TAKAのつれづれ帳

生かされている人生なら、今を楽しみましょう。音楽ネタや映画鑑賞記など気ままに書いています。

アグネス・チャン「あなたの忘れ物」(2009年)

2009年10月08日 | アグネス・チャン
あなたの忘れ物
アグネス・チャン,アグネス・チャン,鈴木慶一
日本クラウン

Amazon.comで詳細を見る


NHKラジオ深夜便の「深夜便のうた」として今年の7月から9月まで放送されていた曲
ですが・・・その時間は起きていないので、結局ラジオでは一度も聞かなかったです。

「あなたの忘れ物」では35年ぶりにムーンライダーズがアグネス・チャンさんのバックで
演奏をしています。これは年季の入ったファンにとっては涙モノの企画ですよ。

ムーンライダーズはアグネスのバックバンドとして、1975年から約1年の間ですが
日本各地のコンサートで演奏をしていました。そして香港でのアグネスのコンサートにも
同行して演奏をしました。香港でのライブ音源は、アグネスのラジオ番組で流しましたが
名古屋なので、東京からのAMラジオ放送は聞くのが辛かった記憶が・・・。
もうかなり昔の話ですけどねぇ。

CDの内側ジャケットには、アグネスとムーンライダーズのメンバーが一緒に並んだ
写真が載っています。さすがに皆さんそれなりの年齢なのですが、カッコ良いです。

「あなたの忘れ物」のイントロを聞いただけで、ムーンライダーズの音ですね。
円熟味あふれる音で、しかもスリリング。程よい緊張感ってのも感じます。
最近良く耳にする若いミュージシャンの出す音や、打ち込みの音とは次元が違いますね。
彼ら以外では決して出てこない独特の音の世界が広がってきます。

そこにアグネスの歌声が入ってきます。
しかも意表を突く低い声。今更「おっかのうえ~♪」ではないですが、これにはびっくり。
作詞・作曲ともにアグネス・チャンさんご自身ですから、こう来たかぁ・・・と思いましたよ。

とにかくムーンライダーズの音がもの凄く良いです。軽い音ではなくて、重い音なのですが
聞く側に重みを感じさせながら、負荷とはさせない絶妙なバランス感覚です。
もちろんそれは、ひとつひとつの音を大事に鳴らしていく演奏から生まれていると思う。
ですから重いと言うより深いのです。聞いていて、どっぷりと音の世界にはまっていきます。

さらに、アグネスのムーンライダーズへの信頼感と言うのが伝わってきて
聞いていると、それが安定感というものになってきます。編曲はもちろん鈴木慶一さん。
懐かしさだけでなく新しい音楽として、聞き手の耳に入ってきます。

このところ「平和の歌」が多かったですが、今回は元カレを歌ったラブソング。
今まで曲も良かったですが、個人的にはこの路線の歌が聞きたかったです。
(演歌っぽい曲では無くてネ)

カップリング曲は「あなたの言葉」。こちらも作詞・作曲ともにアグネス・チャンさんで
編曲は鈴木慶一さん、演奏はムーンライダーズ。「あなたの忘れ物」よりはテンポが速めで
これはアグネス節でしょうという1曲。

今回の企画による楽曲は2曲だけでなく、もう少し聞いてみたいです。
フルアルバムとは言いませんから、4曲くらいのミニアルバムを造ってくれないかなぁ。
出来ればライブもと言いたいところですが、無理でしょうか・・・。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