虎っ娘ランナーのランニング日誌

マラニックバッグにタイガースメガホンをさして国道2号線を西へひた走るランナーを見かけたら・・・、それは私です。

空の走者たち

2015年03月13日 | ランニング

また良き本に出会った。

     

ウルトラマンと松尾芭蕉と智恵子抄と円谷幸吉が交錯するお話。
そして物語は東日本大震災を経て2020年東京オリンピックへと紡がれていく。

元放送作家の視点は鋭い。ランナー目線で読んだから更に面白かった。
その観点から、心に残った円谷幸吉の台詞がある。

「レース中苦しくなった時に乗り切るいい方法がある。それは「離見の見」(世阿弥の言葉)という考えだ。苦しくなったら一度自分の意識を身体から離して空から自分を眺めてみるんだ。不思議な事にふっと楽になる。自分を離れて自分を見るという事だよ。そうしたら自分のフォームのどこが乱れているかも見えてくるんだ。苦しくなったらやってごらん。」

次のレースで試してみよっと。