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北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

怒りの矛先

2016-07-16 21:06:34 | 日記
今日は私が携帯を買った会社から会員様に野菜が詰め放題と云うチラシが入った。

大きなカボチャにニョキッした人参。そして真っ赤なトマトが微笑んでいる写真が私を手招きしている。

野菜はあまり好きではないのだが、無料と云う言葉に弱い私は、携帯の使い方で不明な部分もあるし、ついでに行ってみるかと車に乗った。

携帯会社の駐車場には黒山の人だかりかと思ったら、張られたテントの前にオバチャンが一人で悪戦苦闘の真っ最中。

そこに詰め放題の袋を頂戴と云って私も参戦。
で、手渡された袋が・・・・・これが掌サイズの小袋。
「こ、これなの? この袋なの?」と驚く私に平然と うなずくアンちゃん。

試しに玉ねぎ入れてみたが・・・・大きいのは入らない。
ジャガイモは二個も入ればパンパンだ。
ピーマンは何とか三個か?
頭に来たが、せっかく来たのだからと頑張ってみることにした。

見つけたミニトマト。これで山盛りにしてやろうかと思ったら10個までの制限付き。
だから10個入れてピーマン一つ入れて、ジャガイモ一個で諦めた。
まるで幼稚園児の買物みたいだ。

店内に入ってイヤミでも言ってやろうと思いドアを開けたら「どんなご用件でしょうか?」と出てきたお姉ちゃんが・・・・か、可愛い。

だから、怒りの炎が一瞬で鎮火して「あの、携帯の使い方が判らなくて・・・」と笑顔の私。

丁寧に使用説明を受けて私の携帯をチョンチョンと操作しているマニキュアの塗られた指先に見惚れて つかの間の天国。

帰宅して小袋の野菜をルンバに渡している間に、また怒りの炎が燃え上がり、もう一度チラシを見たら やっぱり あの巨大なカボチャがこんにちは。

良く見たらチラシの隅に 「これはイメージです」と書いてある。

イメージと書けば許されるのか? これは詐欺ではないのか?
無料だから詐欺にはならないのか?

また少し怒りが込み上げてきたが、気勢はそれ程上がらない。

携帯を出してオネエサンの綺麗な指先を思い浮かべながら、妄想の中でチョンチョンしただけで怒りの炎は再び消えてしまった。

シャバの空気

2016-07-15 21:34:37 | 日記
皆様 久しぶりですね。突如として生きて戻りました。

突如としてと云うのは実感でして、今朝の回診で、お医者さんがゾロゾロと5人ぐらいで周ってくるのですが、「良いようですね・・・・モゴモゴ・・・」と云うので
耳が少し遠い私は「はい、はい。ありがとうございます」なんて適当に返事していたら、10分後に看護師さんが書類持って来て「お昼御飯は病院で?」なんて云うので
「退院」だと云うことがわかりました。

術後3日目と言うことになります。
一緒の日に手術をした向かいのベッドのオッサンも同時に退院を宣告されたようで「昼飯なんかイラン」と宣言。そりゃそうだ。この病院の飯なんか 多分ムショよりひどいからね。

見た目も良くないけれど、限界まで薄味にした食事は美味しさよりも 何かの記録にでも挑戦しているかのようで、野菜を沢山食わせて塩分と糖分を抑えていれば健康だと云いたいのだろうね、きっと。

ところがドッコイ、我々入院患者連合は各自が海苔の佃煮や缶詰を開け、醤油にソースをぶっかけて何とか食える形にして腹におさめているのです。

酷いのは、術後久しぶりに食事可となり、先ずは御粥食からと云うのに出てきたオカズは固い羊肉のジンギスカン。(御粥の意味が無いじゃん) と呆れてしまいました。

とにかく、この病院食とはオサラバです。

家に電話し「退院」を告げると洗濯途中の家内は 「ギェ~」と大慌て。

私物をバッグに詰め、病衣を脱いで 少し迷ったのだが紙オムツの上にGパンを穿いた。これで見た目は健常人。もし出血しても下着を汚すことはない。

幼稚園児のように窓からママの車が迎えに来るのを首を長くして待ち続け、そして到着した汗ダクダクの家内と娘にバッグを持たせると、
廊下をスキップしながら歩き看護師さんの笑顔に見送られて病院を無事に出ました。

