広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪の土崎駅夕景

2012-12-09 21:23:59 | 秋田の季節・風景
今冬の秋田市は、11月18日に初雪(平年より5日遅く、昨年より3日遅い)、27日に初積雪を観測し、何度か地面が真っ白になることがあったけれど、すぐに融けていた。
そして今朝、初めて本格的な積雪になった。
飯島地区の田んぼ。奥に太平山の山並みが見える
今日の最大積雪は9センチ。昼間は0度前後の気温で推移したので、あまり融けず、路面がツルツルして車も歩行者も慎重な通行になった。明日は雨の予報。
秋田駅にて。湯沢・横手方面から来たのか雪まみれ
場所によっては大荒れ・大雪のところもあるが、秋田市はとりあえずいつもの冬の始まりといった感じ。


さて、この記事後半やいただいたコメントの通り、JR奥羽本線の土崎駅の外壁リニューアル工事がほぼ完成した。
今日、行ってみたら、通行止め部分などもなくなっていた。当初の掲示では工期は15日までとなっていて、リニューアルされた他の駅では完成時に乗客に粗品が配られたりしている。
【12日追記】アップした翌日に、記念品が配られたそうだ。(この記事末尾)ということで、この記事は、リニューアル完成前夜の光景となります。

土崎駅の待合スペースに、昔の写真が展示されていた。
左は町の様子、右が駅舎
その中に、1979(昭和53)年の土崎駅舎の写真があった。以前、僕が見た写真と同じ姿。
展示写真より
屋根はピカピカで壁は真っ白。国鉄時代にしては、全体的にきれい。この頃にもリニューアルがされたのだろうか。色づかいがかわいらしい。
現在との最大の違いは、ステンドグラスがないこと。ただし、ステンドグラスのスペース自体は現在と同じ形で存在し、ガラス部分はグレーの板のようなもので埋められている。
それから、現在は完全な風除“室”になり、リニューアル前は片方だけにドアがついていた、駅正面の空間は、この時は単なる庇になっている。駅舎内への出入口には、引き戸があるようだ(現在のようなサッシではなさそう)。
「土崎駅」の表示や時計が現在(リニューアル前)と異なり、屋根の右側に煙突が突き出ていたり、現在は向かって左にある電話ボックスとポストが、右側にあったりといった相違点もある。


そういえば、暗い時間の土崎駅の風景って、あまり見たことがなかった。
跨線橋から秋田方面

駅前は殺風景か

そして、駅舎。ステンドグラスから中の光がこぼれるのが美しい。
なかなかいい雰囲気

新設されたこちら側のドアも供用されている

時計はリニューアル前と同じものっぽい
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弘南バス近況

2012-12-06 23:50:42 | 津軽のいろいろ
弘前の話題がまだ1つ残っていました。弘南バスの近況。※前回の記事
土手町にこんな告知が。
「10月20・21日 一般車両の通行が出来ません」
弘前市では、今年の夏から、月に1回「ライド・トゥー・パーク社会実験」として、土手町で公共交通機関以外の車両を通行止めにして、イベントなどを行ってにぎわい創出を狙う事業が行われていた。「トランジットモール」だ。
10月は、同時にこんなイベントも開催。
「Hirosaki Bus & Train Festival 2012」
バスや鉄道の利用促進イベント。どうせなら、前週(=今回訪問時)の弘南鉄道の車両基地公開と重ねてくれてもよかった気がするが。
弘南バスに納車されたばかりの中型バス(日野レインボー)を使った「乗り方教室」などが開かれたそうだ。
下に告知があるように、この2日間は、土手町循環100円バスがなんと「むっっ無料!!」。太っ腹。

