祭りのあと

大統領選挙が終わり、この界隈は奇妙な静けさに包まれている。

昨日は、東部から選挙結果が発表されこちらの夕方にはObamaの勝利がほぼ
確定となったので、近所はサッサとMcCain/Palinのサインをかたずけだした。
夜、犬の散歩に出たころには、あれほど雨後の竹の子のようにじゃかすか
立っていた共和党のサインが、一体いつのまに？というくらいきれいに
消えていた。

このあたりは金持ち中流白人ビレッジ（笑）であるから、黒人系大統領が
出たことは、みな当然おもしろくない。どこのお宅もまるで葬式のように
しーんと静まりかえって、外で遊ぶ子供たちの姿もなく、不気味ですらある。

考えてみれば奇妙な選挙だった。
McCainなんかわざわざあんなバカ女を副大統領候補に選んで、「うちに投票
しないでくれ」と言ってるようなものだ。あのオバちゃんを候補にしたのは
Hillaryが降りたあとの女性票を獲得するのが目的、と言われるが、本当の
ところはどうだろうか。

初の黒人系、ということで注目されてるけど、今後はObamaがどんなにがんばっても
なんかあるたび「だから黒人はダメなんだ」と批判されて、結局はぼろぼろに
なって退場、ってなことになるのでは。「やっぱりホワイトハウスは今後も
白一色にしましょう（つまり黒人だけでなく、東洋系とかヒスパニックとか
ネイティブとかは大統領にしない、ってこと）」という動きにもってくため
の、生贄として選ばれたのだとしたら、かわいそうな気がする。

黒人系といえばPowellだって一時は「大統領に！」って声があがったのに、
やっぱ彼は賢かったね。