念のために付け加えますが、看護師さんにセクハラして強制退院と云うことではないので、念のため。

摩周湖へ そして別れのとき

2016-07-10 09:19:21 | 日記

昨日の続き。

野付半島から摩周を目指す前に寄らなければならない所がある。
昔、Tさんの娘さんがバイクで北海道を周った時に立ち寄った開陽台と裏摩周だ。
だから今回は是非寄って娘さんに勝ちたい気持ちがあるのだろう。



開陽台は地球を丸く感じられる展望台だ。



階段をヒーヒー上がった所に何かの制服を着た美人が二人。何なのだろうと気になるのだが、長い階段を上がったばかりで話しかける余裕はない。







どうやら中標津空港に下りたチャーター機の操縦士とスッチーらしい。
それじゃ「目の前で倒れたら『マウス トゥ マウス』で介抱してくれたかなぁ」と云ったら「お客じゃないから そこまではしない」とTさんがバッサリ。

「大丈夫ですか?」と膝の上に頭を載せてくれるだけでも良いかなぁ・・・・なんて思ったりしながら摩周湖を目指した。



しばらく走っていると前方を横切る黒い影。牛よりスピードが速くキツネよりは かなり大きい。だから もしかしたら・・・・・熊?、いや絶対に熊だよ。

裏摩周は、木が茂って見通しはイマイチだった。



ついでに寄った神の子池はまあまあ、良かったのかな?





そして摩周湖を半周して辿り着いた第三展望台。お二人とも ここは初めてのようで美しい湖を見下ろしていた。







第一展望台を経て釧路へ戻ったのだが、時間があれば本当は湿原の西側を歩こうかと思っていたのだが、夕闇が迫っていたのでパス。




翌朝、SさんはJRで帰って行った。北海道新幹線にも乗るらしい。

Tさんは15時の飛行機だと云うので市内の春採湖へ連れて行った。

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遊歩道の坂道を上がった時に遠くから響くゴンゴンゴンと云う機械音。
これは全国でここにしかない石炭列車の音だ。



これを見せたくてここに来たのだ。


海鮮丼での昼食後 海を見てから空港へ向かった。



車のトランクから荷物を下したら それが苦手な別れの刻(とき)だ。

「じゃあね」と笑顔で手を振れただろうか?

少しずつ小さくなっていくTさんの姿をルームミラーで見つめながらアクセルを踏んだ瞬間、この4日間の出来事が 思い出に替わった。


さて、私 手術入院のため一週間程 休ませて頂きます。昨年から三回目の手術です。通算では五回目の手術になります。
全く慣れると云うことはなく、私から未来が逃げないで欲しいと願いながら いつも手術室へ入ります。

今回だって 大丈夫、一週間後にまた逢えますよ、きっと。

東北海道 野付半島

2016-07-09 19:05:42 | 日記

昨日の続き

今日の目的地は野付半島だ。
昨日行った根室半島と知床半島に挟まれた場所にある釣り針のような形をした砂嘴の半島だ。
「絶対行きたいの」と云うTさんの色気に押されてアクセルを踏み込んだ



途中の道は 本当に何もない、見通しの悪い丘越えのクネクネ道。
でも地元民とは食いつく場所が違うTさんとSさん。

牧草ロールが転がる畑を見て停車命令が下る。



「あそこを走るトラクターは赤い方が良いのに」とこだわりの強いSさん。
さらには「あの牧草ロールは もっと手前にあればねぇ」なんてブツブツ言うのは・・・・もしかしたら私に転がして来いと云うことなのだろうか。



「道の駅 おだいとう」を経て、ついに野付半島の砂嘴上を通る道に入った。

主要道路から右折した途端、「野付半島なの? ここが付け根?」と目を輝かせるTさん。

左手には知床連山と国後島の山々。そして右手には野付湾が広がっている。



野付半島で有名なのはトドマツが海水で枯れ死したトドワラとナラが枯れ死したナラワラの寒々とした奇観だ。





この説明をした途端Tさんからの質問は・・・・「ワラ」の意味。
「トドとナラは判ったけれどワラは?」
これには絶句した私。しかし今 何とか調べたからね。ワラは原が転じたらしい。
つまりトド原、ナラ原だったものがワラに変化したとの説だ。



