秋田駅中央改札口と駅東西を結ぶ自由通路・ぽぽろーどの、西口側、秋田駅前交番の上。
右方向が中央改札口
北側階段の下り口横の、出っ張ったスペースの付け根に、新設された物体が。
縦長の液晶ディスプレイ、最近の言いかたでデジタルサイネージが2台。
「秋田駅西口バス出発案内」
バスの”発車標”である。
「画面に触らないでください。タッチパネルではありません。」と表示しているのがおもしろいが、触りたくなる気持ちも、触らせたくない気持ちも、よく分かる。
右下は動画広告。下記、議会資料のイメージ図では、乗り場の配置図がここに出ているが、今回短時間見た限りでは、表示されなかった。
「設置テスト中です4月から実証事業として稼働します。」とも表示されているが、現時点でも正しいデータを表示できているようだ。
設置されることは事前に知っていた。2月7日発行「あきた市議会だよりNo.197」で、「バスロケーションオープンデータ化事業」として、ここにこれを設置する予算(90万1千円)が可決されたと掲載されていた。
いつ設置されるかと、現地をたまに見ていたのだが、議会だよりに掲載されていた予想図を見間違えて、違う場所を探してしまっており、気が付いたら稼働していた。
秋田市「令和6年11月定例会予算決算委員会資料(都市整備部)(https://www.city.akita.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/044/652/yosannkessanniinnkaisiryou20241212.pdf)」の「秋田駅西口バス出発案内デジタルサイネージの実証事業について(バス出発案内デジタルサイネージの設置)」によれば、
ディスプレイの脚に、ナンバープレート寄付金活用事業助成金で設置した旨の紙が貼ってあった。
バス発車標といえば、西口バス乗り場(バスターミナル)の中に、2023年2月頃に小さい液晶ディスプレイが1枚設置され、西口発の全便を、乗り場に関わらず時刻順に一覧表示しており、現在も変わらず稼働している(中央交通が自腹で独断で設置したのか??)。以下、「下の発車標」と表記。
下の発車標との違いも含めて、表示内容を見てみる。※上記の通り、まだテスト段階だし、今後3年間で変えていく可能性もありそう。


2番から13番の乗り場ごとに、直近2本の時刻と行き先などを表示している。
秋田空港リムジンバスだけが発車する1番は対象外だが、右下にその旨と、時刻表へリンクするQRコードを表示。
表示されるのは、秋田中央交通の一般路線バスのほか、下の発車標では表示しない、羽後交通急行本荘・秋田線や秋田市中心市街地循環バス・ぐるるも表示できる。高速バス能代線も表示できるかも?【4月17日追記・中央交通担当便で「高速能代」と表示され、「まもなく」表示も対応。秋北バス便は未確認。】
下の発車標は、系統番号を表示しないという不親切な仕様だったが、こちらは【】でくくって表示。
以上、下の発車標と比べて、改善というか当然の変更があった。
その他。
8番のりばの添川線に赤文字で「まもなく」と出ている。
議会資料のイメージ図では「2分遅れ」表示もある。「バスロケーションオープンデータ化事業」というだけに、バスの運行情報と連動して、表示できるようだ。中央交通一般路線は、西口始発のみになったが、前の運用の遅れを引きずる時はあるので、その分の遅れが表示されるようだ。
さらにイメージ図ではぐるるに「定刻」表示もあるので、違うバスロケを使っているぐるるにも対応するのだろう。さすがに羽後交通には非対応かな。
下の発車標では、「経由地」と「行き先」の表記基準がめちゃくちゃで、分かりづらかったり誤解させたりしそうなものが散見された。
こちらでは、だいぶ改善されたと感じた。車両正面の行き先表示に準じている傾向がある。ただ、その車両の行き先表示自体が、一貫性がない部分もあり、例の「牛島東五丁目」、それに「新国道」「大学病院」などが、路線・系統によって小さい文字だったり大きい文字だったりまちまちなのが、誤認させかねない。
新屋西線の経由地に「市立病院(西口)」がなかったり、泉ハイタウン線の本来の行き先である「泉駅前広場」が表示されなかったり、明らかな要改善点も。
【4月11日追記】「ぐるる」が上段の小さい文字と、下段の大きい文字の両方に重複して表示されるのも、変と言えば変(後述の通り、4月には変更)。
10番のりばのぐるるに「買物広場で乗換」と出ている。これは、西口からほぼ1周して、買物広場で車両交換する便であること、つまり秋田駅まで戻って来る時は乗り換えが必要なことを言っているようだが、表示する必要はないだろう。かえって悩ませる。
その下「本荘営業所行き」と大雑把な表示が、羽後交通急行バス。系統番号がないのは当然だが、「羽後交通」と表示してあげたらいいのに。
【25日追記・画像追加】ぐるるで、乗り換え便なしで買物広場で運行打ち切りとなる便は「買物広場止まり」と表示。急行本荘・秋田線の秋田方面行きのうち、1便だけある、県立体育館前まで行かず、秋田駅止まりの便は、本来表示の必要がないはずだが、「17:17 秋田駅行き」と表示されてしまう。

