「投入堂」に行きませんか。
山の神と尊敬するMっ君からのお誘いに二つ返事で乗っかったのはよいのだが。はてどんな処やろとをネットで検索してみると・・・。
検索候補文字として、
「投入堂 死亡事故」「投入堂 死者」
などと出てくるではないか。
そう。投入堂とは日本一危険なとこにある国宝だったのだ。
それ故に参拝受付所では入山への厳しいチェックがあった。
ちゃんとした靴を履いていないとわらじに履き替えさせられる。
ランナーだからその点は大丈夫!
と余裕で構えていたらば、その日山スカの出で立ちだった私がやられた。
「スカートでの入山は出来ません!
着替えてくるか脱ぐかどちらですっ!」との厳しい駄目出し。
スカート剥奪。
哀れスパッツ姿で入山するtacocoの惨事。とほほ。
参拝料600円を支払うとこんな襷を渡される。
「ランナーに襷、与えたら本気だすぞ・・・」
ぶつぶつ言いながら入山。
そこからアドベンチャーな場面が次々と展開して行く。
木の根やら岩場、クサリ場をよじ登り、足場を探しつつ歩を進める事1時間。
眼前に現れた風景が前出の写真。
峻険な岩場に屹立するお堂。厳然とした優美さに絶句。
行者が法力によって岩窟に投げ入れたかのように見える事から
「投入堂」と呼ばれたという。
今から1300年も前の建築術でいかにしてこれを成したのか!
恐るべし先人の叡智。
六根清浄を唱えながら神と仏が宿る山を参拝し三朝温泉で湯浴みした。
邪心が洗われてちっとはええ人間になっただろか。
山あいに不似合いなお洒落なカフェで美味しい料理と出会うなど、コスパ最高の日帰り旅だった。
独り占めするには忍びない。また仲間を誘って再訪しなければ。
トレイル、登山系でなくて、クライミングですか(+_+)
登りの距離は少な過ぎてご不満間違いなしですが雰囲気をお楽しみいただければと思います。
それでも登った甲斐はある所です。是非一度ご賞味くださいませ。