梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

尻焼温泉三人旅

2007年06月27日 | 芝居
先輩、後輩との3人で、群馬県の<尻焼温泉>に行ってきました。
午前10時上野発の<草津3号>で約3時間、上野原草津口駅からバスを乗り継いで行くこの温泉は、日本の秘湯をまとめた本にも載るくらいで、まさに隠れ里の趣き満点。当然携帯は圏外で、おかげでなにものにも邪魔されない、本当にのんびりゆったりした時の流れを感じることができました。

この温泉は、川の中に湧き出ているという珍しいもの。河原で服を脱いでバチャバチャと流れの中へ入ってゆくのはなんとも面白いものでした。場所によって温度の差はございますが、充分あったまれるお湯具合。せせらぎの音、鳥の鳴き声を聞きながら、山々の緑を眺めながらの入浴は、心が洗われる思いです。
なにせ川の中ですから、川底には苔も生えていれば落ち葉も沈んでいる、水面にはアメンボがスイスイ~…。そんなところでお風呂に入れるなんて、想像だにしませんでした。
効能は神経痛、慢性消化器病、痔疾、疲労回復など。お肌にも良いらしく、湯上がり後はすべすべになりました。
宿では昼過ぎからお酒を酌み交わして芝居話。なにせ時間は有り余っておりますので、相当突っ込んで話せたかな。
ビール大瓶数本、日本酒、焼酎が空になり…。

それでも翌朝、6時半にはまた温泉に入ってるのですからね。