浪速路の熱狂

ほぼ毎年出場している大阪ハーフマラソンだが、あまりに高額なエントリーフィーに恐れをなして、今年は応援隊としての参加。
昨年は霙交じりの強風で過酷な天候だったが、打って変わって今年は抜群の気候コンディションだ。
やはり出れば良かったかと若干後悔する。
そんな好条件もあって応援する仲間たちは皆、良い記録を叩きだしていった。
　　　「高いエントリー代金払ってんのに、あんたらそんなに速く走ったら損やで！
　　　　　　　分単価にしたらいくらやと思ってるんっ！」
と、悪態を付くも、・・・・・・・。
みんな、かっこええわ～！男前やで。綺麗やでわ、素敵やわっ！
颯爽と快走する仲間たちに感動しきり。

でも、もっともっと、最高に。
　　　　　　　　素晴らしく輝いていたのは、彼女たち。

　　　　　　　　

栄えある夢舞台大阪国際女子マラソンに今年は我がチームからｋりん、ｓちゃんの二名が出場した。
プレッシャーをものともせぜずに二人とも見事自己ベストを更新して駆け抜けた浪速路。

　　　　　　
スタンドで一観客としてその雄姿に身震いするほど感激していたのだが・・・・。
ゴール後もタオルで顔を覆って号泣するｋりんの事の姿に目が釘付けになってしまった。

選手出口から退出してきた彼女達と合流。
「姉さん、今までで一番苦しいレースやった～。」と未だに涙目のｋりんがそこにいた。
もらい泣きしそうになるのをぐっとこらえる。
こんなにキラキラした神々しい涙を初めて見た。
そのシーンを思い出すと今でも涙が溢れそうになる。
ランに巡り合えて本当に良かった。こんなに素敵なラン女子と出会えたんだもんっ！

大阪国際女子マラソンを制したのは天満屋の重友さんだった。
４大会連続オリンピックに選手を送り出している天満屋。
その強さの連鎖の源は、オリンピックという夢舞台に立つ先輩を身近で見る事にあるという。
この日、夢舞台に立ったクラブの先輩二人の雄姿を間近で見た伸び盛り若手女子達。
憧憬と尊敬のまなざしの中に炎が宿ったのを私は見逃さなかったよ！
来年は夢舞台で走る仲間がまた増えるかも。
活力をいっぱい仕入れる為にここへやって来るのがますます楽しみだ。