TABI天使日記

天使になったカナダのアジリティ犬と、ママ・パパの日常

Iditarod is cruel?

2003-02-20 14:54:11 | インポート
NBの犬ぞりマッシャー、Bobから電話が入った。

去年の犬ぞりツアーがおもしろかったので、来月にまた行く予定で連絡してあった。
雪の状態は最高だよ!と伝えてきたのだ。でも、私が来月は日本に
帰らなければならなくなったので、今年は犬ぞりに行けなくなってしまった。

Bobは「残念だねえ」
「ウェブサイト、見たよ!」とも言うのでビックリ。日本語だから読めないけど、
私の犬ぞりの記事を見てBobのファームに行った日本人がいるのだそうだ。
うれしかったよ!と、Bob。私もうれしい。

世界最大の犬ぞりレースIditarodが、アラスカで開かれるシーズンだ。
MLで、レースは残酷だ、という投稿が続いている。
犬ぞり犬を繁殖して、レース向きでない子犬を簡単に処分する…
犬をムチでたたく、蹴る、なぐる、撃ち殺す… 病気や怪我で死んでいく犬…
金のためのレース、集まるマスコミ、群がる人々…
だからボイコットすべきだ、と。

確かに、そういう負の側面はある。犬ぞりというのはもともと、奴隷並みに
こき使われ、働けなくなったら処分して食料にされていたのだ。
だが、どんなドッグ・スポーツにも「金の亡者」はいる。
グレイハウンド・レースはその最たるものだが、他のスポーツ、アジリティや
フリスビー、コンフォメーションなど、どの世界にも勝つ犬を所有したいと
いう貪欲な人間はごまんといる。チャンピオンシップで名を上げた犬を
繁殖すれば、子犬は高く売れる。

情けないことだが、金のためなら何でもするのが人間という動物だ。
それを「汚い」となじるのは勝手だが、そういう金の亡者のおかげで経済が
回ってるのも確かだ。
それに、世の中には少数だが純粋にスポーツを楽しむ連中だっている。
犬を殴り殺すマッシャーもいれば、怪我した犬を寝ずに看病するマッシャーもいる。
ものごとには、必ず二つの側面があるのだ。

スポーツで大切なのは、自分の犬の限界を知ることだと思う。
限界の2,3歩手前でキッパリとやめる。
限界点を越えてなおプッシュすれば、どんなスポーツも「残酷」になり得る。

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