昨年、青森市で見た珍しい信号機2種類のうち、カプセル状のフードを取り付けたものが、秋田市内にも設置されていた!
場所は、雄物川右岸の堤防上の道路。
秋田大橋から下流に向かい、国交省茨島出張所、新屋水門(秋田運河)を越えて、雄物新橋の手前・船場町への旧道が分岐する変則的な形の交差点。
下流方向を見る。左は堆雪場の雪山
以前(昨年5月)はこうだった
昨年の春時点では、正面の信号機だけが新しいLED式に更新され、右手前は電球式だった。
現在はこうなっている
アームが1本から2本タイプに変わっている(秋田県警はアームの仕様がコロコロ変わる)、右手前の信号機がそれ。
(歩行者用信号機の一部は電球式から薄型LED式に更新されている)
※以下、撮影条件のため写りが悪いです。それから間違って画像サイズを少し大きくしてしまいました。面倒なのでそのままアップします…
カプセルは青森にあったのと同一のものと思われる。信号機本体も日本信号製の粒の大きいLEDで同仕様。
同じ交差点内でカプセルが付いた信号機は1台だけ。
正面でなく右手前の補助的な信号機であること、海に近い川沿いで風が強い場所であることを勘案すれば、青森など他県同様、着雪防止のための試験的な設置だと思われる。
僕はこの交差点をたまに通るのだが、いつもこの信号機を見ない方向で通過する。
実は、この信号機の裏側の信号機が更新されていることには、昨年の秋頃に気づいていた。おそらく、その時に、両面一緒に更新されたのだろう。
ということは、この冬を越したわけで、成果はいかがだったでしょうか。
ところで、カプセルの裏側(というか本来はこっちが表か)の信号機もまた、少し変わっている。
空と同化して分かりにくいですが
上の写真左側の信号機のことだが、とても分厚く見える。
カプセルのほうとはメーカーが違い、信号電材製。裏面に凹凸がなくツルツルのデザイン。
表から見ると、ゴツイ
これは、信号機本体は通常の厚さ(薄さ)なのだが、フードがゴッツイのだ。
この記事でも紹介しているが、フードに細かい板が何枚も入っていて、それによって信号機の点灯色が見える角度を狭めることができるもので、「視角制限灯器」と呼ばれる。
交わる道どうしの角度がきつかったり(フードに板を縦方向に入れる)、踏切の先や交差点が連続している場合(板は横方向)、誤認や見切り運転を防ぐために設置される。
視角制限灯器自体は、けっこう昔からあり、秋田市では1980年に設置されたと思われる明田地下道付近のものが古い。
青灯だけが視角制限
板が6枚くらいしか入っていないので、角度によっては見えてしまう。
現在もこのタイプが製造されているらしく、県によっては新設されているが、秋田県では見かけなくなった。(明田地下道付近でも一部は下記の新タイプに更新されている)
秋田県警では、堤防の交差点のような板が細かいタイプを好んで導入しているが、このタイプは基本的には信号電材しか製造していないようだ。特許の関係だろうか。
板は17枚かな?
いかめしく見えて、平らな部分に雪が積もってしまう恐れはあるが、かなり厳密に見える位置(角度)を調整して制限できるようだ。
この交差点は、堤防上の道と、雄物新橋から上がってくる道がほぼ並行して交わる部分があるため、視角制限灯器が活躍している。
歩行者用信号機は2002年製だが、車両用も同時期製造かもしれない。
堤防の下・雄物新橋側から
上の写真では、青を示している2台が新橋からの道用。左端と奥の計2台が堤防の上の道用だが、視角制限されているので色が見えない。(奥の裏側が、カプセルが付いた信号機)
堤防の上の道から
赤の左2台が、さっきは見えなかった信号機。
右端が堤防下からの道用のもので、青なのがかすかに見えるが、実際には車両はもっと左側の視点なので、ほとんど見えないか、見えても間違えない程度だろう。
で、話を今回カプセルが付いた信号機に戻します。
現在は標準的な視角制限の装置が付いているが、以前ここにあった信号機は、1台だけ違っていた。
これなのですが
フードの形状がやや異なり、フードの前に透明な板がついていたのだ。
横から見ると分かるでしょうか
これもおそらく、着雪防止だろう。板の間に雪が入りこめば、やっかいだから。
しかし、他の信号機には普及しなかったし、上記の通り、現在は通常のタイプに更新されたから、実用化しなかったのだろうか。
実は上の写真では、透明な部分に黄砂などが付着して汚れていて、若干見づらくなっていた。
珍しい信号機が1つ消え(透明板付き視角制限)、その裏に別の珍しい信号機(カプセル状フード)が登場したことになる。
青森で見た、薄っぺらい板状の信号機は、秋田には登場しないのだろうか? →その後登場しました
※コメントでお知らせいただいたように、カプセル状フードの信号機が、秋田市内の別の交差点にも複数設置された。次の記事で。
※2013年になると、カプセルに視角制限の機能を持たせたものが登場した。この記事後半
場所は、雄物川右岸の堤防上の道路。
