「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

大規模災害と災害応急対応を「織り込んだ」高速道路&関連施設はいかにあるべきか

2015-01-13 23:27:52 | 防災学
1月8日付の拙ブログで
「災害対応を織り込んだ高速道路のサービスエリアの整備」のタイトルで
物語をさせていただいた。
http://blog.goo.ne.jp/tabino_bozu/d/20150108


その件で今日13日午前、NEXCO東日本の仙台支社から旧知のIさん、
東京の本社から危機管理チームのSリーダーがわざわざ来校され、
2時間ほど具体的に議論することが出来た。

あの阪神高速が横倒しになった阪神淡路大震災から20年、
ごっそりと路盤を持って行かれた常磐道某所を、20時間で緊急車両の通行を可能にした東日本大震災から4年。
常磐道守谷SAの防災拠点化構想は着実に進み、中型ヘリが離着陸可能なヘリポート整備も無事終了とのこと。

3月14日から仙台で開催される国連防災世界会議での関連イベントとして、
今後発生する大規模災害とそれへの応急対応を「織り込んだ」、
高速道路&関係施設の整備について、NEXCO東日本がシンポジウムを開催する。
(シンポジウムは3月16日夜開催予定)
「旅の坊主」は、そのシンポのコーディネーターを仰せつかったところ。

今後に向けた一つの起爆剤にしたい、とのNEXCO東日本側の意向は、
「旅の坊主」としても大いに賛同するところ。
常磐道守谷SAのプロジェクトに携わる機会をいただいた身としては、
もちろん本気モードで支援をしなくては、である。

実質2時間という限られた時間を効果的に活かすには、というので、
「旅の坊主」の知る範囲で「この人であれば!」という人を紹介させてもらい、
また、シンポジウムで取り上げるべき幾つかの論点についても意見交換することが出来た。

駿河トラフ・南海トラフ沿いの巨大地震と首都直下の地震という2つの巨大な地震を意識し、また、
(物理的and/or社会経済的インパクトは両者より小さいものの)
いつ起きてもおかしくない阪神淡路大震災級の地震も意識し、
高速道路(+自動車専用道路)整備のあり方を考えるというのは、
オールジャパンで取り組むに値する大きなテーマであると思う。

「旅の坊主」が好んで使う表現としては「災害を織り込んだ」となるのだが、
外部支援の文字通り「命綱」となる高速道路を、またその高速道路上の拠点であるサービスエリアを、
どのようにして災害に強くしていくか、拠点として整備していくか。

「復旧しやすい高速道路とはどういうものか」
「現場で復旧に携わることになる建設業者がかかえる各種課題をどう解決していくのか」
等々、多くの課題が見えてくる。

首都直下の地震を意識した上での、常磐道守谷SAの整備に目処がついたならば、
残り四街道ならぬ東北道・関越道・中央道・東名高速でも、しかるべき拠点整備に取り組んでもらいたいし、
駿河トラフ・南海トラフの巨大地震に対しても、関連する高速道路・自動車専用道路のしかるべきSAまたPAを、
同様に拠点施設として利用可能にするまでの「作り込み」を、と願っている。

で、「旅の坊主」に可能なこと、お手伝いすべきことは何か。
まぁ、山ほどあるのだろうなぁ!

約2ヶ月の準備期間がある。本気モードで取り組まなくては、であった。


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