ネイチャーセンターで食べた玉ねぎとホッキの天丼セットのようなものは美味しかったのだが、ホッキが硬くて噛み切れなかった。
私は頑張って丸飲みしたのだがSさんは断念したようで皿の中に寂し気にホッキだけが残った。





昔、観光馬車が走っていたトドワラまでの1.3キロを歩くことにした。







道のわきにはハマナスやセンダイハギなどが咲き乱れていたが、驚いたのは丹頂がいたこと。そしてキツネも。







膝の悪いSさんは道の途中で引き返したが、我々は遊歩道から美しい知床の山々を見ながら、何とかトドワラのある場所まで到着。











しかし、立ち枯れているのは数本で、大部分は倒れて自然の中に消えていた。









今日はこの後、摩周湖へ行く予定なので同じ道を一生懸命戻った。

後ろから聞こえてくるのはTさんの足音。

子供を4人産んだらしいが背筋をピンと伸ばしモデルのようにサッサッと歩く姿はかなり恰好良い。
私もジェームスが活躍できていた頃は子供を4人作ったのだが、今では背筋が曲がり短足だからかスピードは上がらない。

後ろに迫ったTさんは、決して私を追い越さない。
これは私への労り(いたわり)なのか、それとも・・・・・もしかしたら・・・・愛?

いや、単に遊歩道が狭いからだろう(笑)

根室 風蓮湖

2016-07-08 18:30:21 | 日記

昨日の続き

そう云えば、もう一つ 行ってみたい所があると聞いていたのが風蓮湖。
普通は道の駅から見下ろすのだが、湖の直近、春国岱(しゅんくにたい)へ車を進めた。

ここは、超々 マニアックな場所で こんな所に車が入られるなんて知っている人は かなり少ない。

車が一台しか通れない 狭い小さな橋を渡ると右手には根室湾(海)、そして左手には風蓮湖が広がっているのが見える。

以前来た時には、木道を修理している最中だったが、この日は立派に完成している様子なのに立入禁止になっていた。



後で知ったのだが、どうやら熊が出たらしい。

そして、ここにも現れたキツネ。
キツネは珍しくて滅多に見られるものでは無かったのに、ここ数年 遭遇する機会が増えた。今日も3匹目だろうか。




国道を厚岸の道の駅まで戻り炭火焼きのコンロを貸してくれる「炙屋」で牡蠣を食べることになった。

そこで何と私の誕生会。車のナンバープレートが私の誕生日と知って急遽お祝いしてくれることになったのだ。

この年になると誕生日なんか嬉しくは無い。

むしろ 無ければ良いのにと思ってしまうのだが、「御馳走してあげる」と云われ、生まれて初めて食べたアワビは少し焦げてしまったけれど・・・・・
でも、この年になって家族以外に祝ってもらったことなど無いので・・・・何と云うか・・・・とっても感激(涙)



釧路のホテルへお二人を送り、自宅へ戻った途端、家内と娘から手渡された包み。そして「おめでとう」の言葉。
だから「もう お目出度くはないのだ」と言ったもののプレゼントだけは嬉しい。

家内からはタオル地のハンカチを三枚も。
娘からは 達人手作りの高級靴下を一足。
そしてテーブルにはケーキが用意されていた。



だから娘を捕まえて 強制ハグ。
「最近 前頭筆頭並の身体だったが、益々磨きがかかってきたようだ」
ハグした途端 何処かから行司が出てきてもおかしくないような体型だ。

そして 家内にも久しぶりでハグ。これも強制だ。
「アレッ? こんな感じだったっけ?昔はもう少し細かったような・・・・」
ブチュッを試みるが顔を反らして必死の形相で逃げられた。

まぁ良いや、誰もオッサンのブチュッなんか欲しくはないだろう。

寂しい気持ちで自分の部屋に入ってパソコンを立ち上げた。
疲れてはいるけれど、日記だけは書かなくちゃ・・・・・。

もしかしたら、パソコンの向こうには私のブチュッを心待ちにしている人が一人や二人いるかも知れないのだ。