物ですが、今はコンクリート製の物に取って代わられ、姿を無くしつつあるようです。


川の中には水鳥がたくさんいました。
『牛枠とカワウ(川鵜)』    ちょっと好きな写真です。(笑)


アオサギ(青鷺) が一羽。


ダイサギ(大鷺) も一羽。
雨が強くて川まで近付けず、ピンボケ写真しか撮れませんでした。


急に飛び立った ダイサギ に驚いて、慌てふためく カワウ の様子が撮れていました。(笑)


私たちの頭上に舞い上がった ダイサギ(大鷺) です。


羽村の堰 2

2012-05-04 | 玉川上水
玉川上水 の始まり、美しい流れ、美しい眺めです。
ここは玉川上水の水量を一定に保つための第二水門です。


連日の雨で、今日の玉川上水は茶色く濁っていますが、この日は雨が降る直前だったので、流れは清らかです。


多摩川の水が流れ込む第一水門です。
奥の水門は大正13年、中央の水門は明治33年に造られました。


玉川上水に水を送るために、多摩川の水はこの 投渡堰(なげわたしぜき) で、せき止められています。
一番上に青い鉄の横桁が渡してあり、その下に丸太を縦に並べ、間に小さな枝や小石を詰めて造られています。
大雨が降って多摩川が増水した時には、青い横桁を外すと木で出来た堰は多摩川の下流に流れて行き、玉川上水の洪水を防いでいるそうです。
その後は、また新たに木で堰を作るという大変な作業なのですが、これを1654年(承応3年)から繰り返しているというのは歴史的に見ても貴重なことだと思います。


玉川上水の開削を請け負った 玉川兄弟 の銅像です。
立っている兄の庄右衛門が前方を指差していますから、陣頭指揮の場面なのでしょうか。


羽村堰下の多摩川です。
孫に 「多摩川と玉川上水の違いは分かった?」 と聞いてみたら、あっさりと 「わかんな~い」 と言ってのけました。


多摩川で水切りをして遊ぶ娘2と孫・・・こっちの方がお勉強より楽しいですものね。


玉川上水沿いにある ムクロジ(無患子) の木には、秋に出来た実がまだたくさんぶら下がっていました。


多摩川の川原にある オニグルミ(鬼胡桃) の木には、たくさんの雄花がぶら下がっていて、それを見た娘2は 「海ぶどう みたい・・・・・」

うん、海ぶどうなら私も食べたいな


羽村堰下橋 を渡って、対岸にある 羽村市郷土博物館 に行ってみました。


羽村(はむら)の堰(せき) 1

2012-05-03 | 玉川上水
先ずは羽村駅東口に出て、『ドトール』 で腹ごしらえです。
私が 「カルツォーネの中を写真に撮りたい」 と言ったら、娘2が生地の端っこをつまんでくれました。


それからすぐそばにある まいまいず井戸 へ。


まいまいず井戸 は、601年創建と伝えられる 五ノ神社 と同じ敷地の中にあります。


井戸は、すり鉢状の窪地の真ん中に掘られていて、すり鉢の中を渦巻きのように作られた道を降りて行きます。
渦巻きの形が かたつむり(まいまいず) に似ているので、こうした名前になりました。


井戸を見学してから西口へ。


男性が一人で 『チューリップまつり』 の看板を外しているところに遭遇しました。
私が 「あらっ、チューリップまつり終わっちゃったのね」 と口に出したので、男性は 「もう終わったんですよ」 と気の毒そうに言ってくださいました。
それでも私が 「でも、まだ咲いてはいるんでしょ?」 と食い下がったら 「すみません、昨日花の部分を全部切っちゃったんです」 ともっと気の毒そうにおっしゃいました。

「いいんですよ。チューリップ見に来たわけじゃないんですから」

すると男性は 「今年はすごい人出だったんです。 年々見に来る人が増えていますから、来年は期間中に来てみてください」 とPR。


馬の水飲み場跡 などを見ながら、多摩川に向かって歩きます。


分かれ道の左側にあるお寺は 東谷山(とうこくさん)禅林寺 です。 


山門の 雨乞い龍 と呼ばれる天井絵や 長編小説 『大菩薩峠』 の著者、中里介山のお墓などの見所があります。


寄り道しながら、やっと 玉川上水 に着きました。
上水に倒れこむような形で、老木が川岸にしがみついています。
私はこういう味わいのある老木が大好きです。

娘2に 「見て見て  すごい年寄りの木」 って言ったら 「その木が、“たまびと”に年寄りって言われたくないってさ」 と言っていました。
「年寄りが年寄りに年寄りって言うな」 っていう意味だと思います。

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玉川上水の植物 アマナ

2012-04-06 | 玉川上水
桜がほころび始めました。
玉川上水の土手には、 アマナ(甘菜) の花が咲き始めました。


日の光を浴びると大きく花びらを広げますが、曇りの日には、しっかりと花を閉じていて、存在もわからないほどです。


高さが10センチほどのうえ、花も小さいので、見過ごされることのほうが多いのだろうと思います。


玉川上水の植物 クズ(葛)

2011-09-03 | 玉川上水
四国に上陸した台風12号の影響で、サウナの中にいるように蒸し暑い関東地方、時折吹き付ける強風が肌にあたる時だけ、いくらか涼しさを感じる程度です。

この季節、山野のいたるところで目にする頑強な植物ですが、花は紅紫色で美しい。


蔓をどんどん伸ばして、はびこっていきます。


ここは玉川上水の土手ですが、土手に生えている木をまるごと1本包み込む勢いには、まったく可愛らしさを感じることができません。