広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪の新屋

2012-12-24 21:13:20 | 秋田の季節・風景
以前の続報を中心に、秋田市南西部の新屋(あらや)地区の話題。まずは雪景色を。
新屋表町の旧道・県道65号【25日訂正】この撮影地点は市道でした

日吉神社前。木々に粉雪が付着している
●秋田銀行旧店舗跡
この記事の通り、秋田銀行では今年3月に、新屋西線のバス通り・旧街道である県道65号線沿いの新屋元町にあった「新屋支店」と、JR新屋駅そばの新屋駅前郵便局・秋田市西部市民サービスセンターの並びの新屋扇町にあった「新屋駅前支店」を統合・移転した。
新店舗名は「新屋支店」だが、場所としては旧新屋駅前支店の近く、西部市民サービスセンターと新屋交番(旧秋田市新屋支所跡)の間。

その後、いずれも空き屋となった旧2店舗は、看板類が撤去されたり消されたりしただけで、そのまま残っていたが、最近は見ていなかった。解体されたという話も聞こえてきたが…

・旧・新屋支店跡
まず、旧・新屋支店。
酒屋さんの奥に見えるのは…

まだそのまま残っていた

・旧・新屋支店前バス停
ちょっと話が逸れて、移転に伴い、「秋田銀行新屋支店前」から「新屋郵便局前」に改称したバス停。上り側のポールは、まさに旧支店の真ん前にある。

上りバス停のポールは、市営バス時代の1980年代初めに設置されたものがそのまま使われていた。
当初は「(西部)公民館前」という名称でバス接近表示(バスロケ)付き→1990年代のバスロケシステム更新時に更新対象外となり、そのまま単なる電照式に格下げ→さらにそのまま民間移管→公民館廃止に伴い「秋田銀行新屋支店前」に改称→新屋支店移転
と変遷してきたことになる。

それが、今年5月には、電照式はそのまま「支店前」で存在し、そばに新しく「郵便局前」と表示のあるダルマ型のポールが置かれていた。
再掲・リンク先末尾)
その後、今年8月5日には、電照式の表示板だけが外され、枠(骨組み)だけという、中途半端な姿になっていた。
8月撮影
今回も、そのままだった。
新たにポールが置かれ、旧来のポールがちょっとだけ解体されたということは、建物自体の解体が近いと踏んでいたのだが、まだ解体されていなかったのが意外。

※2014年4月下旬現在、旧新屋支店の建物、バス停とも、上記のまま変化なし。2016年12月中旬時点でも、建物は変わらず、バス停はよく見ていないけど、おそらく変わらず。
※その後いつの間にか旧新屋支店の建物は解体され、建物が建ち、2018年9月にクリニックがオープンした。バス停の枠だけのものは撤去され、位置は1軒隣(栗田神社前・秋田駅寄り)の下りバス停の真向かいに移動し、従来と同じダルマ型ポールが移設された。

・新屋駅前支店跡
話を戻して、次は新屋駅前支店。
(再掲)閉店直後の駅前支店跡
5月25日には、建物があったことを確認している。旧・新屋支店より新しそうな建物だし…
なんと!
新屋駅前郵便局の向かって右隣にあった新屋駅前支店の建物が、跡形もなくなっていた!
解体されたのはこっちだったのか。

更地にはロープが張られ、不動産というか建設業者の「管理地」と問い合わせ先の看板が立っていた。
逆側から。緑のが郵便局、その後ろの黒いのが西部市民SC
新屋駅側から、郵便局の側面が丸見えになった。

新屋駅前支店跡のほうも、問い合わせ先が出ていたからには、まだ買い手はついていないのだろう。もちろん新屋支店も。
秋田銀行については、以上。
【2013年12月5日追記】翌年12月5日付秋田建設工業新聞サイトによれば、新屋駅前支店跡地の使い方が決まったようだ。株式会社こすもす秋田による「(仮称)こすもす新屋ホール」、つまり葬祭ホールが建設されるとのこと。鉄骨造2階建てで来年2月着工、5月オープン予定。敷地は約700平方メートル。
※2014年4月下旬現在、葬祭ホールと思しき建築工事が始まっているものの、やっと基礎が終わった程度で、5月オープンは間に合わなさそう。


●西部公民館跡
上でもちょっと出た、旧・新屋支店の並びにあった「秋田市西部公民館」。
(再掲)在りし日の西部公民館
2009年に、新屋支所と機能を統合した「秋田市西部市民サービスセンター」が新屋駅前に発足したため、公民館は閉鎖・解体されて更地となっていた。
ここは、
「P」!
いつの間にか、「秋田西部地区駐車場」という看板が立っていた。10月下旬には、たしかなかった。
それにしても、やけに壮大というか大雑把な命名ですな。管理者の連絡先は、秋田市中央部の保戸野地区。
でも、柵が置かれていて、まだ駐車場としては使われていなさそう。

