田布施座

演劇でつながる、役者で伝える。

選択

2020-07-31 14:33:03 | 日記

昨夕方事務所倉庫の南面外にスズメバチが巣を作っていたのに気が付いた。

長い梅雨時に作業したんだろうか!?長い竹で突いてみた10匹くらい居た幼虫も見える。

さて今朝の連続ドラマ「エール」朝の家事も終わるころ此の時間になるのでチラッとジッと観ることが多くなっています(^_^;)。

今日のを観てて作曲をやめてしまった主人公の内面が描かれていましたが、フッと自分の20代の頃のことを思い出しました。

文化・芸術・芸能で身を立てて成功する人とそうでない人、大きく二つに分かれますが其の二つの周りには様々なケースがあります。

足りない分をアルバイトで補う、生業を他に持ってやっていく人、私の場合後者でやっている訳ですが、これで本当に良かったって思っています。

こんなやり方でも認めてくれる人が居る応援してくれる人が居る、そんな人たちの期待に応えられるように精進していく。

今朝のテレビを観ながら・・・人生ってドラマだなって・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遺された時間

2020-07-29 10:20:15 | 日記

時間を有効に使い悔いのない毎日を送る。

時には無駄も、やることが多すぎと振り返るときもあるけど。

人生は一本の道、選んだ道の結果について不満はない。

と言うより満足している。

表現して伝える世界の素晴らしさに魅了されつつ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とにかく繰り返し読みます

2020-07-25 15:31:09 | 日記

解説書くのにざっと半月掛かりました!読みながら間違えないように。

なんとか全体像が伝わったかなと思っています。

これからは自分の内部に刻み付けるように読んでいきます、少なくとも半年は只ひたすら読む、そこから発見と構想が生まれてくるまで只管。

「真景累ケ淵」のテーマが現代に繋がるように・・・

霊の世界と現実の世界のつながりが伝えられるように・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最終章

2020-07-24 09:54:41 | 日記

さて宗観は敵の行方が知れたので還俗して花車を頼み敵討ちになります。

方丈道恩和尚と宗観(惣吉)原文のコピーです。上演では手を入れて書き直しますがいいところなので載せました。

宗「私はお願いがありますが、旦那さまには永々(なが/\)御厄介に相成りましたが、私は羽生村へ帰り度(と)うございます」
 道「ウン、どうも貴様は剃髪(ていはつ)する時も厭がったが、出家になる因縁が無いと見える、何故羽生村へ帰り度(た)いか、帰った処が親も兄弟もないし、別に知るものもない哀れな身の上じゃないか、よし帰った処が農夫(ひゃくしょう)になるだけの事、実(じつ)何(ど)うしても出家は遂(と)げられんか」
 宗「はい私は兄と姉の敵が討ちとうございます」
 道「これ、此間(こないだ)もちらりと其の事も聞いたから、音助にも宜(よ)う宗觀にいうてくれと言附けて置いたが、敵討という心は悪い心じゃ、其の念を断(き)らんければいかん、執念して飽くまでも向(むこう)を怨むには及ばん、貴様の親父を殺した新吉夫婦と母親(おふくろ)を殺したお熊比丘尼は永らく出家を遂げて改心したが、人を殺した悪事の報いは自滅するから討つがものは無い、己(おのれ)と死ぬものじゃから其の念を断つ処が出家の修行で、飽く迄も怨む執念を断(き)らんければいかん、それに貴様は幾歳(いくつ)じゃ、十二や十三の小坊主が、敵手(あいて)は剣術遣じゃないか、みす/\返り討になるは知れてある、出家を遂げれば其の返り討になる因縁を免(のが)れて、亡なられた両親やまた兄嫂(あによめ)の菩提を吊うが死なれた人の為じゃ、え」
 宗「ハイ毎度方丈様(さん)から御意見を伺っておりまするが、此の頃は毎晩/\兄(あに)さんや姉(あね)さんの夢ばかり見ております、昨夜(ゆうべ)も兄さんと姉さんが私の枕元へ来まして、新吉が敵の隠家(かくれが)を教えて知っているに、お前が斯(こ)う遣ってべん/″\と寺にいてはならん、兄さん姉さんも草葉の蔭で成仏する事が出来ないから敵を討って浮ばして呉れろと、あり/\と枕元へ来て申しました、実に夢とは思われません、してみると兄様(あにさん)や姉様(あねさん)も迷っていると思いますから、敵を討って罪作りを致しますようでございますけれども、どうか両人(ふたり)の怨みを晴して遣り度(と)うございます」
 道「それがいかん、それは貴様の念が断(き)れんからじゃ、平常(ふだん)敵を討ち度(た)い、兄さんは怨んではせんか、姉さんも怨んではせんか、と思う念が重なるに依って夢に見るのじゃ、それを仏書に睡眠と説いて有る、睡は現(うつゝ)眠はねむる汝(てまい)は睡(ねむ)ってばかり居るから夢に見るのじゃ、敵討の事ばかり思うているから、迷いの眠りじゃ、それを避ける処が仏の説かれた予(かね)ていう教えじゃ、元は何も有りはせんものじゃ、真言の阿字を考えたら宜(よ)かろう、此の寺に居て其の位な事を知らん筈は無いから諦めえ」
 宗「ハイ、何(ど)うしても諦められません、永らく御厄介に成りまして誠に相済みません、敵討を致した上は出家に成りませんでも屹度(きっと)御恩報じを致しますから、どうかお遣んなすって下さいまし、強(た)って遣って下さいませんければお寺を逃出し黙って羽生村へ帰ります」
 道「いや/\そんならば無理に止めやせん、皆因縁じゃからそれも宜かろう、やるが宜かろうが、確(しっ)かりした助太刀を頼むが宜い、先方(さき)は立派な剣術遣い、殊(こと)に同類も有ろうから」
 宗「はい親父の時に奉公をしたもので、今江戸で花車という強いお相撲さんが有りますから。其の人を頼みます積りで」
 道「若(も)し其の花車が死んでいたら何(ど)うする、人間は老少不定(ろうしょうふじょう)じゃから、昨日(きのう)死にましたといわれたら何うする、人間の命は果敢(はか)ないものじゃが、あゝ仕方がない、往(い)くなら往けじゃが、首尾好く本懐を遂げて念が断(き)れたらまた会いに来てくれ」
 と実子のような心持で親切に申しまする。
 宗「これがお別れとなるかも知れません、誠にお言葉を背きまして相済みません」

