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さらば送風機

2014-12-14 22:37:08 | 秋田の季節・風景
秋田駅からほど近い千秋公園の山の北側を貫く、秋田市道「秋田環状2号線」の千秋トンネル。(1979【2016年11月16日訂正】1978年開通、長さ189メートル)
※秋田駅や千秋公園外堀の地下を通る自動車専用道「秋田中央道路」とは別物です。

今年度、千秋トンネル周辺では、いくつかの工事が行われ、いくつかの変化が生じ、さらに生じようとしている。
直接関係ない交わる県道側の拡張や地下道撤去も行われ、それと相まって、車両・歩行者とも規制を受ける期間や時間帯もあるので注意。

先週末の千秋トンネル内
以前と違っていることにお気づきでしょうか?

(再掲)以前のトンネル内(上と同じ場所ではありませんが、似たような位置)

記事のタイトルで分かってしまいますが、天井の壁際に設置されていた、「送風機(ジェットファン)」が撤去された。
千秋トンネルは1978年12月4日14時から供用された。ジェットファンはその時から設置されているようなので、36年と1週間の活躍だったことになる。

送風機は「鉄製で直径80センチ、長さ3.4メートル、重さ535キロ」で、両側の歩道上の、両出入口から40メートル地点に1台ずつ、計4台設置されていた。
内部の空気の状態によって作動し、作動時は「ゴォー」&「ぶーん」という音が鈍く響き、位置によっては顔に風を感じた(はず)。
在りし日の送風機
子どもの頃から千秋トンネルを時折歩いている者としては、天井に巨大なエンジンのようなものがぶら下がっていることに興味を持ったものの、その大きさや動いている時のさまには恐怖さえ感じた。
オレンジ色のナトリウムに照らされたジェットファンは、千秋トンネルを象徴するアイテムの1つだった。


秋田市建設部道路維持課のホームページでの告知によれば、今回の「送風設備撤去工事」は、12月10日・水曜日から12日・金曜日の21時から翌朝5時にかけて実施され、歩道を含むトンネル内で片側交互通行の規制が敷かれた。
12日の昼にはすべて完了していたようなので、多くとも2晩で終わったことになる。※12日昼にも工事は行われていたが、それは下記の別工事。

撤去した理由を推測すれば、吊り天井のトンネルが吊り天井構造でなくても良くなった(以前の記事参照)のと同じく、車の排気ガスがきれいになって、この程度のトンネルならば排気を送風で排出しなくても問題なくなったことが大きいだろう。それに加えて、送風機のメンテナンスの手間と費用を省略する意図もあるだろう。

ただ、撤去直前でも、まれに送風機が動いていることもあるにはあった。ということは、その時は内部の空気があまりきれいではなかったのだろう。
余裕を持たせて念のための作動であり問題がないレベルだったのだとは思うけれど、送風できないこれからは多少は“空気が悪く”なってしまうのだろうか。ここは通学路になっているし、(自分を含めて)歩行者・自転車の通行も少なくないから、ちょっと気になる。

送風機跡
送風機が撤去された跡には、取付金具が残っていた。
天井や壁の色が変わって跡が分かるようなことはない。送風機が器具を介して吊り下げて取り付けられ、直接接していなかったためだろうか。
送風機の陰になっていた所にも、ナトリウムランプが1つあり、撤去によってそれが姿を現した。
手前から2つ目の消灯したランプの所に送風機があった
縁の下の力持ちならぬ、天井の力持ち的役割のわりには、存在感があった送風機。今となっては、取付金具だけが、千秋トンネルに送風機があったことを物語っている。


上記の通り、他の工事も随時行われている。
先月頃からトンネルの手形側出入口付近(外)の歩道の再舗装が行われている。
片側ずつの施工で、工事中の側の歩道はトンネル内から工事区間にかけて随時、完全通行止め。横断歩道の位置関係の都合上、だいぶ手前に誘導員が配置され、歩行者を反対側へ案内している。
工事が終わった箇所は、落ち葉がなくなってきれいにはなったけれど、大きな変化はなし。

「照明灯改修工事」※少し前の撮影
「照明灯」というのは、トンネルの外(手形側?)の街路灯のようだ。施工業者は送風機撤去と同じ。
トンネルの照明をLED化すると聞いていたので、内部のナトリウムランプを更新するのかと思っていたが、今のところ手付かず。
外だけだったのか、これから中(工期は3月までだし)もやるのか。
柱や壁のチョークの印もそのままだけど、そのままってわけにも行かないだろうから、今後、さらに変化が出てくるのかもしれません。

【19日追記】この後、19日の時点では、北側(保戸野から手形方向の車線)のナトリウムランプがすべて撤去され、仮の照明が設置されている。やはり、内部の照明も更新するようだ。→この記事にて

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