これを主催したのは、弘前大学のサークル。弘南バスと弘南鉄道が後援しており、当然、弘前市も場所の提供などで力を貸しているのだろう。


さて、弘南バスでは近年、路線バスに小型バスを積極的に導入していることを、以前から書いている。
今回、土手町循環バスを除く一般路線バスに3回乗ったが、3回とも小型バスだった。中型バスはそれなりに走っているのだが、大型バスなんてとんと見なくなった。
僕が弘前に引っ越した90年代中頃は、小型バスは「ミニバス○○線」と名付けられた特定路線だけを走っていて、それ以外の路線は大型バスも多かった。リクライニングシートの貸切バスを転用した車両が、市内の短距離路線を走ってもいた。90年代末に、当時登場間もない日野リエッセがミニバス路線以外にも投入され、2000年代になってより小さい三菱ローザなどが多くなった。

今回見た、唯一の大型バス。
後輪の赤いホイールが、いかにも他社の中古
「50125-2」という番号だから、平成元(1989)年式の日野ブルーリボンで、小栗山の弘前営業所所属ということになる。(以下で紹介する2台もハイフンの後が「2」なので弘前営業所所属)
秋田市営バスの日野製大型車は、1986年度の次は1992年度まで導入されていないが、その中間の時期の車両だ。秋田の1986年車は譲渡されずに早期に廃車、1992年車(ワンロマ車)は今も中央交通でボロボロになって使われているが、弘南バスのはかなりきれいに見える。大事に使っているのだろう。

写真の学園町線は、比較的大型車が入ることが多いような印象だが、今回は小栗山行きにも入っていた。車庫に帰るのだから当然の運用だが、小栗山線を大型バスが走るのは久々に見た。


以前も紹介した「神田線」。同名路線がある秋田市民としては親近感を感じるが、弘前の神田線は小型バス限定で1日2.5往復だけ。
三菱ローザやトヨタコースターという、いちばん小さいバス(マイクロバス)しか使われないと思っていたが、今回見たのは、
少し大きい日野リエッセ「50803-2」
1996年式なので、初期のリエッセ。秋田市交通局(現在は中央交通へ譲渡)と弘南バスはリエッセ導入が早かった。

昔からのミニバス限定路線は、今も「ミニバス○○線」と案内されているが、神田線はそうではない。でも、小さいバスが使われることが多いようだから、「ミニバス○○線」という区分はあいまいになっているようだ。
【9日追記】↑上の文章を読み返すと、脈絡というか辻褄がなんとなく合っていないような気もしますが、そのままにしておきます。要は小型バスの活躍の場が広がっていて、昔の「ミニバス」路線は形骸化しているということです。

そのリエッセの側面の行き先表示
窓上部の方向幕は、正面と同じくらいのサイズだが、本来は細かく途中経由地が示されるはず。でも、この時は「弘南バス」と表示。つまり使われていない。(路線によっては使うのかもしれない)上の大型バスでも、側面方向幕は真っ白。
代わりに、前輪の上の車体に、経由地を示した手作りの板をぶら下げている。鉄道で言うところの「サボ(サイドボードの略)」。
サボを拡大
サボの下の車体には、バス協会の会員章(NBAステッカー)が貼られているようだ。剥がれかけだけど。
サボ自体は、神田線のものではなく、「小栗山 松木平経由-清水森-清原団地-ターミナル」という経路。こういう路線もあったとは知らなかった。1日4往復の運行。ただ、この経路だと、営業所に逆方向から出入りするはずだから、厳密には「小栗山」は通らないのでは?(「弘前営業所」とすると分かりにくいので、あえて小栗山としているのだと思うけれど)

このように、弘南バスでは、側面は方向幕を使わず、手作りサボで対応する車両・路線が非常に多い。運転士が車外に出て(ドアから頭と手を出して)掛け替えないとならず、悪天候の日などは大変そう。

ところが、こんな車が。
三菱ローザ「31804-2」2006年式
ちょっと話が逸れますが、このタイプの車両は、ドアの位置などの都合上、運賃箱が変わった位置にある。(ドアより前の側窓から「運賃箱」の文字が見えている)運転席の隣、まるで助手席みたいな場所に設置されていて遠く・高く、乗客は投入しにくいし、運転士も確認しづらそう。