【4月11日追記・4月に一部表示変更】4月に入ってから、県立体育館行きの便は、上に小さく「羽後交通」、下に「県立体育館前(「行き」は非表示)」と表示された。他に「ぐるる」の上段の重複表示もなくなっていて、ある程度の表示変更が行われた可能性があるが、経由地「新国道」の表示位置の不統一など変わっていないものもある。
【4月17日追記】泉ハイタウン線は「通町経由 泉駅前広場」に変更されていた。「泉ハイタウン」は表示されない。新屋西線の経由地欄に、市立病院西口は非表示のまま。(以上追記)
右下に交通系ICが使えることを表示しているのが親切だが、字が小さい。
そして、のりばの数字だけ示されても、位置関係が分からない人もいる。イメージ図のように、案内図を表示したほうがいい。【4月11日には、広告の合間に案内図が表示された。】
あとは切り替えて英語表示があってもいいかもしれない。
そして、そもそもの話だが、「西口ののりばごとに2本表示」だけでは情報が足りないこともあると思う。3本目以降がその人の乗るべきバスかもしれないし、県庁や大学病院など複数の乗り場から出る方面もあるし、西口ではなく東口から出るバスもある。下の発車標のような全体の一覧表示もあればいいかもしれないし、紙でいいから路線図もあるべきだ。
今後の改善に期待。

最後に設置場所。
どこに設置するか悩ましいところだが、ベターな場所だと思う。中央改札口を出て、バスに乗ろうとする人の多くが取る動線だろうし、目に入りやすい。
【25日画像追加】

ただ、この場所では、2025年3月31日から4月5日に問題が発生してしまいそう。
この出っ張りは、選挙の期日前投票所が設置される場所でもあるので。通例なら、最初の受付のテーブルが置かれる辺りだ。
2022年に工事で使えなかった時は、向かい側の通路上に投票所が設けられたことはあったけれど、どうするでしょう。
【29日追記・期日前投票所設置中の対応】
3月29日時点で、投票所の準備ができ上がって、出っ張り部分は従来通り封鎖されていた。受付の位置も変わらず。
発車標は、なんと、そっくり撤去されていた!
周りを見回しても見当たらず、移設ではなさそうで、一時撤去ということだろう。
今後も、選挙のたびに撤去し、発車標が使えない状態が繰り返されるのならば、なんだかなあ…
【4月11日追記・選挙終了後】
投票日翌日の7日には、期日前投票所はすっかり撤去されていたが、発車標は復帰せず。
その後、11日までには復帰・再稼働していた。画面左上の赤文字は「実証事業中」に。右下では広告の合間に乗り場案内図も表示された。上に追記したように、一部の表示内容の変更も行われたようだ。

