今日、JRグループ旅客各社から、来年3月末をもってオレンジカードの発売を終了することが発表された。4月以降も使用は可能。
「オレンジカード」は、JRの自動券売機などで使える、磁気式のプリペイドカード。通称「オレカ」(だったけど、今は通じないかな)。
「テレホンカード」発売開始の2年後、1985年(一部地域)から発売されていて、国鉄分割民営化後は各社が引き継いで発売し、共通で使用できる。
かつては、発売額以上の金額分使える(プレミアム)5000円と1万円のカードもあった(それぞれ300円と700円上乗せ)が、偽造カード対策として、廃止された。
昭和末~平成初期頃は、テレカと同様、アイドルの写真などがデザインされたカードが出て、コレクションアイテムになっていたと記憶している。
首都圏などでは、景品や贈答品として使われていたとも聞く。特急列車などで、車掌が車内を巡回してカードを売っていたこともあった。最近は、「エコポイント」の引き換え商品リストにも名を連ねていた。
今の秋田駅舎開業当時には、近距離自動券売機の隣に、埋め込み式のオレンジカードの販売機(カード自体を売る自販機)があったが、いつの間にか撤去された。
新潟駅と仙台駅では、Suicaのカードの販売機で、オレンジカードも売っていた(数年前にはあった)が、今はどうなっているか。
現在はSuicaなどICカード乗車券が普及し、発行数や利用者は減っている。
JR東日本では、今年春から、首都圏の駅でオレンジカードの発売をやめていた。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」や予約サイト「えきねっと」でたまったポイントでもらえる景品のラインナップからも外された。
一方で、首都圏以外では発売が継続されていたし、首都圏を含めた主要各駅の自動券売機で使うことはできる。
JR東日本秋田支社では、比較的多くの駅で発売されている。JR直営の駅(関連会社委託駅は除く)で、対面式のみどりの窓口がある駅なら、羽後本荘以外のほとんどで扱っているはず。
とはいえ、数年前に秋田駅で購入しようとしたら、驚くことに在庫が1枚もなかったということがあった。今年10月の弘前駅では、3種類あるというPOPが出ていたが、2種類は「売り切れ」(残る1種類の在庫はたくさんあった)。
買う方も売る方も、あんまり興味がなさそうな状況だから、販売終了はある意味当然か。
考えてみれば、現在IC乗車券が未導入のエリアは、近距離の移動に鉄道を使うことが少ない地域であるのだから、オレンジカードの需要は少ないだろう。
いつかは廃止されるとは思っていたが、意外に早いと感じた。
個人的には、オレンジカードは重宝しているので、発売終了は惜しい。
ここ15年間ほどで使ったオレンジカード。我ながらかなりの枚数です…
【5日追記】上の写真の右側に、同じデザイン(紫色のジョイフルトレイン「華」)のカードが何枚もあるが、これはビューカードのポイントでもらったもの。
まず、財布にオレンジカードを1枚入れておけば、スムーズにきっぷを購入できる。Suicaが導入されていない区間において、定期券や回数券を購入するほどではなく、たまに近距離を利用するのなら、かさばらなくていい。
また、ビューカードでオレンジカードを購入(現在はビューカード以外のクレジットカードでは購入不可)すれば、きっぷを購入した時と同じ1.5%分のポイントが付くのが、ちょっとうれしい。
多くのクレジットカード同様、ビューカードのポイントは1か月間の利用額1000円刻みで付与されるので、ビューカードで直接きっぷを買った場合は、端数が出て損してしまう(還元率1.5%未満になる)ことが多いが、オレンジカードは1000円刻みなので無駄なくポイントがもらえる。
ちなみに、秋田市内の駅では、秋田、土崎、追分、羽後牛島、新屋の各駅の近距離券売機でオレンジカードを使用でき、自由席特急券(こまちは特定特急券)や回数券の購入にも使える(一時期できないこともあった)。【5日追記】乗車券以外(特急券など)をオレカで購入できるかは、各社・各支社・各駅ごとに異なり、購入できない場合もあります。
ただし、同時に使えるカードは2枚なので、高額なきっぷは現金の追加が必要。四ツ小屋と上飯島駅の食券券売機みたいな券売機では、使用できない。
