Blog.たかたか

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バロック・オーボエ発表会

2009-08-10 | オーボエ
さてきのうは、とうとう発表会の日でした。

会場の古楽研究会「Space」は池袋の隣、要町にあります。
有楽町線の駅を降りてからが結構遠いと聞いていましたが
本当に遠かった。

指定された時間に行き受付を済ませて中に入ると
驚くほど狭い会場でびっくりです。

もうリハーサルが始まっていましたが、初めてなので勝手がわからず
ぼんやりと見ていました。
そのうち、説明の時間はなく、順番がきたらやるものなんだ、とわかり
あわててオーボエを組み立て始めましたが、リードを濡らすための
水も用意していません。
仕方ないので、口にくわえて濡らしました。

さて、自分の番になり、音合わせをすると音が低く
先生が、音が低すぎで大丈夫かな、といったとおり
出だしから、出ませんでした・・・

3曲続けて吹きましたが、あっという間で
何がなんだかわからないまま終わってしまい
これで本番は大丈夫か? と心配になりました。

しかし、ほかのオーボエの人たちも似たり寄ったりな感じで
少しホッとしました。
オーボエの人たちは昨年見学に行ったときにも出演していた方ばかりです。
こちらは新人なのでひっそりとしていました。

2階が待機と練習スペースと聞いていましたが
行ってみると、前半のリコーダーの出演者たちの練習で
すごい騒ぎになっています。

これじゃ練習する隙もない、とさっそくあきらめ
発表会を聴きに行くことに。

前半は440Hz組なのでリコーダーのおばさまたちと
チェンバロの小さな子の演奏です。

それにしても、おばさまたちのリコーダーの
なんとうまいことでしょう!

はたしてオーボエ隊はどうなるのか、心配になりました。

発表会は予定時間を押しに押してなかなか前半が終わりません。
2階の練習室に待っているオーボエ隊は
緊張と手持ち無沙汰とで何もできません。

午後の部も始まりやっとリードでプープー音出しを初めて
ウォーミングアップを始めました。

しかし、あまり音を出していると口が疲れて
本番で吹けない、ということになることはみな知っているので
リコーダー隊のようにいつまでも音を出して練習できない
というのがつらいところです。

2階で待つこと1時間以上たったでしょうか
ようやく自分も1階での待機になり、会場に入りました。
緊張はしていますが、手が震えるというほどではありません。

さて、自分の番が来て、お辞儀をしましたが
さすがにお客さんの顔を見ることはできませんでした。

演奏を始め、最初のクリーガーのメヌエットでは
出だしの音がちゃんと出た、と思って
気分良く吹いていたら、意外なところで落とし穴が・・・

気をつけていた高いファ・ミはうまく出たのですが
そうじゃないところで、ミスが出ます。
あれ?こんなところ間違えちゃった・・・と吹きながら
考えてしまいます。

2曲目のヘンデルのメヌエットも、一番の課題だった
後半の高いシ♭・ラはうまく出ましたが
そこじゃないところで音を外してしまいます。

3曲目のヘンデルのブーレは、まあこんなところでしょうか?
早い指回しもひやひやものでしたが
最後まで続けることができました。

あ~あ・・・と思いながらお辞儀をして
舞台から引っ込みます。

自分の初めての発表会が終わりました。

あまり期待してはいけない、と思いながら
最高にうまくいけばなんとかなるかも
という甘い考えはみごとに打ち砕かれましたが
自分の技術はこの程度だということが分かり
なんだかさっぱりしました。

演奏の曲目もほかのオーボエ隊の人のように
ソナタを丸ごと吹くわけでなく
いかにも初心者のごとく短い曲を3曲やったのですが
それでも、大変なことがわかりました。

しかし、自分ではとんでもなくボロボロにならなかっただけでも
満足しています。

そうそう、きのうは発表会に奥さんも来てくれたので
帰りに新宿でふたりで夕食を食べて帰りました。
ふたりだけで夕食を外で食べるなんて
子供が生まれてからしたことあったっけ?
というくらい久しぶりのことです。

奥さんは自分の演奏のことをひと言も話さないのが
客席からの感想なのでしょうけどね・・・

きょうからはこの発表会のために1カ月以上も封印していた
モダン・オーボエも練習を再開しなければいけませんしね。

また、がんばるぞ!


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ブラバン / 津原 泰海

2009-08-10 | Books
新刊のころに書店で見た覚えがあります。
「モーストリー・クラシック」の最新号の特集「ブラスの力」で
紹介されていたのを見て
そうだ、こんな本もあったね
と、図書館で調べたらあったので、借りてきました。

高校時代の吹奏楽部を25年後のいま、再結成しようという話。

主人公の先輩から話を持ちかけられて
いろいろと奮闘させれれる羽目になりますが
その奮闘ぶりと、当時(1980年)の高校時代の回想をまじえた
ほろ苦い話になっています。

その高校は吹奏楽の大会でも予選落ちをする
というよりは、課題曲もろくに演奏できないないような弱小団体ですが
その中にも本人たちにとっては、大事な出来事がたくさん詰まっています。

そう、自分の部活でもそうだったよね。
でもその頃のメンバーと25年後に集まろう
なんてことになったら、どんなことになるでしょうね。

この舞台は広島市。著者の出身地のようです。
広島は仕事でほとんど毎年のように行っているので
なんとなく土地の雰囲気もわかって、情景が浮かんできます。
まあ25年前ではないけどね。
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