秋田大橋から下流に向かい、国交省茨島出張所、新屋水門(秋田運河)を越えて、雄物新橋の手前・船場町への旧道が分岐する変則的な形の交差点。
下流方向を見る。左は堆雪場の雪山
以前(昨年5月)はこうだった
昨年の春時点では、正面の信号機だけが新しいLED式に更新され、右手前は電球式だった。
現在はこうなっている
アームが1本から2本タイプに変わっている(秋田県警はアームの仕様がコロコロ変わる)、右手前の信号機がそれ。
(歩行者用信号機の一部は電球式から薄型LED式に更新されている)
※以下、撮影条件のため写りが悪いです。それから間違って画像サイズを少し大きくしてしまいました。面倒なのでそのままアップします…
カプセルは青森にあったのと同一のものと思われる。信号機本体も日本信号製の粒の大きいLEDで同仕様。
同じ交差点内でカプセルが付いた信号機は1台だけ。
正面でなく右手前の補助的な信号機であること、海に近い川沿いで風が強い場所であることを勘案すれば、青森など他県同様、着雪防止のための試験的な設置だと思われる。
僕はこの交差点をたまに通るのだが、いつもこの信号機を見ない方向で通過する。
実は、この信号機の裏側の信号機が更新されていることには、昨年の秋頃に気づいていた。おそらく、その時に、両面一緒に更新されたのだろう。
ということは、この冬を越したわけで、成果はいかがだったでしょうか。
ところで、カプセルの裏側(というか本来はこっちが表か)の信号機もまた、少し変わっている。
空と同化して分かりにくいですが
上の写真左側の信号機のことだが、とても分厚く見える。
カプセルのほうとはメーカーが違い、信号電材製。裏面に凹凸がなくツルツルのデザイン。
表から見ると、ゴツイ
これは、信号機本体は通常の厚さ(薄さ)なのだが、フードがゴッツイのだ。
この記事でも紹介しているが、フードに細かい板が何枚も入っていて、それによって信号機の点灯色が見える角度を狭めることができるもので、「視角制限灯器」と呼ばれる。
交わる道どうしの角度がきつかったり(フードに板を縦方向に入れる)、踏切の先や交差点が連続している場合(板は横方向)、誤認や見切り運転を防ぐために設置される。
視角制限灯器自体は、けっこう昔からあり、秋田市では1980年に設置されたと思われる明田地下道付近のものが古い。
青灯だけが視角制限
板が6枚くらいしか入っていないので、角度によっては見えてしまう。
現在もこのタイプが製造されているらしく、県によっては新設されているが、秋田県では見かけなくなった。(明田地下道付近でも一部は下記の新タイプに更新されている)
秋田県警では、堤防の交差点のような板が細かいタイプを好んで導入しているが、このタイプは基本的には信号電材しか製造していないようだ。特許の関係だろうか。
板は17枚かな?
いかめしく見えて、平らな部分に雪が積もってしまう恐れはあるが、かなり厳密に見える位置(角度)を調整して制限できるようだ。
この交差点は、堤防上の道と、雄物新橋から上がってくる道がほぼ並行して交わる部分があるため、視角制限灯器が活躍している。
歩行者用信号機は2002年製だが、車両用も同時期製造かもしれない。
堤防の下・雄物新橋側から
上の写真では、青を示している2台が新橋からの道用。左端と奥の計2台が堤防の上の道用だが、視角制限されているので色が見えない。(奥の裏側が、カプセルが付いた信号機)
堤防の上の道から
赤の左2台が、さっきは見えなかった信号機。
右端が堤防下からの道用のもので、青なのがかすかに見えるが、実際には車両はもっと左側の視点なので、ほとんど見えないか、見えても間違えない程度だろう。
で、話を今回カプセルが付いた信号機に戻します。
現在は標準的な視角制限の装置が付いているが、以前ここにあった信号機は、1台だけ違っていた。
これなのですが
フードの形状がやや異なり、フードの前に透明な板がついていたのだ。
横から見ると分かるでしょうか
これもおそらく、着雪防止だろう。板の間に雪が入りこめば、やっかいだから。
しかし、他の信号機には普及しなかったし、上記の通り、現在は通常のタイプに更新されたから、実用化しなかったのだろうか。
実は上の写真では、透明な部分に黄砂などが付着して汚れていて、若干見づらくなっていた。
珍しい信号機が1つ消え(透明板付き視角制限)、その裏に別の珍しい信号機(カプセル状フード)が登場したことになる。
青森で見た、薄っぺらい板状の信号機は、秋田には登場しないのだろうか? →その後登場しました
※コメントでお知らせいただいたように、カプセル状フードの信号機が、秋田市内の別の交差点にも複数設置された。次の記事で。
※2013年になると、カプセルに視角制限の機能を持たせたものが登場した。この記事後半
このカプセル灯器は、昨年の10月頃だったでしょうか・・・。その頃には既に設置されていました。このカプセル灯器は日本信号だけではなく、京三製作所の灯器にも取り付けることが可能になっています。実際雪がつきにくいようです。東北地方でも増えてきていますが、どちらかというと北陸(石川・福井‥)で増えてきているようです。
