
文七元結を1っか月後に控え大変な時期だったと思います。
久しぶりにあの志ん朝師匠の1時間18分の文七を観ました。
所作を思い出すためです、締め込みは音声しかありませんので自分で創るしかないのですが、座って立っている表現や土間から座敷に上がるなど形を創るための1時間余りの勉強です。
1年前半年かけて準備したわけですが、何十遍観たか百遍近く観たと思います。それだけでも百時間取られています。
「文七元結」も夫婦喧嘩がありますが「締め込み」は倍の長さがあります。1時間18分と30分、文七元結は師匠が晩年のもの、締め込みはまだ若いころの師匠です。演じ方・声の出し方の違いがよくわかりますが両方とも名作です。
座布団を使っての稽古は脚をかなり使いますのできついです、足が痺れることは殆んどありませんが正座は鉄則ですから、この辺も噺家は凄いです。