歌舞劇（オペラ）「綺譚 桜姫（きたん さくらひめ）」

名古屋御園座で先週土曜日から上演されている舞台
「綺譚 桜姫」を千秋楽の今日見に行きました。



この物語は鶴屋南北の原作をアレンジした作品。
とにかく不思議な感覚に包まれた舞台でした。

桜姫を演じたのは元宝塚トップスターの大和悠河（やまと ゆうが）さん。
僧侶の清玄を合田雅吏さん、悪党の釣鐘権助を須賀貴匡さんが演じ
舞台上はこの3人がほとんど出たままの展開でした。

最初の印象で歌舞劇というタイトルから、歌が多いかと思っていましたら
とにかく台詞の量が半端なく多い！
話の内容をつかむためにも、台詞を聞き逃さないようにと
見ていてかなり気を使いました。

それにしてもアレだけの台詞を覚えるのは、それが仕事ですけど
タイヘンだなぁと・・・。

とにかく大和悠河さんは綺麗でカッコ良いですよ。
劇中で歌うところもあり、その歌声は宝塚の女優さんだぁ～と思いましたよ。

白装束の男性ダンサーや、紫頭巾で着物姿の女性ダンサーも加わった踊りは
美しくもあり、妖しくそして幻想的であり、思いっきり非日常空間。

そして舞台の音楽と効果音はほとんどが生演奏。
両袖にキーボード奏者の方とパーカッションの方がいらっしゃって
舞台を見ながら音を出していました。それなので、ライブ感覚もあって、楽しめました。

特に二幕で、キーボードの方が弾いていた三味線の音が物悲しくて良かったですよ。
さらに強さと繊細さを表現していたパーカッション奏者の方が
とってもきれいな女性であったのにはびっくり！

美男美女の三人の織り成す舞台は、縁と業の絡みあう不思議な世界。
そしてラストはびっくりの結末。

この公演がこれで終わりというのは残念です。
出来ればもう一度見たいとも思いましたし、カーテンコールの時に
大和悠河さんも再演を希望していましたので、来年あたり再演を期待したいですね。