ルーバーフードの方ですが、秋田県はLED灯器に移行してから殆どが信号電材になりました。しかし、横手市には日本信号薄型のものがあります。しかし通常の粒だとルーバーの縦線と重なって、非常に見難くなってしまいます。ちなみに透明の板を取り付けた灯器は、R7の南浜交差点にも設置されており、こちらは現在でも残っています。
フードがないせいでしょうか。
一瞬「あれ?」と違和感を覚えました。
ところで、今日八橋の草生津川沿いのあの新しい道で
そのカプセル型の信号を見たと思いました。
もし既に気づいていらしたら申し訳ないですけど。
面影橋側から向かってローソン田五郎店を越えて
現在車両通行止めとなっている交差点だったと思います。
http://blog.goo.ne.jp/taic02/e/b6e60558452d0a6b8014d79dcaa29d10
の上から数えて5枚目の画像、黄色いカバーがかかっている信号機だと思います。
下にちょっと見づらいですが写真貼っときますね。
http://josup.xrea.jp/src/up13365.jpg
なんと!! 他の場所にも既に登場していたのですね!! 画像の下の方に青だけルーバーフードの灯器が見えますが・・・。こちらは信号電材製に見えます。
たまねぎ庇(カプセルフード)の灯器は背面の形状などから日信製だと思います。面拡散粒ですね。ところで稼動しているということは、既に開通しているのでしょうか。
はじめまして。情報ありがとうございます。
カプセルは湿った雪対策でしょうか。LEDは電球と違って発熱しないためでしょうが、いろいろ考えますね。
箱が角張ったルーバーの方も、カーブのある通常フードよりも積雪しやすい(落ちにくい)ので、何らかの対策が必要なようにも思います。
LEDの視角制限では、LEDの粒と板が重なって干渉しないよう、点灯する面が特殊な構造になってるんでしたっけ。
それにしても、カプセルもルーバーもメーカーが違っても共通で取り付けられそうな気もしますが、ある程度組み合わせが固定されているというのが、おもしろいものです。
>名無しの秋田市民さん
見落としそうですが、気づくととってもヘンな形ですよね。
八橋の道は、前回アップした後は行っていませんので、知りませんでした。前回も雨降りで面倒で遠くから見ただけでしたし…
たしか1つ新国道寄りの隣に既存の4方向まとめてぶら下がっている信号機がある交差点ですよね。
後で見に行きます。ありがとうございました。
私も先日金沢に行った際にカプセルタイプの信号機を見つけました。
LED灯は雪を溶かしにくいですから、やはり着雪対策のためテスト採用しているのでしょう。
ちなみに、“のっぺらぼう”の(笑)フラットタイプ灯器は金沢市内のあちこちで見られるようになっており、石川県警はこのモデルを本格的に採用したようです。
岡山県内でも岡山駅の近くで県内初のフラット灯器が設置されました。
しかも、その信号交差点、灯器更新とともに全国で初めてとなる特殊な信号制御が採用され始めたのですが……、それは山陽新聞の過去記事でご覧くださいませ(笑)。
真っ平らなのを好む県も多いようですね。
秋田では未設置だと思いますし、そもそも小糸製(今はコイトになったんでしたっけ?)が秋田市内では最近はほとんど新設されていないようです。
秋田市内でカプセルタイプが新設されたとの情報をいただき、さっき見てきました。(後で別記事でアップします)
なんと、1方向の裏表計4台がカプセルで設置されており、驚きました。ひょっとしたら試験ではなく本格的なものかもしれません。
岡山のは車両がいないと、歩行者用を優先的に青にするわけですか。
秋田でも、歩車分離式などで無駄に長い信号待ちをさせられる場所がありますが、秋田県警は信号サイクルと短くする対応で済ませているようです。
面影橋交差点から1つ東に行った交差点にあります。ここは庇に雪が積りにくいようにしたタイプになっています。更にマイナーチェンジした二代目だったりします。
秋田県は県北(大館・能代)が京三製作所・中央(秋田など)が日信と電材で県南(大曲・横手)がコイト電工というふうになっています。以前は秋田市に松下通信工業も設置されていました。秋田県は複数のメーカーがあるため、非常に沢山の種類が設置されています。
県南方面にもしかしたら超薄型がでているかもしれません。
すごいマイナーなことでスミマセン。
昔は秋田市内でも小糸製がそれなりに設置されていた感じですが、メンテナンスの効率などからすれば、エリアごとにメーカーを統一したほうがいいのかもしれません。
ところで、青森県の地方紙「デーリー東北」のサイトに、ちょうど今日、カプセルフードのこと(と思われる)が出ていました。(後で18日の記事に追記します)
青森県では、まだ本格採用ではないようです。
日本信号は増えてきていますが、他の3社に比べ少ない印象が受けます。
詳しくは北海道信号機へ