北側階段の下り口横の、出っ張ったスペースの付け根に、新設された物体が。
縦長の液晶ディスプレイ、最近の言いかたでデジタルサイネージが2台。

バスの”発車標”である。
「画面に触らないでください。タッチパネルではありません。」と表示しているのがおもしろいが、触りたくなる気持ちも、触らせたくない気持ちも、よく分かる。
右下は動画広告。下記、議会資料のイメージ図では、乗り場の配置図がここに出ているが、今回短時間見た限りでは、表示されなかった。
「設置テスト中です4月から実証事業として稼働します。」とも表示されているが、現時点でも正しいデータを表示できているようだ。
設置されることは事前に知っていた。2月7日発行「あきた市議会だよりNo.197」で、「バスロケーションオープンデータ化事業」として、ここにこれを設置する予算(90万1千円)が可決されたと掲載されていた。
いつ設置されるかと、現地をたまに見ていたのだが、議会だよりに掲載されていた予想図を見間違えて、違う場所を探してしまっており、気が付いたら稼働していた。
秋田市「令和6年11月定例会予算決算委員会資料(都市整備部)(https://www.city.akita.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/044/652/yosannkessanniinnkaisiryou20241212.pdf)」の「秋田駅西口バス出発案内デジタルサイネージの実証事業について(バス出発案内デジタルサイネージの設置)」によれば、
秋田駅西口(ぽぽろーど内)において、市民または観光客等来街者に対し、乗り場別の出発時刻等運行状況を提供するデジタルサイネージを実証事業として設置し、バスの利便性向上を図るものである。
本事業は、第3次秋田市公共交通政策ビジョンに位置づけた「ICTを活用した運行状況の提供」の実現を図るものであるほか、本年4月に締結した秋田中央交通株式会社との連携協定に基づく利便性向上策として実施するものである。
実証事業は概ね3年間を想定しており、運行情報の表示のあり方等について検証を行うこととしている。
公益財団法人日本デザインナンバー財団の助成金を活用するものである。
当該助成金は、秋田版図柄(秋田犬)入りナンバープレートを取り付ける際の寄付金(カラー版1枚につき1,000円以上)を活用したものであり、初期費用の全額が助成対象となっている。
だそう。全額助成が出るということは、最終的には税金の負担は実質なしってこと?※秋田犬ナンバーの関連記事。本事業は、第3次秋田市公共交通政策ビジョンに位置づけた「ICTを活用した運行状況の提供」の実現を図るものであるほか、本年4月に締結した秋田中央交通株式会社との連携協定に基づく利便性向上策として実施するものである。
実証事業は概ね3年間を想定しており、運行情報の表示のあり方等について検証を行うこととしている。
公益財団法人日本デザインナンバー財団の助成金を活用するものである。
当該助成金は、秋田版図柄(秋田犬)入りナンバープレートを取り付ける際の寄付金(カラー版1枚につき1,000円以上)を活用したものであり、初期費用の全額が助成対象となっている。
ディスプレイの脚に、ナンバープレート寄付金活用事業助成金で設置した旨の紙が貼ってあった。
バス発車標といえば、西口バス乗り場(バスターミナル)の中に、2023年2月頃に小さい液晶ディスプレイが1枚設置され、西口発の全便を、乗り場に関わらず時刻順に一覧表示しており、現在も変わらず稼働している(中央交通が自腹で独断で設置したのか??)。以下、「下の発車標」と表記。
下の発車標との違いも含めて、表示内容を見てみる。※上記の通り、まだテスト段階だし、今後3年間で変えていく可能性もありそう。


2番から13番の乗り場ごとに、直近2本の時刻と行き先などを表示している。
秋田空港リムジンバスだけが発車する1番は対象外だが、右下にその旨と、時刻表へリンクするQRコードを表示。
表示されるのは、秋田中央交通の一般路線バスのほか、下の発車標では表示しない、羽後交通急行本荘・秋田線や秋田市中心市街地循環バス・ぐるるも表示できる。高速バス能代線も表示できる
下の発車標は、系統番号を表示しないという不親切な仕様だったが、こちらは【】でくくって表示。
以上、下の発車標と比べて、改善というか当然の変更があった。
その他。
8番のりばの添川線に赤文字で「まもなく」と出ている。
議会資料のイメージ図では「2分遅れ」表示もある。「バスロケーションオープンデータ化事業」というだけに、バスの運行情報と連動して、表示できるようだ。中央交通一般路線は、西口始発のみになったが、前の運用の遅れを引きずる時はあるので、その分の遅れが表示されるようだ。
さらにイメージ図ではぐるるに「定刻」表示もあるので、違うバスロケを使っているぐるるにも対応するのだろう。さすがに羽後交通には非対応かな。
下の発車標では、「経由地」と「行き先」の表記基準がめちゃくちゃで、分かりづらかったり誤解させたりしそうなものが散見された。
こちらでは、だいぶ改善されたと感じた。車両正面の行き先表示に準じている傾向がある。ただ、その車両の行き先表示自体が、一貫性がない部分もあり、例の「牛島東五丁目」、それに「新国道」「大学病院」などが、路線・系統によって小さい文字だったり大きい文字だったりまちまちなのが、誤認させかねない。
新屋西線の経由地に「市立病院(西口)」がなかったり、泉ハイタウン線の本来の行き先である「泉駅前広場」が表示されなかったり、明らかな要改善点も。
【4月11日追記】「ぐるる」が上段の小さい文字と、下段の大きい文字の両方に重複して表示されるのも、変と言えば変(後述の通り、4月には変更)。
10番のりばのぐるるに「買物広場で乗換」と出ている。これは、西口からほぼ1周して、買物広場で車両交換する便であること、つまり秋田駅まで戻って来る時は乗り換えが必要なことを言っているようだが、表示する必要はないだろう。かえって悩ませる。
その下「本荘営業所行き」と大雑把な表示が、羽後交通急行バス。系統番号がないのは当然だが、「羽後交通」と表示してあげたらいいのに。
【25日追記・画像追加】ぐるるで、乗り換え便なしで買物広場で運行打ち切りとなる便は「買物広場止まり」と表示。急行本荘・秋田線の秋田方面行きのうち、1便だけある、県立体育館前まで行かず、秋田駅止まりの便は、本来表示の必要がないはずだが、「17:17 秋田駅行き」と表示されてしまう。