惣吉は羽生村へ帰り、長年父惣右衛門に奉公した多助爺と共に花車関を頼みに江戸へ参り、三人は五助街道藤ケ谷の明神山で花車が安田一角を取り押さえ惣吉が敵を討ちとり多助が助太刀し本懐を遂げ、惣吉は十六歳の時名主役となり、惣右衛門の名を相続いたし、多助を後見といたしました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クライマックス

2020-07-23 14:44:14 | 日記

さて新吉とお賤はこの下総塚前村の観音堂の庵室に足を留めることになります。この観音堂は藤心村の観音時という真言寺持ちで一切の事は引き受けて致します。ある日の事お賤は台所で働いています、新吉が表の草を刈っているところへ観音寺の小僧宗観が法事で尼さんを迎えに来る、寺男の音助が新吉に話しかけ新吉は宗観の齢を聞くと十二と言う。ご両親も承知で出家なすったのかと聞くと両親は死んだと宗観は泣出す。それから音吉が詳しく話し、「父親が死にこの人の兄が後をとって村の名主役を継ぎ其処へ嫁子が入って、そこに安田一角が嫁子に惚れていたから恋の遺恨でもって兄さんをぶっ斬って逃げた。一角に同類が居て富五郎が共謀して殺した。嫁子は離縁状をとって富五郎を欺いて同類の様子を聞いて敵討ちに行ったが切られて安田一角は逃げた。相撲取りで花車重吉が味方だから年老いたおふくろとこの人が江戸へ行く途中、小金原の観音堂でから塩梅が悪くなってこの人が薬を買いに行ってあと、母様は縊り殺され路銀を盗られ死んだからこの人は泣いていたところへ、おらと旦那が通りかかり敵討ちなどしないで追善供養がよいと坊主になれと言って寺に連れて来てやっと去年頭を剃った。」

新吉は小僧さんは何処の人かと聞くと音吉は岡田郡羽生村と答え、お父さんの名前を聞くと羽生村の名主役をした惣右衛門という人の子の惣吉様だと言う。新吉はそれを聞いてお賤と密通して病中の惣右衛門を縊り殺し湯灌場で甚蔵に脅され実の兄をお賤は鉄砲で撃ち殺すとは、敵同士の寄合これも因縁、惣吉殿のことを思えば背筋に白刃を当てられるよりなお辛い悪いことは出来ないものだと、暫らくは草刈鎌を手に持ったなり黙然としています。音吉は鎌が錆びているのを見て、惣吉の村の三蔵という質屋が死に絶えてしまい家も取り壊され貰った鎌だがよく切れるから使ってみろと言う。新吉は手に取って草刈鎌を握り詰め、累ケ淵でお久をこの鎌で殺し、お累はこの鎌で自殺し、廻って今また我手へこの鎌が来るとは神仏がわしのような悪人をなに助けておこうぞ、この鎌で自殺しろといわぬばかりの懲らしめか、恐ろしいことだだと思い詰めます。そしてお賤を呼び小僧さんの顔をよく見ろと言いますが思い出さないので新吉が惣右衛門の子で惣吉さんだ、と言ってお賤を引き倒し咽喉へ鎌を当てプツリと刺しましたから悲鳴を上げ七転八倒、宗観と音助はびっくりし人を呼ぶと其処へ比丘尼が入ってきて何故お賤をこの鎌で殺すという了見になったかと問います。

新吉は門番の勘蔵から聞いた己の身の上、それからしてきた悪事をすべて話します。そして惣吉には二人は父親の敵でこの鎌で斬って下さい、お詫びのため申し上げるが惣次郎さんとお隅さんの敵安田一角は五助街道藤ケ谷の明神山に隠れていますと、お賤に命の納め時だ宗観様にお詫びを申し上げなと新吉、賤は「惣吉さん誠に済まない事をしました、堪忍して下さいまし・・・」と苦しいから早く死のうと鎌の柄に取りすがるを、新吉は鎌を取り我左の腹へグッと突き立て柄を引いて腹を掻き切ります。

宗観は父・兄・姉の敵は知れたがおっかさんの敵はいまだに解らないが・・・というのを聞いて比丘尼が「忘れもしない三年前小金原の観音堂でお前のお母さんを縊り殺し、百二十両という金を取ったのはこのお熊比丘尼でございますよ」。と新吉が持っていた鎌を取って咽喉を切って相果てました・・・・

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする