広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

年の瀬の道

2012-12-31 19:32:03 | 秋田の季節・風景
クリスマス後の雪と寒さはその後緩み、29日は一時は青空になり、30日には最高気温が5度台まで上がって雨となった。
そのため、幹線道路の雪はすっかり消えた。しかし、細い道や一部の歩道はぐしゃぐしゃになって歩きにくい所も。今日31日は、寒さが戻って雪がちらつく大晦日。積雪量はまだ18センチを観測している。一部の細い道は除雪作業が進んで通りやすくなったが、行われていない道や一部の歩道などは、テカテカになって通るのが怖い。
まずは、そんな最近の光景。
28日の竿燈大通り。車道の雪はなくなり、歩道との間には大きな雪山ができた

普通自動車は雪の壁に隠れてしまう
歓楽街・川反(かわばた)では、早々に排雪(雪をトラックに積んでよそへ捨てる)作業が行われた。
車も人もよく通るので、誘導員が2人付いている
住宅地を先にやったほうが良かったような気がするのだが…
手前の幹線道路は雪がないが、奥の小路は路面が見えない(楢山地区)

大晦日の広小路の歩道。部分的なテカテカが怖い



さて、先日(この記事の中ほど)少し紹介した、県道である竿燈大通り北側一部区間(日本銀行秋田支店前交差点~きららアーバンパレス前の丁字路)の歩道の融雪装置の工事。
数年前に工事したはずなのに、またブロックを剥がして工事して、元に戻しつつある。これに伴い、歩道の迂回路や作業スペースとして、1車線が封鎖されている。
(同じ場所で同じ工事をすることについても疑問だが、ライフラインの工事が絡んでいるようにも見えるので、そのことはとりあえず置いておきます)
工事が行われる今は冬。秋田の冬は積雪と強風があって工事は大変だし、雪道を歩きやすくするための工事によって雪道が歩きにくく、さらに車の通行を滞らせるとは、なんともおかしな話。

年末の今は、どうなっているかというと、
まだ工事中だけど、作業は正月休み?
日頃から、工事の進捗状況によっては、直接工事していない部分は可能な限り歩道を開放して、車線を閉鎖しない場合があった。この年末年始は、工事中の全区間に渡って、その措置が取られていた。いちおうは、融通が効く対応か。
ゴムマットなどが敷かれているが、とりあえずは歩ける
工事区間の一角には、作業員のための仮設トイレが設置されている。場合によっては、横を通ると臭いがする。(こんな街中なんだから、近くのビルやコンビニにお願いして、トイレを貸してもらえばいいのに。こういうのだって「官民協働」とかいうんじゃないの?)
しかも、上の2つの写真に写っている通り、違う仮設トイレが1つずつある。

工事看板を見て納得。
 
秋田銀行大町支店前付近を境に、東西で施工業者が違うのだ。よく見れば、置かれている柵のキャラクターも、それぞれ象とタヌキで違う。

仮設トイレについても、それぞれが、自分の担当区間内に置いているわけだ。
工事看板自体も、業者によってでっかいの(通常サイズ)と縦長ので異なる。内容は「歩道(の)融雪工事を行っています」で、「の」の有無が違う。
発注した県の担当は「班」まで同じ。どちらも「地方道路交付金(雪寒)」を受けていて、その番号は最後の2ケタが10番違い。

工期は、日銀側が1月31日までの9時~16時30分、山王側はテープで年月日が隠され、時間は8時~17時。西側のほうがやや切迫しているようだ(たしかにブロックがまだ剥がれた状態で遅れている)。


今日はそこそこ強風で、工事現場のブルーシートやゴムマットの一部が、めくれたり散らばったりしていた。年明けまでこのままだったら、上に雪が積もったりして、危ない。
相変わらず余計なおせっかいながら、いちおう伝えておいたほうがいいだろうと、工事看板に記載のある県庁の担当部署へ電話をかけてみた。道路関係の部署なのだから、県道でトラブルが発生した場合に備えて、365日24時間体制で職員が詰めていると思ったから。
ところが、出ない。

トラブル対処は別の課なのだろう。県庁はダイヤルインだから、その職員は気づかないのか。
困ったと思っていると、タイミング良く、ヘルメット・作業着の人が1人現れて、散らばったものを整理している。
定期的なのか今年最後の仕事としてなのかは分からないが、施工業者の人が、自分の担当現場に異常がないか、見回って、おかしな箇所は元に戻しているのだろう。ほんとうにご苦労なことです。



以下、何年か前の正月にも書いた気がします。そして今年最後の記事が、前向きじゃない話題になってしまい、恐縮です。

雪の時期に雪のための装置の工事を行い、それによって通行に困る県民・道路利用者がいる。請け負った仕事とはいえ、雪の中での作業を強いられ、年末年始も見回りをする人がいる。
秋田県知事や秋田県議会議員、秋田県庁職員のみなさんは、こうした現状をご存知だろうか。県の管轄する場所で、県が事業を行うことによって生じる、道路利用者や工事業者の気持ちに、思いを馳せることはできないものだろうか。
何も怠慢だとか無駄遣いと言っているのではない。同じことをやるにしても、もう少し広い視点での気遣いがほしい(ストレートに言えば、何とかして冬に工事をしなくて済むようにしてほしい)ということだけなのだけど。
どうしても県庁や県議会議事堂と県民の間の差、壁、距離のようなものを感じずにはいられない。

特に知事や議員たちには、吹雪や路面がテカテカの日に、秋田駅から県庁まで(あるいは自分の地盤の町の市街地を)自分の足で歩いてみてほしいものだ。そうすることで見えてくるものがたくさんあるはず。
なんだったら、私がご案内しますよ。
【1月1日追記】そういえば、前知事は山登りをする人で、そのトレーニングを兼ねてか、徒歩で県庁へ登庁することがあった。秘書課職員と思われるお供を2名ほど引き連れて、中心市街地を歩いているのをよく見かけた。だからといって、町をよく見ていたかどうかは分かりませんが…
【1月1日もう1つ追記】秋田市道である南大通りを歩いた。しっかり作動している歩道の融雪装置、そして滑り止めの溝があるブロック「TOYOユニバーサルペイブ」が敷かれた路面。とても歩きやすくて、県道(というか上記竿燈大通りや広小路の一部)の管理の下手さを実感せざるを得なかった。知事や議員には、こういう所を歩いて実感してほしい。
※もちろん、県道でもしっかりしているところや、秋田市道でもいまいちの所もあります。


今年もご覧いただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

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2 コメント

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Unknown (トリトン)
2013-01-02 19:15:40
久々にコメントします(長くなりますが)。

歩道融雪や冬期工事については、建設関連に従事している私でも気になることは多くありますので、こういった問題提起は、非常にありがたいことです。

歩道融雪については、秋田市と秋田県では融雪方式が全く違いますので、気象条件によっては歩道の雪解けが違いますよね(お分かりかと思いますが)。

秋田市は電熱融雪で、秋田県では自然エネルギーを活用した地下水循環型や地中熱利用型を採用しておりますが(橋などでは電熱融雪やボイラー融雪、広小路では沈下対策で電熱融雪です)、圧倒的に電熱融雪のほうが能力が高いです。ただ、電気代もかかりますがね・・・・。

しかし、自然エネルギーを活用といっても、それだけでは融雪能力が足りないそうです(屋内への活用は十分足ります)。ようは、電力で補助してるんですね。表向きにはランニングコストはかからないと言っていますけど、裏では結構電力料金が嵩んでいるようで・・・。除雪費のお金はいくら使ったとか公表されますが、歩道や車道融雪のコストなんて表に出ませんよね。おまけに自然エネルギー関連の融雪は、初期投資が電熱融雪の倍以上ですから、トータル的にはどうなのかと疑問があります。しかも、良い技術提案をしても、県の方針だからと言って見向きもしません。

冬期工事に関しては、おっしゃるとおりだと思います。こういった歩行者や車両への影響が大きい箇所の工事は、冬期は避けるべきでしょう。凍った路面で、警備員に止まれといわれても止まれませんし。
また、工事用車両優先で交通規制しているのもどうかと思います。この時期はただでさえ渋滞するのに、それを助長してどうするんだと思います。

ほとんど愚痴になってしまいましたが、結果的には役所の改善力がないと、どうしようもないということで(笑)。

というわけで、今年もどうかよろしくお願いします
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今年もよろしく (taic02)
2013-01-02 23:36:27
たしかに県道のほうが雪がなかなか消えない気がしていました。装置が古いからだと思ってましたが、そんな理由だったのですね。
電気を使うにしても、例えば風力発電で電力を賄うとかすれば、電気代を減らせそうにも思えます。

県道は同じ場所でしょっちゅう融雪工事をして、融雪があるはずなに雪が残っていて=すぐ壊れる(?)ような気がしています。
素人目にもなんかおかしいとは思っていましたが…

日本海側の冬の厳しさは、太平洋側や南国の人には分かってもらえなくても仕方ないでしょう。
でも、地元の人、地元の役所の人なら、当然理解しているはず。それなのに、真冬に工事をさせ、通行人を困らせているのは、おかしなことです。
役所では現状維持できて大過なければいいのでしょうけどね…

こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
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