この車両は、側面の窓に、LED式の行き先表示が設置されていた。矢印や線で結んだ細かい経由地を表示できない、正面と同じようなもの。
下にサボを付ける場所もある?
おそらく、当初は方向幕がなくサボだけを使っていて、後付けでLED化されたはず。運転士の労力軽減にはなるが、経由地が細かく表示されなくなったという意味では、サービス低下だ。
かといって、大型の矢印式の表示器を、この小さな車体に付けるのは無理だ。(メーカーによっては小型の矢印式LEDもある)

以上、とりとめもなく、見たままの情報でした。
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中心部の変化と不変

2012-12-05 23:32:39 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部の続報など。※いずれも先週末までの状況です。
●リボン会館
秋田駅前のパチンコ店「リボン会館」が、道路拡張工事(この記事参照)を控えて9月末で閉店した
その後、11月下旬に、柵と足場で囲まれた。ついに解体工事に入るのだろう。
駅自由通路・ぽぽろーどから
右隣のローソンが入る「秋田駅前ビル」もなくなるはずだが、今のところ変化なし。
拡幅・対面通行化されることになる道から、裏面を見る
【7日追記】7日時点では、内部の解体が行われていた模様。外観は変化なし。
※続き(更地になった)はこちら

●加賀谷書店と向かい
11月9日で閉店した、秋田駅前の「加賀谷書店本店」。※本店が閉店しただけで、他店舗や会社自体は存続
跡は居酒屋の和民になる。
広小路側から中を拝見。右奥がレジだった(改装前は左手前にもあった)
異様に目立つ細い柱は、居酒屋ではどうなるんだろう。
11月下旬頃には、広小路側のガラス面が内側からブルーシートで覆われ、中が見えなくなった。
一時撤去されて復活していた「閉店のお知らせ」は再び撤去。本社や他店舗を示した小さい紙だけが残る。
「加賀谷書店本店」の表示はそのまま
【7日追記】7日時点では、特に変化なし。※続きはこちら

前回触れたように、加賀谷書店本店跡の広小路側を挟んだ向い(昔は文具店があり、解体されて駐車場だった場所)に、飲食店が入るビルが新しく造られていた。
12月12日に「寧々家 秋田駅前店」がオープンとのこと。(秋田県内では秋田広面店に次いで2店目)
後ろの白いのはホテルハワイ(閉鎖されて空きビル)

●広小路の店
この記事の最後で紹介した、広小路西側の店の解体。
週末には、
すっかりなくなっていた


●変わらないのは…
以上、いろいろ変化がある、秋田市中心市街地。
そんな中、かつての百貨店(今は衣料品店?)「木内(きのうち)」は…
10月下旬
この秋、木内の外壁に足場がかけられ、工事が行われていた。
何か変化があるのかと思っていたが、上の写真、左奥側が工事が終わって足場が取れた状態。
以前と色すら変化していない。単に、外壁がピカピカになっただけ。

そういえば、昨年もなんか工事をしていた。
木内がこういう(百貨店を縮小するという)営業形態なのは、業績が悪いからではなく、会社の方針でということらしい。だから、資金は潤沢にあって、こんな工事なんかいくらでもできるということだろうか。

木内は、昔の役所のように、17時になるとシャッターが降りてしまう。
明かりが灯った木内を見られるのは、日が短い今の時期だけということになる。
過剰なほど明るい気がしなくもない

日曜の閉店間際。向こう側(仲小路側)が見通せる
撮影時にも、数人はお客がいたようだ。百貨店だった20年ほど前ならもっと人が多く、さらにその10年くらい前なら人があふれかえっていたはず。
そういえば、今の時期、多くの店でクリスマスをイメージしたディスプレイがされている。見た限り、木内ではそんなものは見当たらなかった。(緑と赤の紙が下がっているが「SALE お買い得品 奉仕品」とあった)
客層を考慮すれば不要なのかもしれないけれど、相変わらず我が道を行く木内さんなのであった。
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オレカ発売終了