この場所は、
日新小学校校舎(1879(明治12)年から1925(大正14)年まで)→新屋町役場~秋田市新屋支所(1968年8月まで)→西部公民館→更地
と変遷しているらしく、100年以上に渡って、地元自治体(旧新屋町→秋田市)の関連施設があったことになるが、民間の手に渡ったことになる。


●美大開学に向けて
ワケの分からない不認可騒動があった、秋田公立美術工芸短期大学(美短)の4年制・秋田公立美術大学化。先日、推薦入試が終わり、合格者も決まった。
アングルを工夫すれば、美短の建物も見えるのですが、雪が強くて妥協
県道56号線(新屋線のバス通りである秋田大橋の通り、最近までの国道7号線、「新国道」の延長とも言えるか)、秋田西中学校前の「新屋歩道橋」には、認可決定直後から、地元による横断幕が設置されている。
反対面にも同じものが出ている

以下、建設工事の内容は、3月15日の秋田建設工業新聞(http://www.akks.co.jp/blog/2012/03/315-d0e1.html)を参考にしています。また、降雪と日暮れのため、写真が暗いです。
以前触れた通り、現行制度では、文科省への大学設置認可申請と同時並行で開学後の施設を建設しなければ間に合わない(このことを知らなかった文部科学大臣や与党幹部がいたのには呆れる)。したがって、大学設置前から校舎増築に着工していたのは、秋田市の勇み足・フライングではないことを繰り返して記載します。
美短学内
上の写真、右側は旧国立米倉庫を転用した美短の実習棟など(一部は市立新屋図書館も使用)。左が、美短開学時に建設された建物で、教員の研究室がある研究棟。
既存の研究棟をグラウンド方向に延長する形で、増員される教員分の研究室12室を増築していた。
まだシートがかかっているが、鉄筋コンクリート造で既存部分とほぼ同じ構造・デザインのようだ。


場所が変わって、敷地東側の大駐車場・附属高等学院正面側。
※余談ですが、美短附属高等学院は「高校(高等学校)」ではない。中卒で入学できる「専修学校高等課程」で、卒業時に大学受験資格が与えられる。たまに「美短附属高校」と間違って伝えるマスコミがあるのは、困ったものだ。

従来、こちら側には、短大本体の施設はなかったはずだが、スペース的にここしかなかったのか、そう大きくない、同じ外観の建物が2棟、外観上はほぼでき上がっていた。入口は道路側にはなさそうで、裏の短大体育館方面から出入りするのだろうか。
同じデザインの2つの建物
附属高等学院の建物とは、間に学院の自転車置き場を挟み、建物のラインは揃っている。学院も建築中のものも、壁の色はグレー系統ではあるが、特に統一性のあるデザインというわけではない。
建築中の建物は鉄骨造だそうで、そっけないというか安っぽい感じ。同じ鉄骨造でも、秋田銀行の新しい新屋支店のほうがよくできている(見映えがする)ような気がしなくもない。

2つの建物は、どちらも2階建てっぽいが、高さが違う。
秋田建設工業新聞によれば、1階建ての「彫刻実習棟」と2階建ての「サークル棟」らしい。
彫刻実習棟のほうは、クレーンを設置したりするため、天井を高くしているそう。だから、どちらも2階建てのように見えるようだ。どっちがどっちか分からないけど。

ほかに、実習棟(旧米倉庫)の一部「創作工房棟」で内部の改修を行なっている。
工事看板
美短開学当初の新築建物と同じく、今回の増築分の設計も、いずれも松田平田設計が担当したことになっている。工事費は全部で5億円強。にしては、(現状の外見は)ちょっと安っぽいような…

※続きはこちら


以上、新屋の近況でした。
新屋から秋田駅行きバスで帰ることに。
多めの(大雪というほどではない)積雪により、秋田市内の道路は終日渋滞気味。路線バスも若干~相当遅れて運行されている傾向。
だから、どうせ遅れるだろうと思って、のんびりバス停に向かっていると、定刻で通過していって乗り損ねた!

新屋線のうち毎時1本程度(=新屋線全体では減便されたので、約半数)は、大森山公園(大森山動物園)まで乗り入れる。しかし、大森山動物園の休園期間中は、新屋案内所止まり(案内所-動物園で運休)となる。
したがって、新屋案内所での待機時間に余裕(30分ほど)があることになるため、秋田駅から大きく遅れて新屋に到着したとしても、折り返し発車時までに遅れを取り戻せるのでした。
コメント (9)
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