来春以降、手持ちのオレンジカードを使い切った後、秋田などでJRに乗る時は、現金かクレジットカードできっぷを買うしかないのだろうか。
来春までにICカード利用可能エリアを広げる(きっぷを買わずに、カードで直接乗車できる)というのは、無理だろう。せめて、現在オレンジカードが使える自動券売機に、ICカードできっぷを購入できる機能を追加してほしい。(ビューカードからSuicaにチャージすれば、ポイント還元率1.5%なので)
最後に、使用済みオレンジカードコレクションから。カード裏面を見れば、発行年が分かるのですが、面倒なので見てません。
10年ちょっと前のもの
右下のリニューアル編成の「はつかり」は、盛岡支社発行だろうか。縦使いなのが珍しい。
他は秋田支社発行。この頃はラインナップが豊富で、右上のような津軽地区バージョンや、秋田の夏祭りシリーズなどもあった。左下は「こまち」6両化(1998年)を「バージョンアップ」と称している。
遠方のカード
左上は仙台支社発行で、「E2'」系の試験走行の模様(導入当初は、東北新幹線向けのE2系を「E2'(ダッシュ)」と呼んでいた)だという。試験走行だから1995~1997年頃のはずだが、そんな昔に買った覚えはない。売れ残りか。
右上は長野支社のE257系あずさ。右下はJR北海道のスーパー白鳥。札幌近郊の駅で買ったはず。
左下はJR東海のワイドビューふじかわ。静岡支社管内の駅で何度か買ったが、特にPOPもなく、どの図柄にするか聞かれることもなく、いつもこのカードを渡されたものだ。
【2019年2月8日追記】忘れていたけど「オレカメイト」というのがあった。1997年からJR東日本の一部の駅に設置されていたもので、当時ブームの「プリクラ」のオレカ版、つまりその場で写真を撮影してオリジナルカードを作れるという装置。1000円払って500円分のカードだったことなど、あまり広まらずに終わった。
このオレカメイトが最初に設置されたのが、秋田駅ともう1駅(松本駅?)だった。ちょうど秋田新幹線開業で駅舎が新しくなった時かな? 駅ビル1階にあったような??
秋田のほかには、松本駅、東京駅八重洲地下、上野駅中央コンコースにはあったようだ。カード券面全部がオリジナル写真でなく、列車の写真メインの中に、ワイプのように顔写真が入るような感じだったのかもしれない。
「オレンジカード」は、JRの自動券売機などで使える、磁気式のプリペイドカード。通称「オレカ」(だったけど、今は通じないかな)。
「テレホンカード」発売開始の2年後、1985年(一部地域)から発売されていて、国鉄分割民営化後は各社が引き継いで発売し、共通で使用できる。
かつては、発売額以上の金額分使える(プレミアム)5000円と1万円のカードもあった(それぞれ300円と700円上乗せ)が、偽造カード対策として、廃止された。
昭和末~平成初期頃は、テレカと同様、アイドルの写真などがデザインされたカードが出て、コレクションアイテムになっていたと記憶している。
首都圏などでは、景品や贈答品として使われていたとも聞く。特急列車などで、車掌が車内を巡回してカードを売っていたこともあった。最近は、「エコポイント」の引き換え商品リストにも名を連ねていた。
今の秋田駅舎開業当時には、近距離自動券売機の隣に、埋め込み式のオレンジカードの販売機(カード自体を売る自販機)があったが、いつの間にか撤去された。
新潟駅と仙台駅では、Suicaのカードの販売機で、オレンジカードも売っていた(数年前にはあった)が、今はどうなっているか。
現在はSuicaなどICカード乗車券が普及し、発行数や利用者は減っている。
JR東日本では、今年春から、首都圏の駅でオレンジカードの発売をやめていた。JR東日本のクレジットカード「ビューカード」や予約サイト「えきねっと」でたまったポイントでもらえる景品のラインナップからも外された。
一方で、首都圏以外では発売が継続されていたし、首都圏を含めた主要各駅の自動券売機で使うことはできる。
JR東日本秋田支社では、比較的多くの駅で発売されている。JR直営の駅(関連会社委託駅は除く)で、対面式のみどりの窓口がある駅なら、羽後本荘以外のほとんどで扱っているはず。
とはいえ、数年前に秋田駅で購入しようとしたら、驚くことに在庫が1枚もなかったということがあった。今年10月の弘前駅では、3種類あるというPOPが出ていたが、2種類は「売り切れ」(残る1種類の在庫はたくさんあった)。
