TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

携帯の不便さ

2006-04-19 13:01:47 | インポート
携帯が普及している昨今、家の置き電話を取り付けない人が増えている。

とくに若い人は携帯で用が足りてしまうし、ネットだってダイヤルアップを
使わない人は電話を引く必要がない。だから連絡先を交換する際に携帯の番号と
メールのアドレスだけ書く人のほうが、今や圧倒的に多い。

しかし、携帯の番号やメルアドは、変えようと思えばすぐ変えられるし、
そうした連絡先は全く刹那的だ。そして、変更の連絡を豆にする人ばかりでは
ないし、番号が変わったことを知らなかったらもう連絡は不可能だ。

今日も、カナダに住む知人に連絡しようとしたが、その番号が携帯であることに
気がついた。半年以上話してないので、変ってなければいいが、と思いかけて
みたところ、韓国語の留守録だった。全く別人である。昨年の夏までは確かに
連絡がついたので、その後新しい番号に変えたらしい。

メルアドも使用不能だし、こうなっては連絡のしようがない。
引越したのかもしれない。どうりでクリスマスカードが届かなかったわけだ。
完全な雲隠れである。彼女には本を貸してあったのだが、もう永久に戻って
くる可能性はない。

ハイテクというのは、便利のようで不便である。


残されて

2006-04-17 22:37:43 | インポート
DICに載っていた、切ない話。

彼はウィニペグ郊外の廃屋にひとりぼっちで住んでいる。
この子の家族は、当時6歳の彼を置いてどこかへ引っ越してしまった。
なぜ置いてけぼりをくったのか?それは彼にも、誰にもわからない。

そのうち彼は、狩りをして飢えをしのぐことを覚えた。近所の人々は、心配
して役所やあらゆる機関に助けを求めた。だが、保護されるたびに彼は、
もとの家に戻ってきてしまう。

待っているのだ。
彼を置いて消えた家族が帰ってくるのを。
「きっとみんないつか迎えにきてくれる」そう信じて。
家族のにおいのする家で。

月日がたち、12歳となったこのスプリンガー・スパニエルに、近所の人々は
寝床用のあたたかいワラや食べ物を持って来てやる。無理やりこの家から
連れ出そうとしないかぎり、彼はとても人懐こい良い子なのだ。
役所も近所の人も獣医も、「この家に残ることが、彼にとって一番安心できる
ことなのだろう」と結論した。

そして彼は今日も、二度と会うことのない家族を待ち続ける。


今月の座布団十枚

2006-04-16 09:53:48 | インポート
豚もおだてりゃ何でもやっちゃうのである。
http://www.cnn.com/2006/WORLD/europe/04/15/bc.pigs.olympics.reut/index.html

豚って頭いいのは知ってたが、泳げるとは初耳。
この子たちもいずれベーコンになっちゃうのか。

も一つ。
http://groups.yahoo.com/group/BassetAgility/

すごいチャレンジャーである。
前に、昨今アジリティにあまりにボーダーコリーが多すぎる現象について日記に
「バセットハウンドで勝負するやつはいないのか?」と書いたことあるが、
ハッキリ言って本当にやるやつがいるとは思っていなかった。
偉い!偉いですぞ、あなた方!ムービーで見たいな。


犬グソ看板

2006-04-14 05:42:05 | インポート
今日も見た、公園の犬グソ。

こんな高級住宅街で、マナーの悪い犬飼いがいるのは残念だ。
つーか、金持ちほど人が見てないとこで悪いことするというのは、地球上どこ
でも共通の現象らしい。このあたりには、やんごとない血統書付きの大型犬
を飼っているマダムが多いのだが、クソ置き去りは困るざんす。
大型犬のクソはデカイんだよ。

「ちょうど買い置きの袋を切らしてしまって…」
と言うマダムは多いが、この市は犬用ウンチ袋をそこかしこに設置している。
ちょっと走ってもらってくればいいのに。結局、きれいにマニキュアした手で
クソなんか拾えないざます、ってことなんだろう。

ところで、数年前から楽しみに見ているチーム鑓ヶ崎さんの「犬グソ看板コレクション」
http://www.yarigasaki.com/

日本中、そして世界各地の犬グソ看板を紹介している。
みんな迷惑してるんですねえ。


走れ、人食いワニ

2006-04-12 07:22:40 | インポート
こないだの競技会が、地元のニュースでとりあげられたらしい。

リストのメンバーがリンクを送ってくれた。
取材が入ってたなんて、全然気づかなかった。ま、USDAAはいつもメディアとか
カメラマンがいっぱい来ているから、慣れちゃうんだよね、器材を見るのが。

そんでリンクを見てみると、知った顔や犬がたくさん。
トップページに、あの人食いワニも出てるじゃないか!
クレート・エリアでたまたま隣同士になったハンドラーは、二頭のキャトル・
ドッグを連れて来た。この犬どもがまたうるさいこと。クレートに入っている
のだが、誰かが通るたびに「グワグワグワ!」とものすごい勢いで吠えながら
クレートに体当たりする。みんな、心臓が止まるくらいびっくりして飛び上がる。
あまりにその勢いが強いので、でかいクレートが1メートルくらい前進して
しまったほどだ。金属部分もこわれかけている。

ハンドラーは(アジの世界ではセレブの一人)、走るとき以外は犬を置きっ放し。
近くにいる私たちは大迷惑だ。私たちはこの犬たちを「人食いワニ」と名づけ
うるさく吠えるたびに厳しく叱ることにした。どーせ飼い主はいないんだし。
ブルーヒーラーはTABIにも襲い掛かったので、二度目は容赦せず彼女の耳が動く
直前にビシッと叱り付けた。その後もガンつけてやったら、とりあえずTABI
には何もしなくなった。ま、アジのチャンピオンだけあって一応アタマは馬鹿
じゃないらしい。

この犬ども、絶対過去に犬の一匹や二匹食ってるよ。
こーゆーのはUSDAAで非常に典型的だ。パフォーマンスさえ良ければ犬の性格
などどうでもいい、タイトルさえとれれば他人に迷惑かけたってかまわない、
という競技者がものすごく多い。結果が物を言う競技の世界では、人々は
そういうならず者に意見するどころか、かえって尊敬したりする。
「犬の性格はいただけないけど、でもADCHのタイトル持ってるしね、いいのよ
何しても」ってかんじだ。そーじゃねーだろーよ、お前ら!

メディアも馬鹿だからさあ、こーゆーワニとそのハンドラーをホイホイしがち。
このようにして、人食いワニは地上に増殖してゆくのである。