【4月11日追記・4月に一部表示変更】4月に入ってから、県立体育館行きの便は、上に小さく「羽後交通」、下に「県立体育館前(「行き」は非表示)」と表示された。他に「ぐるる」の上段の重複表示もなくなっていて、ある程度の表示変更が行われた可能性があるが、経由地「新国道」の表示位置の不統一など変わっていないものもある。
【4月17日追記】泉ハイタウン線は「通町経由 泉駅前広場」に変更されていた。「泉ハイタウン」は表示されない。新屋西線の経由地欄に、市立病院西口は非表示のまま。(以上追記)
右下に交通系ICが使えることを表示しているのが親切だが、字が小さい。
そして、のりばの数字だけ示されても、位置関係が分からない人もいる。イメージ図のように、案内図を表示したほうがいい。【4月11日には、広告の合間に案内図が表示された。】
あとは切り替えて英語表示があってもいいかもしれない。
そして、そもそもの話だが、「西口ののりばごとに2本表示」だけでは情報が足りないこともあると思う。3本目以降がその人の乗るべきバスかもしれないし、県庁や大学病院など複数の乗り場から出る方面もあるし、西口ではなく東口から出るバスもある。下の発車標のような全体の一覧表示もあればいいかもしれないし、紙でいいから路線図もあるべきだ。
今後の改善に期待。

最後に設置場所。
どこに設置するか悩ましいところだが、ベターな場所だと思う。中央改札口を出て、バスに乗ろうとする人の多くが取る動線だろうし、目に入りやすい。


ただ、この場所では、2025年3月31日から4月5日に問題が発生してしまいそう。
この出っ張りは、選挙の期日前投票所が設置される場所でもあるので。通例なら、最初の受付のテーブルが置かれる辺りだ。
2022年に工事で使えなかった時は、向かい側の通路上に投票所が設けられたことはあったけれど、どうするでしょう。
【29日追記・期日前投票所設置中の対応】
3月29日時点で、投票所の準備ができ上がって、出っ張り部分は従来通り封鎖されていた。受付の位置も変わらず。
発車標は、なんと、そっくり撤去されていた!
周りを見回しても見当たらず、移設ではなさそうで、一時撤去ということだろう。
今後も、選挙のたびに撤去し、発車標が使えない状態が繰り返されるのならば、なんだかなあ…
【4月11日追記・選挙終了後】
投票日翌日の7日には、期日前投票所はすっかり撤去されていたが、発車標は復帰せず。
その後、11日までには復帰・再稼働していた。画面左上の赤文字は「実証事業中」に。右下では広告の合間に乗り場案内図も表示された。上に追記したように、一部の表示内容の変更も行われたようだ。
さすがに、バス発車標を隠して、投票スペースにする訳にはいかないですからね。
ぽぽろーどだと、秋田市役所内のやり取りで調整ができますが、民間施設だとそうもいかず、場所代や光熱費などの問題も生じます。
これまでと同じ場所で、配置や動線を変更して実施するのが現実的かと思います。少々ごちゃごちゃしそうですが。
結果は…
なんと装置一式を撤去してしまっていました。