2012-12-04 23:21:50 | 旅行記
今日、JRグループ旅客各社から、来年3月末をもってオレンジカードの発売を終了することが発表された。4月以降も使用は可能。

「オレンジカード」は、JRの自動券売機などで使える、磁気式のプリペイドカード。通称「オレカ」(だったけど、今は通じないかな)。
「テレホンカード」発売開始の2年後、1985年(一部地域)から発売されていて、国鉄分割民営化後は各社が引き継いで発売し、共通で使用できる。
かつては、発売額以上の金額分使える(プレミアム)5000円と1万円のカードもあった(それぞれ300円と700円上乗せ)が、偽造カード対策として、廃止された。

昭和末~平成初期頃は、テレカと同様、アイドルの写真などがデザインされたカードが出て、コレクションアイテムになっていたと記憶している。
首都圏などでは、景品や贈答品として使われていたとも聞く。特急列車などで、車掌が車内を巡回してカードを売っていたこともあった。最近は、「エコポイント」の引き換え商品リストにも名を連ねていた。
今の秋田駅舎開業当時には、近距離自動券売機の隣に、埋め込み式のオレンジカードの販売機(カード自体を売る自販機)があったが、いつの間にか撤去された。
新潟駅と仙台駅では、Suicaのカードの販売機で、オレンジカードも売っていた(数年前にはあった)が、今はどうなっているか。


現在はSuicaなどICカード乗車券が普及し、発行数や利用者は減っている。
JR東日本では、今年春から、首都圏の駅でオレンジカードの発売をやめていた。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」や予約サイト「えきねっと」でたまったポイントでもらえる景品のラインナップからも外された。
一方で、首都圏以外では発売が継続されていたし、首都圏を含めた主要各駅の自動券売機で使うことはできる。

JR東日本秋田支社では、比較的多くの駅で発売されている。JR直営の駅(関連会社委託駅は除く)で、対面式のみどりの窓口がある駅なら、羽後本荘以外のほとんどで扱っているはず。
とはいえ、数年前に秋田駅で購入しようとしたら、驚くことに在庫が1枚もなかったということがあった。今年10月の弘前駅では、3種類あるというPOPが出ていたが、2種類は「売り切れ」(残る1種類の在庫はたくさんあった)。
買う方も売る方も、あんまり興味がなさそうな状況だから、販売終了はある意味当然か。
考えてみれば、現在IC乗車券が未導入のエリアは、近距離の移動に鉄道を使うことが少ない地域であるのだから、オレンジカードの需要は少ないだろう。


いつかは廃止されるとは思っていたが、意外に早いと感じた。
個人的には、オレンジカードは重宝しているので、発売終了は惜しい。
ここ15年間ほどで使ったオレンジカード。我ながらかなりの枚数です…
【5日追記】上の写真の右側に、同じデザイン(紫色のジョイフルトレイン「華」)のカードが何枚もあるが、これはビューカードのポイントでもらったもの。

まず、財布にオレンジカードを1枚入れておけば、スムーズにきっぷを購入できる。Suicaが導入されていない区間において、定期券や回数券を購入するほどではなく、たまに近距離を利用するのなら、かさばらなくていい。

また、ビューカードでオレンジカードを購入(現在はビューカード以外のクレジットカードでは購入不可)すれば、きっぷを購入した時と同じ1.5%分のポイントが付くのが、ちょっとうれしい。
多くのクレジットカード同様、ビューカードのポイントは1か月間の利用額1000円刻みで付与されるので、ビューカードで直接きっぷを買った場合は、端数が出て損してしまう(還元率1.5%未満になる)ことが多いが、オレンジカードは1000円刻みなので無駄なくポイントがもらえる。