買う方も売る方も、あんまり興味がなさそうな状況だから、販売終了はある意味当然か。
考えてみれば、現在IC乗車券が未導入のエリアは、近距離の移動に鉄道を使うことが少ない地域であるのだから、オレンジカードの需要は少ないだろう。
いつかは廃止されるとは思っていたが、意外に早いと感じた。
個人的には、オレンジカードは重宝しているので、発売終了は惜しい。
ここ15年間ほどで使ったオレンジカード。我ながらかなりの枚数です…
【5日追記】上の写真の右側に、同じデザイン(紫色のジョイフルトレイン「華」)のカードが何枚もあるが、これはビューカードのポイントでもらったもの。
まず、財布にオレンジカードを1枚入れておけば、スムーズにきっぷを購入できる。Suicaが導入されていない区間において、定期券や回数券を購入するほどではなく、たまに近距離を利用するのなら、かさばらなくていい。
また、ビューカードでオレンジカードを購入(現在はビューカード以外のクレジットカードでは購入不可)すれば、きっぷを購入した時と同じ1.5%分のポイントが付くのが、ちょっとうれしい。
多くのクレジットカード同様、ビューカードのポイントは1か月間の利用額1000円刻みで付与されるので、ビューカードで直接きっぷを買った場合は、端数が出て損してしまう(還元率1.5%未満になる)ことが多いが、オレンジカードは1000円刻みなので無駄なくポイントがもらえる。
ちなみに、秋田市内の駅では、秋田、土崎、追分、羽後牛島、新屋の各駅の近距離券売機でオレンジカードを使用でき、自由席特急券(こまちは特定特急券)や回数券の購入にも使える(一時期できないこともあった)。【5日追記】乗車券以外(特急券など)をオレカで購入できるかは、各社・各支社・各駅ごとに異なり、購入できない場合もあります。
ただし、同時に使えるカードは2枚なので、高額なきっぷは現金の追加が必要。四ツ小屋と上飯島駅の食券券売機みたいな券売機では、使用できない。
来春以降、手持ちのオレンジカードを使い切った後、秋田などでJRに乗る時は、現金かクレジットカードできっぷを買うしかないのだろうか。
来春までにICカード利用可能エリアを広げる(きっぷを買わずに、カードで直接乗車できる)というのは、無理だろう。せめて、現在オレンジカードが使える自動券売機に、ICカードできっぷを購入できる機能を追加してほしい。(ビューカードからSuicaにチャージすれば、ポイント還元率1.5%なので)
最後に、使用済みオレンジカードコレクションから。カード裏面を見れば、発行年が分かるのですが、面倒なので見てません。
10年ちょっと前のもの
右下のリニューアル編成の「はつかり」は、盛岡支社発行だろうか。縦使いなのが珍しい。
他は秋田支社発行。この頃はラインナップが豊富で、右上のような津軽地区バージョンや、秋田の夏祭りシリーズなどもあった。左下は「こまち」6両化(1998年)を「バージョンアップ」と称している。
遠方のカード
左上は仙台支社発行で、「E2'」系の試験走行の模様(導入当初は、東北新幹線向けのE2系を「E2'(ダッシュ)」と呼んでいた)だという。試験走行だから1995~1997年頃のはずだが、そんな昔に買った覚えはない。売れ残りか。
右上は長野支社のE257系あずさ。右下はJR北海道のスーパー白鳥。札幌近郊の駅で買ったはず。
左下はJR東海のワイドビューふじかわ。静岡支社管内の駅で何度か買ったが、特にPOPもなく、どの図柄にするか聞かれることもなく、いつもこのカードを渡されたものだ。
【2019年2月8日追記】忘れていたけど「オレカメイト」というのがあった。1997年からJR東日本の一部の駅に設置されていたもので、当時ブームの「プリクラ」のオレカ版、つまりその場で写真を撮影してオリジナルカードを作れるという装置。1000円払って500円分のカードだったことなど、あまり広まらずに終わった。
このオレカメイトが最初に設置されたのが、秋田駅ともう1駅(松本駅?)だった。ちょうど秋田新幹線開業で駅舎が新しくなった時かな? 駅ビル1階にあったような??
秋田のほかには、松本駅、東京駅八重洲地下、上野駅中央コンコースにはあったようだ。カード券面全部がオリジナル写真でなく、列車の写真メインの中に、ワイプのように顔写真が入るような感じだったのかもしれない。