花車重吉は事件の日の話しをお隅から聞き、富五郎は河原で14、5人の狼藉者に襲われ旦那と脇差を抜いて切り結んだが大勢なので家に助けを求め駆け付けたと言う。花車は旦那の殺された後通りかかり頭巾を被った奴が脇道に入った、怪しいと思い急いで来ると下駄で蹴つったのは脇差、すぐに知らせようと思ったが犯人に遠く逃げられたら捕まえることができないから知らぬつもりで黙っていましたと脇差を見せる。お隅は間違いなく旦那の脇差だと言う。そしてその脇差は松脂で鞘から抜けないようになっている。どうも同行の富五郎が怪しいと、花車は貸金が200両あってどうしても返してくれないから取り立てくれたら100両やると富五郎に言ってくれと母親に頼む。誘き出す罠にまんまと嵌まった富五郎、花車に取り押さえられ白状しろと責められるが知らぬ存ぜぬで巧みに言い訳をする。相撲取りの力で殺されると思った富五郎は白状するから手で押さえられていては痛くて話せませんので放してくださいと言ったので、花車が手を放すと火鉢の薬缶をひっくり返し灰神楽で真っ暗のなか逃げ出し、そのまま安田一角のところへ駆け込みます・・・・
このあたりまでが後半の半分の解説