ちなみに、秋田市内の駅では、秋田、土崎、追分、羽後牛島、新屋の各駅の近距離券売機でオレンジカードを使用でき、自由席特急券(こまちは特定特急券)や回数券の購入にも使える(一時期できないこともあった)。【5日追記】乗車券以外(特急券など)をオレカで購入できるかは、各社・各支社・各駅ごとに異なり、購入できない場合もあります。
ただし、同時に使えるカードは2枚なので、高額なきっぷは現金の追加が必要。四ツ小屋と上飯島駅の食券券売機みたいな券売機では、使用できない。

来春以降、手持ちのオレンジカードを使い切った後、秋田などでJRに乗る時は、現金かクレジットカードできっぷを買うしかないのだろうか。
来春までにICカード利用可能エリアを広げる(きっぷを買わずに、カードで直接乗車できる)というのは、無理だろう。せめて、現在オレンジカードが使える自動券売機に、ICカードできっぷを購入できる機能を追加してほしい。(ビューカードからSuicaにチャージすれば、ポイント還元率1.5%なので)


最後に、使用済みオレンジカードコレクションから。カード裏面を見れば、発行年が分かるのですが、面倒なので見てません。
10年ちょっと前のもの
右下のリニューアル編成の「はつかり」は、盛岡支社発行だろうか。縦使いなのが珍しい。
他は秋田支社発行。この頃はラインナップが豊富で、右上のような津軽地区バージョンや、秋田の夏祭りシリーズなどもあった。左下は「こまち」6両化(1998年)を「バージョンアップ」と称している。
遠方のカード
左上は仙台支社発行で、「E2'」系の試験走行の模様(導入当初は、東北新幹線向けのE2系を「E2'(ダッシュ)」と呼んでいた)だという。試験走行だから1995~1997年頃のはずだが、そんな昔に買った覚えはない。売れ残りか。
右上は長野支社のE257系あずさ。右下はJR北海道のスーパー白鳥。札幌近郊の駅で買ったはず。
左下はJR東海のワイドビューふじかわ。静岡支社管内の駅で何度か買ったが、特にPOPもなく、どの図柄にするか聞かれることもなく、いつもこのカードを渡されたものだ。

【2019年2月8日追記】忘れていたけど「オレカメイト」というのがあった。1997年からJR東日本の一部の駅に設置されていたもので、当時ブームの「プリクラ」のオレカ版、つまりその場で写真を撮影してオリジナルカードを作れるという装置。1000円払って500円分のカードだったことなど、あまり広まらずに終わった。
このオレカメイトが最初に設置されたのが、秋田駅ともう1駅(松本駅?)だった。ちょうど秋田新幹線開業で駅舎が新しくなった時かな? 駅ビル1階にあったような??
秋田のほかには、松本駅、東京駅八重洲地下、上野駅中央コンコースにはあったようだ。カード券面全部がオリジナル写真でなく、列車の写真メインの中に、ワイプのように顔写真が入るような感じだったのかもしれない。
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えきねっとが重い

2012-12-03 23:18:49 | 旅行記
最近、JR東日本の予約サイト「えきねっと」が、異常に重い。
原因は分かっている。トップページなどにも掲載されているように、年末年始の予約受付が始まっているからだ。「12月6日頃までの間」だという。

反転部分

でも、サイトに出ているような「ページの表示が遅くなったり、「混み合っている」旨の表示がされる場合があります。その際は時間を置いてご利用下さい。」なんていうレベルじゃない。
ログインすらなかなかできないし、奇跡的にログインできても、次の予約ステップに進めない。

ログイン後最初の画面が10分以上経ってもこんな状態。画像が表示されず、クリックしても進まない

ネット上の情報によれば、特に今日がひどく、午前中からずっとこんな状態が続いているらしい。携帯版えきねっとなら、何ともないという話もあるが。
これでは、予約できない。
年末年始の帰省などで利用する人よりも、今日とか明日とかに利用する人はもっと困っているだろう。

僕は、帰省シーズン前に、JR東日本の指定席を利用しようと計画していて、今日アクセスしたのだが、この調子では無理かもしれない。
同じようにあきらめて旅行を取りやめたり、自由席や他の交通機関に変えた人もいることだろう。


みどりの窓口を一部駅で廃止(自動券売機化)したり、駅あたりの窓口数を削減したり、割引率のいい企画乗車券をえきねっとのみで発売したり、JR東日本はネットでの販売に重点を置きたいようだ。
その点については、時代の流れだし、より便利に安くなるのなら、個人的には反対ではない(年代や場所で不便な方もいるとは思いますが)。
この点からすれば、JR東日本にとって、えきねっとは重要な販売ツールであるはずだ。

また、帰省シーズンに利用が増えるのは、毎年恒例で明らかなこと。だからこそ、JR東日本でも列車を増発し、事前予約を受け付けるなどして、それに備えている。
えきねっとでも「12月6日頃までの間」なんて表示があるわけで、つまりアクセスが集中する時期を予測できている。

重要な販路において、特定の時期に混雑が予想されるのなら、サーバーを増強するとか、アクセスを分散させる方策を考えるとか、お客に快適に使ってもらえるような対策を、どうして取らないのだろう。世界最大の鉄道会社ともあろう、JR東日本が。
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JoppaL改メ/ナニコレ

2012-12-02 22:40:04 | 津軽のいろいろ
津軽の話題が連続して恐縮ですが、今回は最近の新聞とテレビから2つ。
●JoppaL改メ ※今年10月の記事
かつてダイエー弘前店が入っていた、弘前駅前の商業施設「JoppaL(ジョッパル)」。
2009年10月に経営する第3セクターが経営破綻し、閉鎖。来年7月の営業再開を目指して、テナント誘致などが行われている。
先日までの一部報道では、「旧ジョッパル」と称しているところがあり、もしかしたらその名称が変わるのかもしれないと思っていた。

12月1日に、「マイタウンひろさき(昨年設立された新運営会社?)」から、再オープン後の新しい名称と建物外観が発表されたそうだ。やはり、ジョッパルではなくなる。
その名は、
「HIRORO(ヒロロ)」
だそうです。

読売新聞青森版によれば、「弘前を表す「HIRO」と、英語の「ROOT」(根元、起源の意味)や「ROAD」(道の意味)の「RO」を合わせた造語。弘前中心街活性化のため、しっかり根を張り、未来への道筋を担う意味が込められている。」

建物外観もリニューアルされる。
(再掲)夜景ですが、最初の外観
オープン当初は白っぽいグレーで、ダイエー撤退後に現在の赤っぽい外観に変えられたので、3代目になる。

新しい外観のイメージ図は陸奥新報サイトに掲載されている。全体的にグレー・茶・黒っぽい。
陸奥新報によれば「都心型ファッションビルを意識したという」。
読売によれば「エレベーター塔(高さ約35メートル)の外壁にブナの木を描き、季節ごとにライトアップの色を変え、建物のシンボルにする。」。
「エレベーター塔」とは、建物南側の交差点に面した角。上の再掲写真でいちばん手前側の「Daiei」看板の下の部分で、「塔」というほど塔ではない。イメージ図によれば、そこに木の幹と枝の絵が描かれることになる。

初代と現在の南西面(並木通り側)は、外壁が一部せり出していて、そこにハーフミラーを使って岩木山がデザインされていた。
再掲
予想図では、その部分の形が変わったように見え、少なくとも岩木山の形は認められない。


秋田では、アトリオン、アルス、トピコ、アルヴェ、ジョイナス等、横文字の造語による施設名が乱立している。一部は秋田弁をモチーフにしているものもあるが、いずれにしても直感的でなく、覚えにくい。

