「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

5万図×261枚との格闘(その1):南海トラフ巨大地震の被災範囲をリアルにイメージさせるために

2015-09-25 23:55:15 | 防災学
静岡・御前崎在住の防災人に、落合美恵子さんという人がいる。
御前崎災害支援ネットワークの代表を務めているのだが、この落合さんからの依頼で、
昨年に引き続き、9月最後の週末を、「女性のための防災・減災リーダー養成講座」で話をすべく、
御前崎で過ごすことになった。

この世界のビッグネームの一人ゆえ言わずもがなのことだが、さすが、只者ではない。
で、その落合さんが、せっかく作って下さった機会なのだから、
通り一辺倒なものを行うのは面白くないし、申し訳なくも思う。
という訳で、この機会に、新ネタをぶつけてみることとした。

で、その新ネタに選んだものが、南海トラフ地震の被災範囲を1/50000図で示してみよう、というもの。
多分、今まで、誰も本気でやってみようなんて考えなかった代物と思う。

東海地震の単独発生の被災範囲を5万図で示すことは、過去数回、やってみたことがある。
また、その被災範囲と、阪神淡路大震災の被災範囲との比較させるプログラムについても実績がある。
それでも、小田原から宮崎の都井岬までを範囲を1/50000図で図示しよう、というのは、
さすがにやったことがない。

シルバーウィーク明けの24日、といってもこの日大学は振替休日で(実は祝日授業は多いのだ!)、
で、直前にならないと頭が動き出さないのはいつもの悪い癖なのだが、
東京・八重洲口の八重洲ブックセンターに行き、必要範囲の地図を購入してきた。
幸いにも1枚の欠品もなくブックセンターのみで必要な地図を揃えることができたのだが、
その数261枚。

地図を並べるには、慣れないとかなりの時間がかかる。
かといって、貼り合わせておくと、その保管スペースが大変となる。
という訳で、両者の折衷をどこで取るか、になるのだが、
とりあえず、縦に4枚貼り合わせるということまではやっておこう、ということで、
文字通りの「一夜漬け」の準備となった。
途中、学生に手伝ってもらったものの、作業量の多さを甘く見ていた。

(そもそも、直前になって動き出すことが問題だろうに、との突っ込みはあるだろうが……。)

記憶は定かではないが、3時だか4時だかまでかかったものの、終わらせることが出来ず、
最終的には当日会場に持ち込んで、という体たらくになってしまったのだが……。

(つづく)


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