一方、弘前では、駅ビルの「アプリーズ」なんか、造語ではあるが、弘前らしい「アップル」と「プリーズ」が由来である(たぶん)ことは、想像に難くない。
「ジョッパル」にしても、津軽弁で「頑固」を意味し、津軽人の気質でもある「じょっぱり」から来ているのが分かりやすく、覚えやすかった。
ダイエー秋田店があった「秋田ニューシティ」は、ダイエー開店時からニューシティであったのだが、その印象が薄かったためか、ダイエーが撤退してニューシティが解体されて更地になっても、いまだに「ニューシティ」よりも「ダイエー」と呼ぶ人も多い。一方、弘前では「ジョッパル」がかなり浸透しているのではないだろうか。

なお、津軽弁ネイティブの方々はイントネーションやアクセントが独特だが、「ジョッパル」についても、「ョッパ」にアクセントを置く。(=共通語の「ぴったり」「びっくり」と同じ)僕は後半を平板に(=「カタログ」みたいに)発音してしまうのだが。


そのジョッパルが「ヒロロ」に変わってしまう。
個人的な勝手な第一印象としては、いちおう「弘前」が連想されはするものの、歌手グループ「キロロ」をも連想してしまう。どちらかと言えば脱力系のネーミングで、インパクトが弱いように感じた。
ネット上では、漫画「ケロロ軍曹」を連想するとか、テナントの店舗名が「○○○ヒロロ店」になってしまう(のがヘン)という声があった。
弘前に前から住んでいる方は、当分の間「ジョッパル」と呼び続けることが予想されますけれど…

※続きはこの記事後半


●ナニコレ
先週11月28日放送のテレビ朝日系「ナニコレ珍百景」で、青森からの投稿があり、見事「MV珍」となった。
「珍百景No.1446・「列車の違いがわかる犬」」。
つがる市のお宅で飼われている小型犬・キンタくん。自宅前の前(間に道と田んぼがあって、数十メートル離れている)をJR五能線が走っているのだが、普通列車が通る時にはほとんど反応しないのに、快速「リゾートしらかみ」が通る時だけ、家の中を走り回ったり、風除室に出て飛び回ったり大興奮するというもの。
番組では、本格的な機材を用いて、快速の通過音を録音し、普通列車の通過に合わせてキンタくんの家の前で再生する実験を行った。すると、キンタくんは普通列車に対しても興奮したため、音の違いを聞き分けていると考えられるという結論だった。

ちなみに、列車が好きな犬はたまにいる。以前、長野県内を走る「スーパーあずさ」に乗っていた時、線路端でこちらを見ながら狂喜乱舞しているコリーを見たことがある。

では、テレビでは触れなかったが、キンタくんは、「何の」音を聞き分けているのだろう。
まず、考えられるのは、車両のエンジンやモーターの音。
テレビによれば、反応していた快速リゾートしらかみは、ハイブリッド車の「青池」編成とディーゼル車の「くまげら」編成両方だった。反応しない普通列車は、もちろんディーゼル車。
ハイブリッドの青池は、エンジンとモーターを両方積む独特な方式の最新車両なので、音は違う。これはたいていの人間が聞き分けられるだろう。
しかし、青池以外の快速リゾートしらかみも普通列車も、どちらも「キハ40系」気動車なので、搭載されているエンジンは同じ。普通だろうと(青池以外の)快速だろうと、エンジン音自体は同じはずで、普通列車に反応せず・くまげら編成に反応している事実と矛盾する。だから、エンジン自体の音を聞き分けているのではない。

残るは、快速と普通列車の速度差により発生する音(エンジン音以外)の違いか。
キンタくんの家の近くに普通列車のみが停車する駅があるのなら、そこを通る普通列車は速度が落ちているので、レールのつなぎ目で発するジョイント音は快速よりゆっくりになるし、車輪の回転する音も違うと考えられる。
映像を見る限りでは、家の前を通過する普通列車と快速列車で、著しく速度差があるようには見えなかったが、それしか考えられない。
キンタくんは、微妙な速度差を音から識別し、反応しているということだろうか。犬の能力ってすごい。
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